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新増補版 心の傷を癒すということ 安 克昌(著/文) - 作品社
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新増補版 心の傷を癒すということ (シンゾウホバンココロノキズヲイヤストイウコト) 大災害と心のケア (ダイサイガイトココロノケア)

哲学・宗教
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発行:作品社
B119
490ページ
価格 2,200円+税
ISBN
978-4-86182-785-3   COPY
ISBN 13
9784861827853   COPY
ISBN 10h
4-86182-785-X   COPY
ISBN 10
486182785X   COPY
出版者記号
86182   COPY
Cコード
C0011  
0:一般 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年12月
書店発売日
登録日
2019年12月4日
最終更新日
2024年11月15日
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重版情報

10刷 出来予定日: 2024-12-02
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NHK「100分de名著」2025年1/6~放送分テキスト。講師は一橋大学教授の宮地尚子さん。

紹介

★NHK Eテレ「100分de名著」で紹介(2025年1月放送)
★NHK土曜ドラマ「心の傷を癒すということ」原案(2020年)
★第18回サントリー学芸賞(社会・風俗部門、1996年)受賞作の増補決定版

阪神・淡路大震災から25年――。
大震災で、人の心はいかに傷ついているのか?
そして、復興によって癒すことはできるか?

PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ被災者の「心の叫び」と、自らも被災しながら取り組みつづけた精神科医によって、阪神大震災の被災地から届けられた感動の“心のカルテ”

********
 これまで日本の社会は、人間の「力強さ」や「傷つかない心」を当然としてきた。しかし今後、傷ついた人が心を癒すことのできる社会を選ぶのか、それとも切り捨てていく厳しい社会を選ぶのか?
 やかて被災地は、復興へと向かっていく。しかし、〈心の傷〉を見て見ないふりをして前進することではないだろう。多数派の論理で押しまくり、復興の波に乗れない“被災の当事者”でありつづけている人たちを、忘れ去ることではないはずである。“心の傷を癒すということ”は、精神医学や心理学に任せてすむことではない。それは社会のあり方として、今を生きる全員に問われていることなのである。(本文「復興にむけて」より要約)

*本書は、サントリー学芸賞受賞作に改定を加え、さらに新たに阪神大震災および災害精神医学に関するエッセイや論考を大幅に増補し、そして著者と関係の深かった方々の文章を収録した決定版。
【増補改定版・新増補版への寄稿者一覧】
中井久夫/鷲田清一/川本隆史/河村直哉/田中究/宮地尚子/京田光広/名越康文/安成洋

目次

初版への序文………中井久夫
第I部 震災直後の心のケア活動――1995年1月17日~3月
 私の被災体験
 精神科救護活動はじまる
 直後に発症した精神障害
 精神科ボランティアの活動
第II部 震災が残した心の傷跡――1995年4月~96年1月
 PTSDからの回復
 死別体験と家族
 その後の心のケア活動
 避難所と仮設住宅の現実
 変化してゆく意識
第III部 災害による〈心の傷〉と〈ケア〉を考える
 〈心の傷〉とは?
 〈心のケア〉とは?
 災害と地域社会
あとがき
参考文献一覧
増補第I部 被災地の復興と災害精神医学
 学校関係者の方々へ
 震災と死別のトラウマ
 阪神大震災メンタル・チェック・リスト(暫定版)
 自著を語る
 現代日本を象徴する神戸
 阪神淡路大震災、四年目の課題
 震災後の「心の傷」を癒すということ
 阪神大震災は人々の心をどう変えたか
 災害精神医学と心的外傷について
増補第II部 安克昌と本書に寄せて
 安克昌先生を悼む………中井久夫
 『心の傷を癒すということ』、サントリー学芸賞選定の選評………鷲田清一
 まずは社会の品格と社会の正義とを求めよ………川本隆史
 角川ソフィア文庫版『心の傷を癒すということ』への解説………河村直哉
 『心の傷を癒すということ』増補改訂版に寄せて………田中究
 一九九五年から、二〇一一年への伝言………宮地尚子
新増補 神戸・淡路大震災から二十五年を経て
 「このドラマは、安さんのご家族への贈り物だと思って作りたい」………京田光広
 「安先生」のこと………名越康文
 二人の兄と二つの大震災………安成洋
安克昌・著作一覧
略歴

著者プロフィール

安 克昌  (アン カツマサ)  (著/文

あん・かつまさ
1960年、大阪市生まれ。神戸大学医学部卒業。精神科医。阪神大震災において、神戸大学附属病院精神科医局長として、自らも被災しながら、全国から集まった精神科医のボランティアをコーディネイトし、精神科救護所・避難所などで、カウンセリング・診療などの救護活動を行なった。その後も被災者の心の問題と取り組みつづけ、阪神大震災の一年後に、その臨床報告としてまとめた『心の傷を癒すということ――神戸…365日』(本書の旧版)を刊行。本書は「第18回 サントリー学芸賞」を受賞した。神戸大学医学部講師、神戸市立西市民病院精神神経科医長を務め、心的外傷の治療のパイオニアとして活躍していたが、39歳の若さで肝臓ガンで死去した。

上記内容は本書刊行時のものです。