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「もう差別なんてない」と思っているあなたへ 森川 美生(著/文) - 小鳥遊書房
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鍬谷     ト・日・他     書店
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「もう差別なんてない」と思っているあなたへ (モウサベツナンテナイトオモッテイルアナタヘ) アメリカの経験から日本の現在と未来を考える (アメリカノケイケンカラニホンノイマトコレカラヲカンガエル)

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発行:小鳥遊書房
新書判
170ページ
並製
価格 1,400円+税
ISBN
978-4-86780-059-1   COPY
ISBN 13
9784867800591   COPY
ISBN 10h
4-86780-059-7   COPY
ISBN 10
4867800597   COPY
出版者記号
86780   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年9月30日
書店発売日
登録日
2024年8月11日
最終更新日
2024年9月27日
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書評掲載情報

2024-11-17 読売新聞  朝刊
評者: 青木千恵(書評家)
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紹介

「差別」でなく「区別」ならいいの?
差別をなくそうとするのは正義の押し付けなの?
ジェンダー・ギャップ指数が最低レベルのこの国では、進学、就職、職場と「世間」に踏み込んでいくほど、女性であることで別扱いを受けるし、外国人や自己主張をするマイノリティが増えるなか、ネット上でもリアルでもヘイトが蔓延している。そう、「差別」は、どこにでも存在しています。見えない/見ないだけ。
自分が何に縛られているのか、
本書を通して、一緒に考えましょう。

目次

はじめに
人種や性のグラデーションが強引に切り分けられた世界を生きる
第Ⅰ部 ラディカルに考える
第1章 「逆差別」論を考える
はじめに―「行き過ぎた」反差別論?/差別の土台と方向/逆転する被差別意識/マジョリティが取り戻したいもの/差別を是正するのも差別?/糾弾される「逆差別」と糾弾されない差別/正直者が馬鹿をみるのは誰のせいなのか?/見えない(構造的な)特権/おわりに
第2章 「差別ではなく区別」ならいいのか?
はじめに/アメリカ史上最悪の「差別ではなく区別」論――「隔離しても平等」/差別認識の変化―― 隔離は「本質的に不平等」/すべての区別が悪なのか?――「枠」と「壁」/男女平等という「危険思想」/道は自由に作れる―― 二本でもなく一本でもなく/それでも「区別」は必要か?/ 「男女平等」に向かうための「区別」/おわりに
第Ⅱ部 質疑応答
第3章 差別反対論は個人の自由を抑圧する?― 学生との対話
「逆差別」について、もう一度考える/区別が差別になるとき、ならないとき/否定できない違い?/それでも傾向はある?/差別は「なくなる」か?/差別をなくす方法/差別と自己責任、私たちにできること

第Ⅲ部 反「反差別」論に反論する
第4章 差別はなくならず、なくそうとするのは独善・正義の押し付けなのか?
― 公民権運動から学ぶ

はじめに/ジョン・ルイスとは誰か?/「アメリカ南部」という社会/声を上げることの難しさ/声を上げ(られ)ないことの悔しさ/差別の重層性/若者の力/南部白人(差別する側)の思い/キングの苦悩と失敗/子どもたちの参加/「仕事」と「自由」のためのワシントン大行進/独善的なのは誰か?/差別をさせる社会とそれに抗する政治/ルイスは「ラディカル」なのか?/闘いは終わらない/活動(家)は怖い? ヒーローは誰だ?
第5章 差別などもうない?
―「女らしくない」選択をした女性が肩身の狭い思いをするのは当然なのか?

はじめに―― 女性に対する差別は解消したのか?/産まない女性に対する差別/産める人は産むべきなのか?/産むことを強制しない?できない?/それでも、産むほうが好ましい?/「産まない自由」はあるか?/「自分勝手な女」というレッテル/「産む権利」と「産まない自由」/おわりに―― 自由な人生設計を保障する社会へ
おわりに
自分が何に縛られているかを自覚する
参考文献・読書案内
公民権運動年表  
あとがき

著者プロフィール

森川 美生  (モリカワ ミオ)  (著/文

北海学園大学・北星学園大学非常勤講師。東京都立大学大学院社会学研究科博士課程単位修得。都市社会学・社会調査・ジェンダー研究。主要業績、「現代日本における生涯無子女性の類型化および量的把握の試み― 少子化政策の前提となる基礎データの検討」『北海学園法学研究』第57巻第1号(2021年6月)。

大森 一輝  (オオモリ カズテル)  (著/文

北海学園大学人文学部教授。マサチューセッツ大学アマースト校大学院歴史学研究科博士課程修了(PhD)。アメリカ黒人史・人種関係論。主著、『アフリカ系アメリカ人という困難― 奴隷解放後の黒人知識人と「人種」』(彩流社、2014年)。

上記内容は本書刊行時のものです。