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在庫ステータス
在庫あり
取引情報
取引取次:
鍬谷|地方小
直接取引:あり(自社)
造船記
発行:集広舎
B5判
240ページ
並製
価格
3,500円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2023年3月11日
- 登録日
- 2023年2月13日
- 最終更新日
- 2024年4月2日
受賞情報
第43回土門拳賞最終候補作品
書評掲載情報
2023-03-06 |
西日本新聞
ふくおか 評者: 田篭 良太 |
2023-03-06 |
朝日新聞
デジタル版 評者: 東野真和 |
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紹介
2011年3月11日、東日本大震災に見舞われた岩手県大槌おおつち町──。
ひょうたん島(蓬莱島)のある大槌町は鮭の定置網漁や養殖業で栄えてきた。
漁師町の復興に「船」は欠かせない。
震災の日から11年間、復興の足跡を記録した貴重なフォトストーリー。
前書きなど
現在の大槌漁港には、328隻の船が停泊する。その多くが岩手造船所で修復されたものだ。「足元の瓦礫を片付けるように、淡々と目の前の仕事をやっただけ」と振り返る。大切にしたのは人の心をつなぐこと。仕事は人と人とをつなぐためにあり、助け、支え合うために町や社会が生まれる。そう考える川端さんは「多くの人に支えられた」と深く頭を下げた。
今日までの道のりは決して容易ではなかった。それでも船の修復を続けたのは、生まれ育った町に再び暮らしの明かりを灯したいという一心だ。家族や仲間を失い、悲しみや苦しみを乗り越えても、さらに困難は続いた。それでも船大工たちは途切れることなく、復興の槌音を響かせ続けた。
今、夜空の下には明かりが輝き、蓬莱島の灯台が海を照らす。町は人と共に変化する生き物であり、世代を超えて届ける大切な贈り物だ。船出した新しい町がどのように育つのか、その未来が待ち遠しい。
上記内容は本書刊行時のものです。