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柳宗悦とウィリアム・モリス
工藝論にみる宗教観と自然観
発行:東北大学出版会
A5判
254ページ
並製
定価
7,500円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年2月29日
- 書店発売日
- 2024年3月7日
- 登録日
- 2024年2月5日
- 最終更新日
- 2024年3月6日
紹介
なぜ工藝は人間にとって重要なのか?近代の産業化の渦中でこの問いを正面から取り上げた柳宗悦とウィリアム・モリスの思想は、藝術論の枠にとどまらず、ルネサンス以降の人間観や自然観を根底から問い直すものであった。民藝運動とアーツ・アンド・クラフツ運動を支えたそうした両者の思想は、その背後にいかなる奥行きをもち、また、そこにはどのような共通性と差異があったのか。本書は、近年再評価の機運高まる両者の思想に、比較思想の観点からアプローチし、その関係について新しい理解を提示しようとする試みである。
目次
序 章 柳宗悦とウィリアム・モリス-問題の所在
第Ⅰ部 柳の工藝論と宗教観・自然観のつながり
第一章 柳の工藝論と仏教思想
第二章 柳の工藝論における「自然」概念と宗教観のつながり
第Ⅱ部 モリスの工藝論と宗教観・自然観のつながり
第三章 モリスの社会主義とキリスト教理解
第四章 モリスの工藝論に宿る宗教性-ジョン・ラスキンからの影響
第五章 モリスの工藝論と古代北欧思想のつながり
第Ⅲ部 柳とモリスの思想的関係の再考
第六章 柳とモリスの美意識の比較
第七章 柳とモリスの工藝論及び宗教観・自然観の比較
上記内容は本書刊行時のものです。