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出版者情報
新・知りたい熱処理
- 初版年月日
- 2001年10月
- 書店発売日
- 2001年10月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2012年2月8日
紹介
熱処理の基礎を述べると同時に、変形や割れの防止、使用目的を考えた材料・熱処理の選び方などを詳しく解説。
目次
■熱処理とは
――熱処理を知る前に/熱処理とはなにか/原子の構造/金属原子の結合のしかた/金属原子の並びかた/鉄原子の並びか/実際の金属の結晶/固溶と拡散/鋼の平衡状態図
――鋼の熱処理による組織の変化/冷却速度による組織の変化/焼もどしとその組織の変化/鋼の組織写真/恒温変態熱処理による組織の変化/加工熱処理による組織の変化
――金属を強くするには/強さ、硬さ、粘り強さ/金属の強化法/熱処理による強化/加工熱処理による強化
■焼入れ
――焼入れの目的/マルテンサイト化/溶体化/焼入れのからくり/マルテンサイト変態のメカニズム/恒温変態/恒温変態の組織変化/ベイナイト変態のメカニズム
――冷却速度によってどのように変わるか/CCT曲線/焼入れによって得られる組織
――大きなものの焼入れ/鋼の焼入れ性/冷却能/焼入れの実際/焼入れ条件の設定/焼入れのポイント
――熱処理変形、割れとその防止法/熱処理変形/焼入れひずみを小さくし、焼割れを防止するポイント/サブゼロ処理の効果/超サブゼロ処理
■焼もどし、時効
――焼もどし、時効の目的/炭素鋼・低合金鋼の焼もどし/二次硬化鋼の焼もどし(焼もどし硬化)/時効硬化
――焼もどし、時効のからくり/炭素鋼の焼もどし/合金鋼の焼もどし/ひずみ時効硬化/ひずみ焼もどし(ストレンテンパ)/析出硬化系ステンレス鋼、マルエージング鋼の時効硬化
――焼もどし操作のポイント/焼もどしの実際/低温焼もどし脆性の防ぎかた/高温焼もどし脆性の防ぎかた
■焼きならし、焼なまし
――焼ならしの目的/焼ならしの方法/焼なましの分類/完全焼なまし/球状化焼なまし/応力除去焼なまし/再結晶焼なまし/拡散焼なまし/焼ならし、焼なましで生じる欠陥とその防止策/酸化と脱炭/炭化物の分解/過熱
■使用目的を考えた熱処理の選びかた
――強さを増すには/焼入れとは/オーステンパ/パテンティングとオースフォーミング/マルテンサイト組織の強さ/マルエージング処理/溶体化処理
――疲れ強さを高める/耐衝撃性を高める/耐摩耗性を高める/異常環境に耐える
――材料の均一性/安定性を高める/組織を平衡状態(均一)にする/内部応力を除去する/寸法の安定性を得る
――被加工性を向上させる/冷間加工性を高める/被削性を向上させる
■使用目的と熱処理を考えた材料の選びかた
焼入れ性からみた選択法/引張強さからみた選択法/耐クリープ性からみた選択法/耐疲れ性からみた選択法/耐衝撃性からみた選択法/偏析と衝撃値/耐摩耗性からみた選択法/鋼材の特性からみた選択法/耐候性・耐食性からみた選択法/被加工性からみた選択法
■表面硬化処理
――表面硬化処理の種類と目的/摩耗の原因と防止法/破壊の原因と防止法
――浸炭処理の特徴/浸炭量と浸炭深さ/浸炭の方法/浸炭窒化/窒化とその特徴/窒化の方法/表面焼入れ
――蒸着/蒸着の基礎的な知識/蒸着と真空、プラズマ/物理蒸着/化学蒸着/プラズマ化学蒸着
――表面硬化処理からみた材料の選択法/浸炭/窒化/表面焼入れ/物理蒸着/化学蒸着
上記内容は本書刊行時のものです。