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百年目の『ユリシーズ』 下楠 昌哉(編著) - 松籟社
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百年目の『ユリシーズ』 (ヒャクネンメノユリシーズ)

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発行:松籟社
四六判
432ページ
上製
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-87984-414-9   COPY
ISBN 13
9784879844149   COPY
ISBN 10h
4-87984-414-4   COPY
ISBN 10
4879844144   COPY
出版者記号
87984   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年2月2日
書店発売日
登録日
2022年1月13日
最終更新日
2022年4月14日
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書評掲載情報

2022-05-21 日本経済新聞  朝刊
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紹介

20世紀を代表する文学作品『ユリシーズ』。ジェイムズ・ジョイスがこの傑作を世に送り出してからちょうど百年目にあたる2022年、ジョイス研究の枠を越えて気鋭の論者が結集した。多様な視点から、『ユリシ-ズ』の「百年目にふさわしい読み」を提示する論考群。

目次

前口上(下楠昌哉)

『ユリシーズ』梗概+『オデュッセイア』との対応表(宮原駿)
『ユリシーズ』主要登場人物一覧(宮原駿)
ジェイムズ・ジョイス評伝(田村章)

Ⅰ.横たわり尖がって『ユリシーズ』を読む
横たわる妻を想う──ジェイムズ・ジョイスと〈横臥〉の詩学(小島基洋)
眼を閉じるスティーヴン、横たわるベラックワ──「子宮」イメージの変容とアリストテレスの思考の継承(深谷公宣)
違法無鑑札放浪犬の咆哮──『ユリシーズ』における犬恐怖と狂犬病言説(南谷奉良)
「キュクロプス」挿話のインターポレーション再考(小野瀬宗一郎)
ジェイムズ・ジョイス作品における排泄物──古典的スカトロジーから身体の思考へ(宮原駿)

Ⅱ.『ユリシーズ』を開く──舞踏・演劇・映画・笑い
ニンフの布──ニジンスキー『牧神の午後』と「キルケ」挿話の比較考察(桐山恵子)
ハムレットを演じる若者たちのダブリン──「スキュレとカリュブディス」挿話におけるスティーヴンの即興演技(岩田美喜)
『ユリシーズ』とヴォルタ座の映画(須川いずみ)
『ユリシーズ』のユグノー表象に見る移民像と共同体(岩下いずみ)
『ボヴァリー夫人』のパロディとしての『ユリシーズ』──笑い・パロディ・輪廻転生(新名桂子)

Ⅲ.『ユリシーズ』と日本
『ユリシーズ』和読の試み 『太陽を追いかけて』日出処へ──ブッダ・マリガンと京都の芸妓はん(伊東栄志郎)
海の記憶──山本太郎の『ユリシィズ』からジョイスの『ユリシーズ』へ(横内一雄)

Ⅳ.さらに『ユリシーズ』を読む
恋歌に牙突き立てる吸血鬼──スティーヴンの四行詩とゲーリック・リヴァイヴァルへの抵抗(田多良俊樹)
『ユリシーズ』で再現される夜の街─夢幻劇として読まない「キルケ」挿話(小田井勝彦)
「エウマイオス」挿話をめぐる「ファクト」と「フィクション」(田村章)
限りなく極小の数を求めて──「イタケ」挿話における数字に関わる疑似崇高性について(下楠昌哉)
デダラス夫人からモリーへ──スティーヴンの鎮魂(中尾真理)

あとがき(須川いずみ)

著者プロフィール

下楠 昌哉  (シモクス マサヤ)  (編著

同志社大学文学部教授。博士(文学)。
主な業績に『妖精のアイルランド─「取り替え子」の文学史』(平凡社新書)、『イギリス文化入門』(責任編集、三修社)、Vampiric: Tales of Blood and Roses from Japan(共著、Kurodahan Press)など。

須川 いずみ  (スガワ イズミ)  (編著

京都ノートルダム女子大学国際人間文化学部教授。
主な業績に『楽しく読めるイギリス文学』(共著、ミネルヴァ書房)、『週刊朝日百科:世界の文学44─ハリウッドの時代』(共著、朝日新聞社)、「Shooting the Russian General in Finnegans Wake─ジョイス、映画からテレビへ」Joycean Japan 12 (2001), 81-93など。

田村 章  (タムラ アキラ)  (編著

金城学院大学文学部教授。
主な業績に『ジョイスの拡がり─インターテクスト・絵画・歴史』(春風社)、『ジョイスの迷宮─「若き日の芸術家の肖像」に嵌る方法』(共著、言叢社)、『表象と生のはざまで─葛藤する米英文学』(共著、南雲堂)など。

伊東 栄志郎  (イトウ エイシロウ)  (

岩手県立大学教授。
主な業績に『ジョイスへの扉─『若き日の芸術家の肖像』を開く十二の鍵』(共著、英宝社)、A Companion to James Joyce(共著、Blackwell Publishing)、A Companion to World Literature, vol. 5b(共著、Wiley-Blackwell)など。

岩下 いずみ  (イワシタ イズミ)  (

熊本高等専門学校准教授。
主な業績に『ジョイスへの扉─『若き日の芸術家の肖像』を開く十二の鍵』(共著、英宝社)、“On ‘Magic Lantern’ in ‘Grace’ by James Joyce”『九大英文学』61 (2019), 1-20、「Ulyssesにおける視覚芸術─演劇と写真を中心に」『英語英文學研究』(広島大学英文学会)63 (2019), 9-20など。

