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原田裕規:ホーム・ポート
- 出版社在庫情報
- 不明
- 書店発売日
- 2025年1月17日
- 登録日
- 2024年12月12日
- 最終更新日
- 2025年1月14日
紹介
広島市現代美術館特別展「原田裕規:ホーム・ポート」公式カタログ
写真、映像、CGとさまざまなメディアを用いながら、自らの身体性を作品に投じ、人々のアイデンティティと結びついたイメージを描き出す原田裕規、初の大規模個展の図録にして初の作品集。
◎広島市現代美術館での展示のために制作された新作を含む豊富な作品図版を掲載
◎原田裕規インタビューも収録
目次
◾️展示風景
◾️作品図版
写真の山 A Mountain of Images
写真の山
One Million Seeings
ドリームスケープ Dreamscapes
湖に見せる絵
Waiting for
光庭
残照
ホーム・ポート
シャドーイング Shadowing
シャドーイング
◾️インタビュー/論考
「母港ホーム・ポート」へ。そして、ふたたび……
──原田裕規インタビュー
聞き手・構成:杉原環樹(ライター、編集者)
〈私〉の作法
──原田裕規の作品をめぐって
富井玲子(美術史家)
来るべき風景の夢を見る
小髙美穂(キュレーター、写真研究者)
見るものと見ることを見せる、原田裕規の主題/材質/技法
松岡剛(広島市現代美術館学芸員)
◾️資料
作家略歴
主要参考文献
作品リスト
[デザイン]中野豪雄
前書きなど
広島市現代美術館特別展
「原田裕規:ホーム・ポート」
展覧会内容詳細は以下の公式サイトをご覧ください
https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/harada_yuki
会期:2024年11月30日(土)–2025年2月9日(日)
<広島市現代美術館公式サイトより引用>
原田裕規(1989-)は、2012年に「ラッセン展」や「心霊写真展」の企画でデビューし、社会の中で広く知られる視覚文化を題材とするプロジェクトからその活動をスタートしました。また近年は、広島や山口からハワイへ渡った移民について調査し、日系アメリカ人の混成文化を題材にした映像作品《シャドーイング》を発表しています。本作品内で登場人物は次のように語ります。
うんと遠くに行こうと出航しても、
まるで舵の曲がったボートみたいに同じところに戻ってしまう
その場所こそが「私自身」だ
私は決して「私自身」から逃れることはできない
本展タイトルと同名の作品《ホーム・ポート》は、日系人も多く移り住んだ町であり、2023年夏に大火に襲われたマウイ島ラハイナが描かれたラッセンの作品がもとになっています。広島出身であり、ラハイナへの滞在歴もある原田は、「母港」を意味するこの作品の題名を展覧会のタイトルに採用しました。したがって、本展は原田にとっての里帰り展であるともいえるでしょう。
本展では、原田が現時点の集大成とする新展開の平面作品に加えて、これまでに制作された代表的な映像/インスタレーション/パフォーマンス作品、10代の大半を過ごした「広島時代」の初期絵画などを紹介します。多様な展開を見せる彼の制作の歩みが「舵の曲がったボート」のように母港に帰還するさまを、ぜひご覧ください。
上記内容は本書刊行時のものです。