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大辻清司実験室
Kiyoji Otsuji's Laboratory of Photography
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年9月4日
- 書店発売日
- 2023年9月4日
- 登録日
- 2023年8月10日
- 最終更新日
- 2024年5月27日
書評掲載情報
2023-11-04 |
朝日新聞
朝刊 評者: 福永 信(小説家) |
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重版情報
2刷 | 出来予定日: 2024-05-21 |
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生誕100周年、写真家・大辻清司の写真論考◉2刷◉ |
紹介
生誕100周年、写真家・大辻清司の写真論考の待望の書籍化。
1975年1月号~12月号の月刊「アサヒカメラ」(刊行当時の発売
元=朝日新聞社)に連載された、大辻清司の写真と文章による連
載「大辻清司実験室」を忠実に再現。
大辻はこの連載において、身の回りのモノや連載期間中の出来
事を撮影しつつ、自ら批評するという二役を同時に行い、写真
表現と写真論の統合を試みた。自身の出発点であるシュルレア
リスムと写真の接点において、「モノ(オブジェ)」とは何か
と問い、瞬間的な反応に従う「オートマティスムを実践した。
また、1970年前後に現れた「コンポラ写真」と呼ばれる写真の
動向を自ら取り組んで見せるなど、ストレートな写真表現への
多様なアプローチが収められている。
本書は、徹底的に個人的な出来事を主題とし写真表現の在りか
を探る大辻の写真観が現れた写真作品であり、写真論である。
目次
大辻清司実験室①〈単なるモノ〉
大辻清司実験室② いとしい〈モノ〉たち
大辻清司実験室③〈ソレがソコにある〉
大辻清司実験室④〈ソレとソレの間〉
大辻清司実験室⑤〈なんでもない写真〉
大辻清司実験室⑥〈写真の見せ方〉
大辻清司実験室⑦〈思わぬ出来事〉
大辻清司実験室⑧〈小名木川界隈〉
大辻清司実験室⑨〈なりゆき構図〉
大辻清司実験室⑩〈この部屋の中で〉
大辻清司実験室⑪〈間もなく壊される家〉
大辻清司実験室終〈そして家がなくなった〉
前書きなど
「いうまでもなく実験室というのは、計画通りの完成品を次つぎと
生み出すところではなく、ああでもあろうか、こうでもあろうかと、
おおまかに立てた目標に向かって試行と錯誤をくり返しながら、確
かめをしてゆくところです。
ここでは写真の、そうした実験室です。
なにを実験するかというと、つねづね頭の中で検討していた写真
についての考え方と、実際に私が撮る写真との間に違いがあるのか、
ないのか、それを確かめてみたいのです。
だから私の実験室というより、私自身が被実験体となって身をさ
らす場所というほうが正しいでしょう。」
(本書冒頭文より)
上記内容は本書刊行時のものです。