岩田 美喜  (イワタ ミキ)  (

立教大学文学部教授。博士(文学)。
主な業績に『兄弟喧嘩のイギリス・アイルランド文学』(松柏社)、『イギリス文学と映画』(共編著、三修社)、 “Brothers Lost, Sisters Found: The Verbal Construction of Sisterhood in Twelfth Night,” Shakespeare Studies 57 (2019), 19-33 など。

小田井 勝彦  (オダイ カツヒコ)  (

専修大学非常勤講師。
主な業績に『ジョイスへの扉─『若き日の芸術家の肖像』を開く十二の鍵』(共著、英宝社)、訳書にリチャード・エルマン『イェイツをめぐる作家たち─ワイルド、ジョイス、パウンド、エリオット、オーデン』(共訳、彩流社)、リチャード・M・ケイン『イェイツとジョイスの時代のダブリン』(小鳥遊書房)など。

小野瀬 宗一郎  (オノセ ソウイチロウ)  (

東京大学教養学部附属グローバルコミュニケーション研究センター助教。
主な業績に “A Portrait of the Artist as a Young Toneite,” James Joyce Quarterly 56.1-2 (Fall 2018-Winter 2019), 63-80, “The Crozier and the Pen: ‘Aeolus’ and the University Question,” Joyce Studies Annual (2017), 115-34, “‘A Great Future behind Him’: John F. Taylor’s Speech in ‘Aeolus’ Revisited,” European Joyce Studies 24 (2016), 46-62など。

桐山 恵子  (キリヤマ ケイコ)  (

同志社大学文学部准教授。博士(文学)。
主な業績に『境界への欲望あるいは変身─ヴィクトリア朝ファンタジー小説』(世界思想社)、“A Tender Light on the Stage: An Analysis of Dancing in Bleak House and Little Dorrit,” The Dickensian 116 (Winter 2020), 295-306、編訳書に『英国詩でダンス─ページのなかのバレリーナ』(小学館スクウェア)など。

小島 基洋  (コジマ モトヒロ)  (

京都大学人間・環境学研究科准教授。博士(文学)。
主な業績に『ジョイス探検』(ミネルヴァ書房)、『村上春樹と鎮魂の詩学─午前8時25分、多くの祭りのために、ユミヨシさんの耳』(青土社)、『ジョイスの罠─「ダブリナーズ」に嵌る方法』(共著、言叢社)など。

新名 桂子  (シンミョウ ケイコ)  (

宮崎大学教育学部准教授。
主な業績に「「新しい母性」の方へ─母親としてのモリー・ブルームを読む」Joycean Japan 9 (1998), 16-28、「19世紀小説から『ユリシーズ』へ─フローベール、トルストイ、ジョイス」『宮崎大学教育文化学部紀要 人文科学』21 (2009), 17-24、“Reading Subversion in ‘The Dead’: On Julia Morkan, Freddy Malins, and Michael Furey”『宮崎大学教育学部紀要』92 (2019), 114-20など。

田多良 俊樹  (タタラ トシキ)  (

安田女子大学文学部准教授。博士(文学)。
主な業績に『幻想と怪奇の英文学Ⅳ─変幻自在編』(共著、春風社)、『ジョイスへの扉─『若き日の芸術家の肖像』を開く十二の鍵』(共編著、英宝社)、『ジョイスの罠─『ダブリナーズ』に嵌る方法』(共著、言叢社)など。

中尾 真理  (ナカオ マリ)  (

奈良大学名誉教授。
主な業績に『ジョイスを訪ねて─ダブリン・ロンドン英文学紀行』(彩流社)、『ジェイン・オースティン研究の今』(共著、彩流社)、『ジェイン・オースティン─象牙の細工』(英宝社)など。

深谷 公宣  (フカヤ キミノリ)  (

法政大学国際文化学部准教授。
主な業績に『イギリス文化入門』(共著、三修社)、“The Early Beckett’s Approach to Reality through a Textual Struggle with Rimbaud,” Journal of Beckett Studies 26.2 (2017), 188-205、『幻想と怪奇の英文学Ⅳ─変幻自在編』(共著、春風社)、など。

南谷 奉良  (ミナミタニ ヨシミ)  (

日本工業大学講師。博士(学術)。主な業績に“The Metamorphosis of Stephen Da(e)dalus: The Plesiosaurus and the Slimy Sea,” James Joyce Quarterly 58 (Fall 2020-Winter 2021), 101-14, “Joyce’s ‘Force’ and His Tuskers as Modern Animals,” Humanities 6.3 (2017), 1-15、『幻想と怪奇の英文学Ⅳ─変幻自在編』(共著、春風社)など。

宮原 駿  (ミヤハラ シュン)  (

関西外国語大学助教。博士(文学)。
主な業績に“Waste in the ‘Shem the Penman’ Chapter in Finnegans Wake”『中国四国英文学研究』16 (2020), 1-10、“How Buckley Shot the Russian General: Historical Surface and Personal Depth in the Layers of Realities in Finnegans Wake”『待兼山論叢』51 (2017), 83-100 など。

横内 一雄  (ヨコウチ カズオ)  (

関西学院大学教授。博士(文学)。
主な業績に『ジョイスの罠─「ダブリナーズ」に嵌る方法』(共著、言叢社)、『ジョイスの迷宮─「若き日の芸術家の肖像」に嵌る方法』(共著、言叢社)、Irish Literature in the British Context and Beyond(共編著、Peter Lang)など。

上記内容は本書刊行時のものです。