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歌文集 玲子挽歌 三村 翰弘(著/文) - 同時代社
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歌文集 玲子挽歌 (カブンシュウレイコバンカ)

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発行:同時代社
A5判
上製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-88683-968-8   COPY
ISBN 13
9784886839688   COPY
ISBN 10h
4-88683-968-1   COPY
ISBN 10
4886839681   COPY
出版者記号
88683   COPY
Cコード
C0092  
0:一般 0:単行本 92:日本文学詩歌
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2024年5月28日
最終更新日
2024年7月5日
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紹介

*愛妻を亡くした著者が「回想」「闘病「哀悼」の全過程の揺れる心情を和歌と文で綴る「歌文集」
*茫然自失から「前に進む」立ち直りへの情動のトレース
*教え子たちに慕われた教員だった故人の「人間教育」の姿
*伴侶の死による「残された人」たちへの「エール」
*不治の病者への「緩和ケア」のあるべき姿を照らす
*学校教育の「原点」への職場環境見直しの必要

目次

はじめに
[回想]

▼回想という追悼 
▼「非日常」の旅の歌 
▼「回想」の始まり――歌詠み始めの時 
▼自薦の歌 
▼玲子の人となり

▼北海道旅行(一九九三・八)夫婦旅 
▼北欧旅行(一九九八・八)息子を加えた三人旅
▼ペルー旅行(一九九九・七~八)和子快気祝いを兼ねて
▼タイ・カンボジア旅行(二〇〇二・七~八)夫婦旅
▼玲子定年前退職(二〇〇三・三)
▼宝登山の蠟梅花見(二〇〇五・二)夫婦旅
▼熱川・稲取温泉旅(二〇〇七・三)夫婦旅
▼義妹柳原和子逝去・散骨(西伊豆・松崎)
▼長歌「我ら宇宙(そら)を翔びて遊ばむ」(荒井宏範君の逝去を悼む)
▼和子を偲ぶ会(京都東山・法然院)
▼スペイン・ポルトガル旅行(二〇〇九・九)夫婦旅・ツアー
▼関西旅行(竹生島・長浜・彦根・結崎)
▼尾瀬行き(二〇一二・一〇)夫婦旅
▼東北震災視察(二〇一三・二)夫婦旅
▼坂東三十三観音巡り(二〇一三・二~一二)夫婦旅
▼台湾旅行(二〇一四・二~三)夫婦旅
▼大洗海岸 息子家族と逗留(二〇一四・六)
▼雑(一九九二~九八)

[闘病]

▼身体の不調
▼癌の発見・手術と抗癌剤治療
▼抗癌剤効果ナシ・「緩和ケア」の決断 
▼「ラブレターを書いて」 
▼墓じまいと樹木葬への移設――玲子最後の「身辺整理」 
▼「緩和ケア」病棟入院――二度の危篤を乗り越える 
▼ハワイアン・誕生日会・クリスマス会――「緩和ケア」の「実」を知る 
▼「ワタシも再生して」、そして危篤 
▼幻覚出始め、最後の闘病 
▼逝去 
▼葬儀――カラフルな祭壇
▼教え子たちの逸話
▼玲子の自作自演「花カンザシ」――「湿っぽくしたくない」


▼玲子、癌発見(埼玉病院・リンパ節検査) 
▼医科歯科大病院入院・手術(第4ステージ)
▼抗癌剤治療 苦痛 頭髪落ち(二〇一四~一五)
▼和光森林公園散歩の習慣(二〇一五~)
▼結婚記念日祝い(鰻料理店) 
▼伊豆松崎港訪問(妹・和子の散骨場所)
▼抗癌剤治療中止(二〇一六・七) 
▼青森への旅 三内丸山遺跡、弘前城、星の宿、棟方志功記念館(二〇一六・〇九) 
▼滋賀・京都へ(二〇一六・一〇) 
▼「ラブレターを書いて」(二〇一六・一〇)
▼枯れ葉のスケッチ(二〇一六・一〇)
▼足の爪切り(二〇一六・一〇)
▼緩和ケア病院下見(二〇一六・一〇)
▼実家の墓じまいと樹木葬への改葬(二〇一六・一一)
▼緩和ケア病棟入院(都立豊島病院) 
▼逝去(二〇一七・一・一三) 
▼葬儀

