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取引取次:
ト・日 書店
子どもの文化 書店(直)
直接取引:あり
泉鏡花きのこ文学集成
四六判
256ページ
定価
2,700円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年6月
- 書店発売日
- 2024年6月4日
- 登録日
- 2024年3月5日
- 最終更新日
- 2024年7月25日
書評掲載情報
2024-07-13 |
朝日新聞
朝刊 評者: 野矢茂樹(立正大学教授・哲学) |
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重版情報
2刷 | 出来予定日: 2024-08-07 |
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紹介
「牛肉のひれや、人間の娘より、柔々(やわやわ)として膏(あぶら)が滴る……甘味(うまい)ぞのッ」
“世界に冠たる「きのこ文学」作家”泉鏡花の8作品を集成!
『原色日本菌類図鑑』より、190種以上のきのこ図版を収録!
その魅力を説く「編者解説 きのこ文学者としての泉鏡花」付!
お姫様は茸(きのこ)だものをや。
紅茸と言うだあね、薄紅(うすあこ)うて、白うて、美い綺麗な婦人(おんな)よ。
山路はぞろぞろと皆、お祭礼(まつり)の茸だね。坊様も尼様も交ってよ、尼は大勢、びしょびしょびしょびしょと湿った処(ところ)を、坊主様(ぼんさま)は、すたすたすたすた乾いた土を行く。湿地茸(しめじたけ)、木茸(きくらげ)、針茸、革茸(こうたけ)、羊肚茸(いぐち)、白茸、やあ、一杯だ一杯だ。
初茸なんか、親孝行で、夜遊びはいたしません、指を啣(くわ)えて居るだよ。……さあ、お姫様の踊がはじまる。(「茸の舞姫」より)
目次
化鳥
清心庵
茸の舞姫
寸情風土記
くさびら
雨ばけ
小春の狐
木の子説法
編者解説 きのこ文学者としての泉鏡花 飯沢耕太郎
上記内容は本書刊行時のものです。