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いけいけ! ボランティアナース
在宅ケアの新しい形
- 初版年月日
- 2006年11月
- 書店発売日
- 2006年11月16日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2014年7月22日
紹介
元看護師の主婦が10年前に1人で立ち上げた、日本初の訪問ボランティアナースの会「キャンナス」。行政や医療・看護業界の制度やしがらみと闘いながら、今では全国18ヶ所の有志団体と2つの法人にまで広がった。その成長の記録と彼女たちの活動から、在宅看護・介護の理想が見えてくる。
目次
第一章 思い立ったら、まっしぐら!
ナースは、「脱」模範生
初めての介護で病院を追われる
端くれナースにもできることがある
阪神・淡路大震災で、初の医療ボランティア
第二章 キャンナス、はじめの一歩
ナース魂に火がついた
潜在ナースはどこにいる
保健所との戦い
できることをできる範囲で
有償でないと続かないボランティアがある
第三章 反乱と拡大
二十四時間フル回転
ボランティアはシップを貼れません
お金で揉めて、キャンナス大ピンチ!
逆転の総会
解散を乗り越えて
支部の誕生
第四章 介護保険制度がスタート
介護事業の有限会社を設立
ナースとヘルパー、あなたならどっち?
ナースはご飯が作れないのか
高齢者が生活を楽しむために
酒と煙草とセックスの問題
第五章 介護は儲かるか
コネなし、金なし。でも、やるしかない
移送サービスで七転八倒
納得いかない行政指導
悪徳業者なんて言わせない
乗っ取り野郎が現れた
キャンナスが全国十八カ所に
ボランティアナースになろう
第六章 ナースが一人、自立するために
中途半端な仕事をしない
訪問看護では「指導」を慎む
誰にでもわかる言葉で説明をする
医療にも、介護にも、関わりたい
一人開業ができる制度づくりを
ヘルパーさん、准看護師になろう!
大きな目的を見る
働きやすい服装を選ぶ
利用者に評価してもらう
付録 困ったときはお互い様
キャンナス立ち上げマニュアル
キャンナス運営の心がけ
会則について
版元から一言
人の役に立ちたいと思うことは、誰にでもあるのではないでしょうか。家族の介護を通してそう思った著者が、何もわからないところから会を立ち上げ、幾多の困難を乗り越えてきた姿には感動します。しかしながら、「できることをできる範囲で」、「誰でもウェルカム」という会のポリシーからは、決して無理をしない相互扶助の考え方も見えてきます。家庭の姿が変化していく中で、在宅ケアの理想は多様化しています。多くの課題にヒントを与えてくれる一冊です。
上記内容は本書刊行時のものです。