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ニコス・カザンザキス研究
ギリシア・ナショナリズムの構造と処方箋としての文学・哲学
発行:松籟社
A5判
416ページ
上製
定価
4,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年9月15日
- 書店発売日
- 2024年9月25日
- 登録日
- 2024年8月9日
- 最終更新日
- 2024年9月12日
紹介
近現代ギリシア文学を代表する作家・思想家ニコス・カザンザキス。国内外で高い評価を受ける一方で、国内では「ギリシア的な作家」として見なされることの少ないカザンザキスは、しかし、祖国であるギリシアを、そしてギリシア人の特性を探求し続けた。「西欧文明の祖」としてのギリシア観を脱し、ロシアや中国、日本での「東方」経験をへて、カザンザキスが見出すにいたったギリシア・ギリシア人像とは――
目次
序論
第一部 ニコス・カザンザキスに至るギリシア思想史、文学史の背景
第一章 古代ギリシアから近代・オスマン統治期に至るギリシア意識の概観
第二章 近現代ギリシア啓蒙主義と民族意識の形成
第三章 一九世紀後半におけるギリシアの東方性への着目と反西欧主義
第二部 ニコス・カザンザキス
第四章 青年期のカザンザキスのナショナリズムと政治活動
第五章 独墺期におけるカザンザキスの脱ナショナリズムと脱西欧化の思想
第六章 思想的主著『禁欲』分析
第七章 カザンザキスのロシアでの活動と東方に関する思想
第八章 カザンザキスのスペイン体験と東方として理解されるスペイン
第九章 カザンザキスと極東体験
第一〇章 カザンザキスのギリシア像─古代ギリシアと日本の比較を中心に
第一一章 カザンザキスによるギリシアの西方性の探求と古代ギリシア
第一二章 第二次世界大戦期におけるカザンザキスのギリシア性探求
第一三章 ギリシア内戦期におけるカザンザキスのギリシア性探求
第一四章 終論
上記内容は本書刊行時のものです。