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大学による盗骨 松島泰勝(編著) - 耕文社
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大学による盗骨 (ダイガクニヨルトウコツ) 研究利用され続ける琉球人・アイヌ遺骨 (ケンキュウリヨウサレツヅケルリュウキュウジン・アイヌイコツ)

社会一般
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発行:耕文社
四六判
縦188mm 横130mm 厚さ26mm
325ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-86377-052-2   COPY
ISBN 13
9784863770522   COPY
ISBN 10h
4-86377-052-9   COPY
ISBN 10
4863770529   COPY
出版者記号
86377   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年2月1日
書店発売日
登録日
2019年1月18日
最終更新日
2020年8月29日
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書評掲載情報

2022-05-22 毎日新聞  
2019-03-16 朝日新聞  朝刊
評者: 長谷川眞理子(総合研究大学院大学学長)
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重版情報

2刷 出来予定日: 2019-02-01
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紹介

墳墓発掘、遺骨領有は、戦前も戦後も刑法犯罪。人類学者らは琉球、アイヌモシリ、台湾、朝鮮で墓を無断で暴き、骨と埋葬品を持ち去った。大学に所蔵された人骨標本は、今日のDNA 研究に至るまで多くの論文と研究資金の源となってきた。日本の学知の根底にある民族差別と植民地主義を問う。

目次

序言 東アジアにおける琉球人・アイヌ遺骨問題 鳩山友紀夫
はじめに 松島泰勝

Ⅰ 琉球の遺骨返還問題
第1章 琉球人遺骨問題と自己決定権 宮城隆尋
コラム 琉球人の骨神と霊魂観、生死観 高良 勉
第2章 形質人類学と植民地主義との歴史的関係と今日的課題――金関丈夫「人種学」を中心にして 松島泰勝
コラム 百按司墓と植民地主義 与那嶺義雄
第3章 研究のおぞましさについて 冨山一郎
コラム 源氏系統と百按司系統――日琉同祖論と英雄シャクシャイン 与那嶺功

Ⅱ アイヌの遺骨返還問題
第4章 アイヌ遺骨返還運動とDNA研究 植木哲也
コラム 私たちのご先祖様のお墓、盗掘遺骨を返してください 浦川早苗
第5章 問われる日本人の歴史認識と先住民族アイヌの権利回復――アイヌ新法に先住権の明記を! 出原昌志
コラム 土地を奪われ、遺骨を奪われて一五〇年 木村二三夫
第6章 ドイツから「移管」されたあるアイヌの遺骨と脱植民地化 小田博志
コラム アイヌ遺骨返還の闘い 小川隆吉

Ⅲ 植民地主義と学問の暴力
第7章 連載「帝国の骨」の取材から――京都帝国大の系譜 岡本晃明
コラム 植民地主義未清算の不作為 白鳥龍也
第8章 植民地主義と学知の調査暴力――「オキナワ」を返せ、琉球人遺骨を帰せ! 佐藤幸男
コラム 琉球・沖縄人から日本人へ 当真嗣清
第9章 学問という名の暴力――遺骨返還問題に見る植民地主義 前田 朗
コラム 旧帝国大学による琉球人遺骨の未返還問題についての私見 具志堅隆松
第10章 日本の植民地主義とアイヌ・琉球(沖縄)・奄美の遺骨問題 木村 朗
第11章 京都大学に対する奄美人遺骨返還運動 大津幸夫
コラム 「知と骨」のソナタ 原井一郎
第12章 なお遠い「知」の植民地清算―現在の朝鮮人の遺骨奉還の取り組みにもふれて 川瀬俊治

Ⅳ 京都大学を訴える
第13章 ウヤファーフジ(先祖)の遺骨を返せ 照屋寛徳
第14章 問題解決のための今後の展望 松島泰勝
第15章 原告の訴え ご先祖のマブイに平安を 子孫としての切なる願い 亀谷正子
第16章 百按司墓の盗掘と植民地主義 丹羽雅雄

琉球人・アイヌ遺骨返還問題にみる植民地主義に抗議する声明文
おわりに 松島泰勝

琉球民族遺骨返還請求訴訟支援全国連絡会のご案内
関連年表

版元から一言

アイヌ民族の遺骨を大学が収蔵している問題は、これまで提起され、裁判・返還が不十分ながらも一部で進んでいます。しかし、京都大学等が研究者の盗掘により琉球人の遺骨を収蔵している問題は、今日まであまり知られていませんでした。その遺骨を元の場所に返還するよう、2018年末、京都地裁に、編著者らが京都大学を相手に提訴しました。
琉球民族遺骨返還訴訟の初の本となります。

著者プロフィール

松島泰勝  (マツシマ ヤスカツ)  (編著

1963年琉球・石垣島生まれ。在ハガッニャ(グアム)日本国総領事館と在パラオ日本国大使館の専門調査員等を経て、龍谷大学教授。琉球民族遺骨返還請求訴訟原告団長。琉球民族遺骨返還研究会代表。単著『琉球 奪われた骨』(岩波書店)、『琉球独立への経済学』(法律文化社)、『琉球独立宣言』(講談社)、『琉球独立論』(バジリコ)、『沖縄島嶼経済史』(藤原書店)ほか。

木村 朗  (キムラ アキラ)  (編著

1954年北九州市小倉生まれ。鹿児島大学教員、平和学専攻。東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会共同代表、日本平和学会理事。単著『危機の時代の平和学』(法律文化社)、共編著『21世紀のグローバル・ファシズム』『志布志事件は終わらない』『中国・北朝鮮脅威論を超えて』(以上、耕文社)、共著『「昭和・平成」戦後政治の謀略史』(詩想社)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。