書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
中国牛鬼蛇神録
獄中の精霊たち
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年12月20日
- 書店発売日
- 2021年12月25日
- 登録日
- 2021年11月18日
- 最終更新日
- 2022年9月14日
書評掲載情報
2022-02-20 |
産經新聞
朝刊 評者: 楊海英(静岡大学教授) |
MORE | |
LESS |
紹介
文化大革命中の監獄における虐待と囚人たちの抵抗を克明に描く、現在のウイグルジェノサイドに通じる貴重なノンフィクション。「偉大な経済学者の文革体験&聞き書き」
私は自分が目撃した暗黒の歴史を世人に伝えなければならない。なぜなら、我が魂は、永遠にこれら拘禁された精霊たちと共にあるからだ。
研究者・技術者・企業家・宗教者・舞台監督・医者・左官屋・スリ・狂人・同性愛者・ゴロツキ・農民・流れ者等々・・・
「中国は何処へ行くか?」を執筆した俊英高校生が10年間の獄中生活を共にした面々との記録を通じて描いた文化大革命時代の中国
「粟異邦、何か言うことがあるか?」
「私は共産党に反対するが、人民には反対しない。共産党に反対するのは人民のためだ。人民はお前らに反対している。」この答えに、みなびっくり仰天した。
「お前は犬の口を閉じろ! 死刑囚に足枷と手枷をつけろ!」(第8章)
目次
日本語版への序―あなたの精霊は永遠に 楊暉
自序
第一章 「中国は何処へ行くか?」とは何か―「楊曦光」から「楊小凱」へと改名―
第二章 長沙市の「左家塘」看守所に二年拘禁
第三章 凄腕のスリ・羅鋼
第四章 企業家だった「めくらの廬」
第五章 処刑された地下革命家・張九龍
第六章 「土匪の向」という男
第七章 「紅色怒火」の一兵士・毛火兵
第八章 「粟異邦」という同名二人の運命
第九章 長沙一中の友・「聯動分子」の程徳明
第十章 二人の「聖人君子」
第十一章 「舵手」と称された思想家・劉鳳祥
第十二章 荒涼たる労改「建新農場」へ
第十三章 「逃亡犯」たちの運命
第十四章 賓親方、中国の歴史を語る
第十五章 数学と物理学を教えてくれた余さん
第十六章 政治犯改造の「成功」例・劉震宇
第十七章 「復古」と「根こそぎ」の造反派処刑
第十八章 演劇人・宋紹文の密告
第十九章 現行反革命分子・黄文哲の最後
第二十章 メガネの黄さんの小説
第二一章 謎のまま処刑された「労働党員」、「五・一六分子」
第二二章 過激な「演説家」たち
第二三章 数学を学び、人に教え、また初恋を知る
第二四章 王親方と弟子の盧さん
第二五章 囚人の王医師の語る艶話
第二六章 「反革命組織犯」たちの様々な歴史的証言
第二七章 文革末期に続発した処刑
第二八章 出獄を待つ囚人たち
著者あとがき
楊小凱(曦光)の人と学問 劉燕子
重要事項・諸問題解説 毛沢東時代と中国を世界史の中で理解するために 小林一美
訳者あとがき 劉燕子
上記内容は本書刊行時のものです。