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隠された顔
絵巻のなかの尊きものたちの描き方
発行:教育評論社
A5判
縦210mm
横152mm
厚さ17mm
重さ 375g
224ページ
定価
2,400円+税
- 初版年月日
- 2024年9月
- 書店発売日
- 2024年9月2日
- 登録日
- 2024年7月13日
- 最終更新日
- 2024年8月29日
書評掲載情報
2025-02-01 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
平安時代の天皇はあらわに姿を見せず、内側からは外が見え外からは中が見えぬように御簾を下ろしていた。そこで絵巻に天皇を描く場合は、存在を暗示しながらも顔が見えないように工夫が行われた。宮廷絵師が生み出したこの技法は鎌倉時代に、神社の縁起絵巻で見てはならない神々を描く場合にも転用される。
尊いものの姿を“見えないように描く”表現がなぜ生まれ、どのように行われたかを、平安から鎌倉の絵巻で考える。
目次
第1章 貴族の顔はみんな同じ?
1 引目鉤鼻―源氏物語絵巻
2 似顔絵を描かれるのを嫌う貴族たち―最勝光院の障子絵
3 隆信の似顔絵―承安五節絵
第2章 天皇の顔を隠すか描くか
1 御簾で隠される天皇の顔―信貴山縁起絵巻
2 顔の見えない主人公―なよ竹物語絵巻
3 どんな場合に天皇の顔が描かれるのか―伴大納言絵巻
4 天皇の顔を隠すのはなぜか―絶世の美女の場合と比べて
第3章 見てはならない神の顔を描く
1 見えない神々を形にする―自然物から宮曼荼羅まで
2 神々の縁起絵巻を描く―北野天神縁起絵巻
3 どのように顔を隠すか―春日権現験記絵巻
4 仏の顔が描かれた縁起絵巻―霊験仏の縁起絵巻
5 誰が一番偉いのか―縁起絵巻で神の顔を隠すこと
上記内容は本書刊行時のものです。