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現代社会の深層構造と人権 中島 𠮷弘(著) - 論創社
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現代社会の深層構造と人権 (ゲンダイシャカイノシンソウコウゾウトジンケン) ハンセン病問題と脱原発の社会哲学的考察 (ハンセンビョウモンダイトダツゲンパツノシャカイテツガクテキコウサツ)

哲学・宗教
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発行:論創社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ23mm
重さ 480g
328ページ
上製
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-8460-2474-1   COPY
ISBN 13
9784846024741   COPY
ISBN 10h
4-8460-2474-1   COPY
ISBN 10
4846024741   COPY
出版者記号
8460   COPY
Cコード
C3010  
3:専門 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年12月10日
書店発売日
登録日
2024年11月5日
最終更新日
2024年11月26日
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紹介

我が国の歴史的事件である
「ハンセン病」の熊本地裁判決と福島の「第一原発事故」。
一見、無関係なこの2つを社会哲学の立場から考察すると何が見えるか。
人権と正義から見た2つの問題の核心を問う意欲的な論文の書籍化。
桜美林大学出版会が問う現代日本。

目次

第一部 ハンセン病問題の深層構造と人権思想
第一章 近代日本のハンセン病問題と隔離政策
 はじめに
 一 文明開化と隔離の歴史
 二 日本の隔離対策の特異性
 おわりに
第二章 ハンセン病患者の人権闘争の意義と射程
 はじめに
 一 全患協運動の歴史と人権思想の形成
 二 司法・行政・立法の不作為の責任
 三 不正義の構造と公共の福祉
 おわりに
第三章 近代日本社会の深層構造と人権思想の意義
 はじめに
 一 ハンセン病問題にみる人権侵害の構造
 二 近代日本社会の深層構造
 三 国民国家の構造的暴力と生産力ナショナリズム
 おわりに

第二部 原子力文明の批判と脱原発の倫理的基礎づけ
第一章 福島第一原発過酷事故の意味を問う
 はじめに
 一 科学技術文明の歴史的位相
 二 人類史のなかの諸革命の意味
 三 人類史の原始分割と生産力としての知の増殖
 四 科学技術文明の危険性と暴力性
 五 ハイデッガーの科学技術文明批判
 六 ヨナスの科学技術文明批判
 おわりに
第二章 科学の原罪への問いと論争
 はじめに
 一 唐木順三と朝永振一郎の「科学の原罪」論
 二 武谷三男の「科学の原罪」論批判
 三 武谷の科学技術思想の基本的立場と問題性
 おわりに
第三章 近代科学の視座構造と道具的理性批判
 はじめに
 一 「近代科学の視座構造」への問い
 二 科学技術文明の暴走とディープ・エコロジー
 三 福島以後、科学技術文明と自然との関係をどう再定義するか
 おわりに
第四章 脱原発の倫理的基礎づけと人権の哲学
 はじめに
 一 欧州放射線リスク委員会の問題提起
 二 「ECRR二〇一〇年勧告」の倫理的問題提起
 三 勧告の倫理学的結論
 四 「人道に対する普遍的な犯罪」の隠蔽と三次元の権力
 五 ルークスの権力論からロールズの正義論へ
 おわりに

著者プロフィール

中島 𠮷弘  (ナカジマ ヨシヒロ)  (

中島𠮷弘(なかじま・よしひろ)
1954年、東京に生まれる。
中央大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程後期課程満期退学。
桜美林大学リベラルアーツ学群教授。専攻は社会哲学・社会倫理学・社会思想史・人権学。
著書に『革命思想の系譜学』(共著、中央大学出版部、1996年)、『体制擁護と変革の思想』(共著、中央大学出版部、2001年)、『東日本大震災と知の役割』(共著、勁草書房、2012年)、『梯明秀の物質哲学―全自然史の思想と戦時下抵抗の研究』(単著、未來社、2017年)など。
翻訳書に『現代権力論批判』(S・ルークス、単独訳、未來社、1995年)、『人権について―オックスフォード・アムネスティ・レクチャーズ』(J・ロールズほか、共訳、みすず書房、1998年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。