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エリック・ホッファー自伝 エリック・ホッファー(著/文) - 作品社
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エリック・ホッファー自伝 (エリックホッファージデン) 構想された真実 (コウソウサレタシンジツ)

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発行:作品社
四六判
縦200mm
189ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-87893-473-5   COPY
ISBN 13
9784878934735   COPY
ISBN 10h
4-87893-473-5   COPY
ISBN 10
4878934735   COPY
出版者記号
87893   COPY
Cコード
C0010  
0:一般 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2002年6月
書店発売日
登録日
2016年4月3日
最終更新日
2025年2月18日
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書評掲載情報

2024-08-21 散歩の達人  2024年9月号
評者: フラヌール書店店主・久禮亮太さん[店主を育てた本]
2022-04-16 日本経済新聞  朝刊
評者: 浜口道成(日本医療研究開発機構 先進的研究開発戦略センター長)
2016-06-19 日本経済新聞  朝刊
評者: 酒井忠康(世田谷美術館館長)
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重版情報

28刷 出来予定日: 2025-02-14
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紹介

失明、孤独、自殺未遂、10年の放浪、そして波止場へ…。常に社会の最底辺に身を置き、働きながら読書と思索を続け、独学によって思想を築きあげた「沖仲士の哲学者」ホッファーの自伝。

港湾労働者にして哲学者、ハンナ・アレントの友人にして中上健次が愛した思索者エリック・ホッファー。失明、両親の死と孤独、自殺未遂、10年にわたる放浪、そして労働と思索の日々……。1920年、30年代のアメリカの貧民街、農場、鉱山を舞台に、苛酷な運命に翻弄されながらも社会の最底辺で生きぬいた経験と、自身をとりまく個性あふれる人々との出会いと別れ、そして生きることの意味を綴った比類なき自伝的回想。

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彼の人生そのものが、これほど数奇な人生があろうかと思わせるほど、波乱に富んでいるが、それ以上に面白いのが、彼がいろんなところで出会った、数々の特異な社会的不適応者たちの語る自分の人生である。……その一つ一つが、まるで極上の短篇小説以上の仕上がりになっている。……文章の細部に至るまで刺激的な本だ。(立花隆)

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「生きる」ことに真摯であるということは、これほどまで波乱に満ちた人生を送るということなのか。本書は、数奇な運命をたどりつつ独自の思想を築きあげた哲学者エリック・ホッファーの自伝である。
7歳で失明、15歳で突然視力を回復。18歳の時に天涯孤独となり、28歳で自殺未遂。「私は死ななかった。だがその日曜日、労働者は死に、放浪者が誕生したのである」という彼は、10年に及ぶ放浪生活へ踏み出し、数々の出会いと別れを選び取りながら、劇的な生涯を送ることになる。
トマトの収穫、ホップ摘み、砂金発掘などの季節労働。そのかたわらで、化学、数学、鉱物学などあらゆる学問にまい進し、読書と思索を重ねていく日々。そんなある日、彼は町のレストランで大学教授と出会い、これを機にドイツ語翻訳や研究の手助けなどのアルバイトをはじめる。あまりに研究熱心な彼に、教授は研究所での職を用意してくれるのだが、「本能的にまだ落ち着くべきときではないと感じた」彼は、ふらりと季節労働者の生活へ戻ってしまうのだ。
「慣れ親しむことは、生の刃先を鈍らせる。おそらくこの世界において永遠のよそ者であること、他の惑星からの訪問者であることが芸術家の証なのであろう」。自己と徹底的に対峙し、自己欺瞞と戦いつづけたエリック・ホッファー。まず学ぶべきなのは「学問」そのものではなく、彼が貫いた学問への、そして、人生への「姿勢」かもしれない。(高橋美帆)

目次

失明、母、そして父の死
子ども部屋から貧民街へ
オレンジ売り
運命の極点
構想された真実
休暇の終わり
自殺未遂
希望ではなく勇気
サンディエゴへの途上で
適応しえぬ者たち
季節労働者キャンプ
飼い主と犬の関係
プルーン園にて
柑橘類研究所
モンテーニュの『エセー』
怠け者ジョニーの話
バークレーでの出会い
ヘレンとの日々
アンスレーのこと
ストックトンからトレイシーへ
羊飼いアブナーの末路
農場主クンゼの遺書
歴史について
芸術家
波止場へ
幸福の瞬間
許すということ
インタビュー 七十二歳のエリック・ホッファー シーラ・K・ジョンソン
訳者あとがき

著者プロフィール

エリック・ホッファー  (エリック ホッファー)  (著/文

(Eric Hoffer)
社会哲学者・港湾労働者。
1902年7月26日、ニューヨークのブロンクスにドイツ系移民の子として生まれる。7歳のとき母と死別、同年に突然失明。15歳で視力が回復。一切の学校教育を受けていない。18歳のとき父の死により係累をすべて失い、ロサンゼルスへ渡る。以後、日雇い労働者として過ごす。28歳のとき自殺未遂をきっかけにロスを離れ、その後10年間カリフォルニア州中を季節労働者として放浪生活をしながら、先々の町の図書館に出入りし独学を続けた。
1941年から67年までサンフランシスコで港湾労働者として働き、読書と思索の日々を送る。64年よりカリフォルニア大学バークレー校で、週に1度政治学を講義。51年に出版された処女作『大衆運動』は世界的なベストセラーとなる。67年テレビ出演を機に全米でホッファー・ブームが巻き起こった。1983年5月20日死去。大統領自由勲章受賞。
著書『波止場日記』、『大衆運動』、『現代という時代の気質』ほか。

中本 義彦  (ナカモト ヨシヒコ)  (翻訳

(なかもと・よしひこ)
1965年、山口県柳井市生まれ。東京外国語大学大学院地域研究研究科修了。カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院(91~94年)、ヴァージニア大学大学院(95~98年)留学。
現在、静岡大学人文社会科学部教授。Ph.D.(国際関係論)。

上記内容は本書刊行時のものです。