[哀悼]

▼「空白」の半年と夢 
▼「挽歌第一首」と青春の思い出「源氏物語」 
▼私の入院・大手術 
▼転居 常陸の土地へ 

▼初めての玲子哀悼の歌五首(二〇一七) 
▼屋久島ツアー(二〇一七・一〇)
▼我が家にて㈠(二〇一七~一八) 
▼三回忌(二〇一八・一)
▼李君来宅(二〇一八・一)
▼わが家にて㈡(二〇一八) 
▼四重奏演奏会(和光市) 
▼我が家にて㈢(二〇一八) 
▼息子家族と信州旅行(白樺湖) 
▼クリスマスの飾りつけ、サンタ帽子を人形たちに(二〇一八・一二) 
▼我が家にて㈣(二〇一九) 
▼平不二夫氏を悼む(二〇一九・一一) 
▼私の日赤入院・手術(二〇二〇・一) 
▼リハビリ通い(ねりま健育会病院) 
▼和光森林公園(リハビリ散歩) 
▼我が家にて㈤(二〇二〇) 
▼転居・新地(二〇二一・七~一二) 
▼ひたち海浜公園 コキア紅葉(二〇二一・一〇)
▼安井信明君を悼む(二〇二一・九) 
▼虎塚古墳・十五郎穴横穴墓(二〇二一・一一) 
▼水戸紅葉狩り(もみじ谷) 
▼傘寿の祝い(二〇二二・四) 
▼馬渡はにわ公園(二〇二二・六) 
▼鎌田光太郎君を悼む(二〇二二・一二) 
▼自著上梓・亡妻の「見えざる」後押し(二〇二三・二) 
▼大学クラス会(二〇二三・一一) 
▼雑(二〇一八~二四) 
▼ひたちなかの新居にて哀悼(二〇二一~二四) 
▼長歌「天上の君へ」

おわりに

前書きなど

「はじめに」より
私は、「残された者」として、その「全過程」を綴るひとつの述作を試み、ここに上梓しようというのである。この場合、私は、日ごろ嗜んでいた和歌を通じて自らの「心情」に向き合い、それを「言語化」することで「述作」に充てた。もとより、歌だけでは「全体情況」を表出することは難しかったので散文を添えた。この著作は、いわば「歌」と「文」による複合体としての「歌文集」と言うべきものである。

著者プロフィール

三村 翰弘  (ミムラ ミキヒロ)  (著/文

出  生 1942年、東京に生まれる
経  歴 東京大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了
     東京教育大学助手、筑波大学講師・助教授・教授を経て、現在筑波大学名誉教授
     マサチューセッツ工科大学客員研究者(1980-81)、ポーランド・クラクフ工科大学客員教授
(1989)、中国・広州大学特別講師(2001)、韓国・中央大学校特別講師(2013)等歴任
歌詠み歴 32年
主  著 近代日本建築学発達史(共著 丸善)
  Man-Environment Qualitative Aspect (共著 バルセロナ大学出版局)
   Polish Town-planning and Architecture in the Years 1945-1995(共著 クラクフ工科大学)
     建築外環境設計(共著 中国建築工業出版社)
     居住環境の計画(訳書 原著者ケヴィン・リンチ 彰国社)
     三村翰評論集(井上書院)
     能楽随想(私家版)
     市民運動の本領(同時代社)
建築作品 白の家
ジャパンライン六本木クラブ
     三崎商事本社ビル
     雁行の家
     ポーランド・オシヴィエンチム孤児院
     和風の郷(やすらぎの里・小川)など
受  賞 JCD創立10周年記念競技設計最優秀賞(1971)
  ポーランド建築家協会最優秀賞(1992)など

上記内容は本書刊行時のものです。