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句集 平面と立体 佐々木 紺(著/文) - 文學の森
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句集 平面と立体 (クシュウ ヘイメントリッタイ)

文芸
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発行:文學の森
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ15mm
164ページ
価格 2,300円+税
ISBN
978-4-86737-192-3   COPY
ISBN 13
9784867371923   COPY
ISBN 10h
4-86737-192-0   COPY
ISBN 10
4867371920   COPY
出版者記号
86737   COPY
Cコード
C0092  
0:一般 0:単行本 92:日本文学詩歌
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年1月
書店発売日
登録日
2023年12月21日
最終更新日
2023年12月29日
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紹介

「北斗賞」は、俳句の未来を開く若い俳人を輩出することを目的とした賞。
40歳までの俳人を対象に作品150句を募集し、第13回は40篇の応募があった。

【受賞の言葉】
2014年にBL句会をきっかけにして俳句を作りはじめた。
その後数年してBLでない俳句も作るようになったが、BL俳句から学んだときめきと反骨は、何かを作るときいつも心の中にある。
個人の努力ではどうにもならない、社会システムの理不尽のようなものがあることを、20代後半になって身を以て知った。
それにすりつぶされそうになりながら、抗いながら生きてゆくとき、俳句は支えであり光だった。
北斗賞をいただけたのは、そのときのもがきをどこか掬い取ってもらえたような気がして、うれしい。
しかし慢心せずまた0から作りたいし、作りながら自分なりに小さく戦ってゆきたい。
もう亡くなった人も生きている人も、好きな句を書く人たちは遠くの灯台のようで、くらい海を行くときの希望として光っている。
いまも書き続けられるのはその人たちのおかげだ。
(佐々木紺)

探梅や水面は雲をゆるく溶き
落ちながら謀反のにほふ白椿
花冷やフルーツサンドやすませて
対角線上に君ゐる冷奴
魚の尾に風の立ちたる花藻かな
僧の頭のきつとさらさら夕端居
師をすこしあやめて持つてゆく芒
咬合の悪き一族星月夜
男らの抱擁淡し霧の街
生き延びるため森を描く冬の画布
本書より

目次

Ⅰ おぼえて、わすれる
Ⅱ 平面と立体
Ⅲ 夢を剝がす
Ⅳ コルセット
Ⅴ 奇書
Ⅵ 書けば遺る
あとがき

著者プロフィール

佐々木 紺  (ササキ コン)  (著/文

1984年生まれ
2015年~17年、BL俳句誌「庫内灯」vol.1-3 編集部
21年より「豆の木」に参加
22年第13回北斗賞受賞

上記内容は本書刊行時のものです。