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家を失う人々
最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録
- 初版年月日
- 2023年11月30日
- 書店発売日
- 2023年11月30日
- 登録日
- 2023年10月30日
- 最終更新日
- 2023年12月26日
書評掲載情報
2024-02-17 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 西山隆行(成蹊大学教授) |
2024-01-20 |
毎日新聞
朝刊 評者: 武田砂鉄(ライター) |
2024-01-13 |
朝日新聞
朝刊 評者: 藤田結子(東京大学准教授・社会学) |
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紹介
貧困問題の解決に鋭く切り込む世界的名著
法外な家賃に厳しい取り立て──これでも〝自己責任〟なのか?
★ピューリッツァー賞など13の賞を受賞!
★TIME誌「2010年代ノンフィクション ベスト10」選出 !
★全米70万部 。欧州、アジア各国でも刊行!
★ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー!
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つくろい東京ファンド代表理事 /ビッグイシュー基金共同代表
稲葉 剛氏推薦!!
「スラムはおいしい」
貧困層をさらなる困難へと 追いやるプロセスを赤裸々に記録し、
「搾取と強欲な市場」を暴き出す本書は
「住まいの貧困」の拡大が止まらない 日本でも必読の書だ。
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プリンストン大学の社会学者であり、マッカーサーの 「天才賞」にも輝いたマシュー・デスモンドは、
本書において、ミルウォーキーの8つの家族を中心に、彼らが屋根を守るために奮闘する姿を追っている。
「身が引き裂かれるようで啓示的」(ネイション誌)、「鮮明で不安にさせる」(ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス誌)
──と称賛されたこの本は、〝貧困〟と〝搾取〟に対する私たちの理解を一変させると同時に、
21世紀のアメリカで最も悲惨な問題のひとつを解決するための斬新なアイデアをも提供する。
そして、忘れがたい希望と喪失のシーンは、人間にとって、「家」がいかに重要かを改めて教えてくれる。
【本書に寄せられた賛辞】
アメリカの極貧層について、のぞき趣味や善悪の判断をまじえず細部まで描きだしてくれて、ありがとう。
複雑な政治問題でも簡潔で美しい散文で綴れることを示してくれて、ありがとう。
不平等に関する論争に、ありのままの現状を提供してくれて、ありがとう。
住まいを確保するのに辛酸を舐めるのは、貧困の「特徴」ではなく「原因」であると証明してくれて、ありがとう。
これを読んで心をわしづかみにされない人はいないだろう。
── ワシントン・ポスト
社会正義に関する書籍の最高峰。
── アン・パチェット(『ベル・カント』著者)
著者の調査力には脱帽するしかないが、さらに驚異的なのは、あらゆる調査結果やデータや見解を、読者の心を揺さぶり、
先を読まずにはいられないほど魅力的なノンフィクションへ昇華させたという事実である。
── シカゴ・レビュー・オブ・ブックス
なんとか生活を立て直したいと切望する家族たちの姿を描き、「正しい行動を起こしてほしい」と読者に訴えかける本書には、
風格があって胸を揺さぶられる。ここに登場する人たちは、子どもをお風呂にいれてあげたい、
自分のキッチンで調理をしたい、寒さや危険から身を守る窓やドア、わが家と呼べる場所がほしい、とただそれだけを願っている。
── ソジャーナ
目次
プロローグ 凍える街
I 入居
1章 町を所有する商売
2章 大家の悩み
3章 湯の出るシャワー
4章 みごとな回収
5章 一三番ストリート
6章 ネズミの穴
7章 禁断症状
8章 四〇〇号室のクリスマス
II 退去
9章 どうぞご用命を
10章 雑用にむらがるジャンキー
11章 スラムはおいしい
12章 〝その場かぎり〟のつながり
13章 「E―24」で
14章 がまん強い人たち
15章 迷惑行為
16章 雪の上に積もる灰
III それから
17章 これがアメリカよ
18章 フードスタンプでロブスターを
19章 小さきもの
20章 だれもノースサイドには住みたがらない
21章 頭の大きな赤ん坊
22章 ママがお仕置きを受けることになったら
23章 セレニティ・クラブ
24章 なにをやってもダメ
エピローグ 家があるからこそ、人は
執筆の裏話
上記内容は本書刊行時のものです。