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取引情報
いま、台湾で隠居してます
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年12月15日
- 書店発売日
- 2020年12月13日
- 登録日
- 2020年10月26日
- 最終更新日
- 2021年3月1日
書評掲載情報
2021-06-26 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 小島慶子(エッセイスト・タレント) |
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紹介
2015年出版『20代で隠居』の台湾編感動エッセイ。
31歳で17万円握りしめて移住、3年間の新しい隠居生活。
言葉も勝手もわからぬ国での「頑張らない日々」のなか、
ぶらり気楽な隠居暮らしにしか見えてこないものがある。
「台湾讃歌」と「マイノリティ讃歌」がこの本のテーマだ。
台湾を知るにつけ、心に沁みてくるのは差別感覚の薄さ。
明るい人情はマイノリティの人々もすんなり受け入れる。
ホームレスにもLGBTにも物売りの少女にも温かい。
「言葉に不自由な外国人の隠居」もまたマイノリティだが、
ここ台湾ではラク~なことに気づく。
エッセイの語り口は軽く淡々としているものの、それが、
読者にしみじみとした感動を与えてくれる。
目次
<第1章>
なぜ、台湾で隠居することになったのか
・台湾に移住する前にやっておきたいこと
・ビザのこと
・お金と保険はどうする
・住む家を探しておく
・事前に台湾事情を知っておく
・台湾へ出発
<第2章>
台湾で日常生活を作り上げる
・家を決める
・仕事のことを考える
・台湾で暮らしを始める
・気候と衣服について
・食事は外食か、自炊か
・仕事をする
<第3章>
台湾の隠居生活に根が生える
・ワーホリビザが切れた!
・1か月の生活費は5万円以下
・言語の問題
・日帰り温泉の楽しみ
・街を歩く
<第4章>
台湾で隠居するということ、あるいはマイノリティである、ということ
・コロナ禍の台湾
・日本語世代の人々と出会う
・名前に執着がない台湾人
・隠居も病気にかかる
・台湾でウツは治るのかレポ
・私はインスタント言語障がい者
・ご近所づきあい
・マイノリティと台湾の生きやすさ
・日に日にアホになっていく
前書きなど
はじめに
はじめましての方も、知ってくださってるという方も、台湾からこんにちは。大原扁理と申します。
この本は、私が2016年の秋から約3年間、思いつき&ノープランで台湾に移住してから、かの地で隠居生活を作り上げるまでの体験、見聞きしたもの、考えたことをまとめたものです。
まず、隠居生活って何? って感じですよね。少し自己紹介をさせてください。
私は25歳から東京郊外で隠居生活を始めました。
隠居生活といっても、徳川のご老公とか、落語に出てくるような感じではなくて、週に2日だけは生活費のために働くけれども(介護の仕事をしていました)、あとの5日はなるべく社会と距離を置き、年収100万円程度稼いだら、あとは好きなようにさせてもらう、という感じ。少労働、低消費、そして省エネ型の最高な生活。それを6年ほど続けました。詳しくは『20代で隠居 週休5日の快適生活』などの拙書に書いてあるので、興味のある方は読んでみてください。
そして今回は、それを台湾でやってみた、という記録です。
そんな簡単に海外移住とかできるんかい、とお思いでしょうが、結論から言いますと、できちゃってるんですよ、これが。相変わらず、東京に住んでいたときから親の遺産や株はなし! 宝くじにも当たっていない! ITにも疎いまま、です。
いつか海外に移住したい、という方にも、ふつうの観光に飽きてしまい、違う楽しみ方を知りたい、という方にも、もちろんただ読んで行った気になりたい、という方にも。これがベストとは言わないけれどひとつの例として、なにか役に立つことがあれば幸いです。あ、ふつうの観光旅行には、あんまり役に立たないかもしれませんが…。
上記内容は本書刊行時のものです。