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現代の理論2024春号 現代の理論・社会フォーラム(編集) - 同時代社
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現代の理論2024春号 (ゲンダイノリロンニセンニジュウヨンハルゴウ)

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発行:同時代社
A5判
価格 1,200円+税
ISBN
978-4-88683-964-0   COPY
ISBN 13
9784886839640   COPY
ISBN 10h
4-88683-964-9   COPY
ISBN 10
4886839649   COPY
出版者記号
88683   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2024年2月13日
最終更新日
2024年4月8日
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紹介

戦争トラウマの封印を解く
特集1:戦争トラウマの世代間連鎖を考える
特集2:「二つの戦争」と混迷する日本政治への思い

目次

【特集1 戦争トラウマの世代間連鎖を考える】
戦争トラウマの世代間連鎖  白崎朝子(介護福祉士・ライター・本誌編集委員)

孫の立場から見た戦争トラウマの世代間連鎖  北村毅(大阪大学大学院人文学研究科)

なかったことにされてきた家族のなかの戦争  吉沢智子(アサーティブを学ぶ会代表)

戦争はしません 白旗を掲げましょう  黒井秋次(PTSDの日本兵家族会・寄りそう市民の会代表)

【特集2 「二つの戦争」と混迷する日本政治への思い】
イスラエルとハマス:なぜガザで戦うのか  高橋和夫(放送大学名誉教授)

「武力と同盟」で平和をつくることはできない  中野晃一(上智大学教授)

安倍政治終焉に対する政治革新のための新理念  小林正弥(千葉大学教授)

2024年内ウクライナ戦争の終焉?  下斗米伸夫(神奈川大学特別招聘教授・法政大学教授)

■論考
統合失調症の母とともに…そして自分の声が聞こえた  林あおい(精神疾患の親を持つ子どもの会「こどもひあ」副代表)

遺骨は琉球民族の百按司墓に戻すべき  丹波雅雄(弁護士)

「令和の水俣病」は基地公害 PFAS汚染を追って  横山弓彦(阿部とも子衆議院議員秘書)

障害のある女性の「生きづらさ」と差別  土屋葉(愛知大学)

遺体は誰? 折山冤罪事件  小竹広子(弁護士・カウンセラー)

喧しい社会の中で闘っていく トランジェンダー 最高裁が違憲判断  三浦美和子(生活ニュースコモンズ)

農地荒れ、国滅ぶ 「食料・農業・農村基本法」改正を考える  下山久信(全国有機農業推進協議会理事長)

負担増で潮目が変わった 大阪・関西万博の分岐点 宮本裕美(参議院議員辻元清美秘書)

介護制度 崩壊の危機  日下部雅喜(大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員長)

■連載
かっこいいおんなになるために。
苦手な筋トレを継続する
松元ちえ(ジャーナリスト)

定説を疑え! 経済の行方を読み解く
賃金が上がっても、このままでは「物価と賃金の好循環」は起こらない
蜂谷隆(経済ジャーナリスト)

話題の文学
人生の終わりを迎えて作家は何を書くのか
尾張はじめ(葦牙の会)

現代の非理論
エンデベ事件とガザ侵攻、どこが違う?
松本仁一(ジャーナリスト・元朝日新聞編集委員)

メディア季評
私たちはわすれやすい、しかしメディアは…
石井彰(放送作家)

助産婦、沖縄の海をあるく トルネイドまーりー
そもそもHPVワクチンは必要か

感じる映画たち
反ユダヤ主義が世界を覆っていた時代
加田斎(フリー編集者)

ドイツに暮らす
「ドイツの高校生起業」
フックス真理子(ドイツ在住)

レキオからの便り
おもろ語の詩人 真久田正
鈴木次郎(自由学園)

東洋医学こぼれ話
婦人と漢方(その3)
大木一史(薬剤師・鍼灸師)

野生生物保全の世界
西原智昭(WCS自然環境保全研究委員)

前書きなど

「歌手の武田鉄矢さんが「『斬った』誇るおやじ、嫌で、嫌で」(戦争トラウマ・上)として壮絶な自己史・家族史を語った(昨年12月・朝日新聞)。「戦争トラウマ」は戦後社会では固く封印され顧みられることはなかった。元兵士とその家族の苦難に、やっと目が向けられようとしている。2015年12月DVDの映像で帰還兵アレン・ネルソンさんが「戦争でPTSDを発症し家族への暴力で家族関係も崩壊させてしまった」「戦場は地獄だ」と話す悲しいまなざしが、父の暗い目とピッタリ重なった。黒井さんはたった一人で走り出し(本誌22頁)、封印されてきた重い扉をこじ開けた。特集1は当事者の方々から重い自分史-家族史を語っていただいた。運動は始まったばかりである。どんなに小さな運動でも当事者の方々にとっては一条の光である。「二つの戦争」が歴史を逆流させるのか、そんな不安がグローバルに広がっている。こうした時代局面で、戦争が社会に及ぼす影響を広い範囲で再考し、従来の戦争観を変える機会にしたいと思う。見たい景色と見える景色は異なっている。現実に進展している見える景色は破壊と虐殺の国家権力の無残な風景である。見たい景色への思いを強くしながら、この無残な風景にどう立ち向かうのか。特集2は時代と正面から切り結ぶそれぞれの筆者の希望の出口への鋭い問題意識が溢れ出ていると思う。私たち一人ひとりに問いかけている」(編集長:山田勝)

上記内容は本書刊行時のものです。