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中学生が綴る労働とDV 久木田絹代(著/文) - 労働教育センター
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中学生が綴る労働とDV (チュウガクセイガツヅルロウドウトディヴイ) 語る・聴く・交流が生み出すエンパワーメント (カタル・キク・コウリュウガウミダスエンパワーメント)

教育
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四六判
160ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-8450-0960-2   COPY
ISBN 13
9784845009602   COPY
ISBN 10h
4-8450-0960-9   COPY
ISBN 10
4845009609   COPY
出版者記号
8450   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2024年5月29日
最終更新日
2024年6月14日
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紹介

著者は30年間、中学校で暮らしを綴る教育実践を続けてきた。
「母の仕事」を綴るなかで、アンペイドワークの存在、母が二つの労働を担う大変さに気づいていく子どもたち。暮らしを綴った文章に表れる gender based violence(ジェンダーに基づく暴力)。だが、綴られた文章が学級集団で共有されるとき、本人も周りの子どもたちもエンパワーされていく。その過程を、数年後に行った当時の子どもへのインタビューを交えながらいきいきと描き出す。
ジェンダー平等教育としての「綴る」教育実践の記録。

目次

【目次】
序章 ジェンダー平等教育としての「綴る」教育実践の可能性

第1章 中学生は労働をどのように綴ったか
 1 アンペイドワークとペイドワーク
 2 「綴る」こととジェンダー
 3 アンペイドワークの記述と労働の意味づけに注目して
 4 中学生はどんな仕事を取材したか
 5 女子と男子で異なるアンペイドワークの認識
 6 父への感謝・尊敬が添えられているペイドワークの記述
 7 性別分業について考えはじめるきっかけに

第2章 「母の仕事」を取材して綴る
 1 母と父どちらの労働にも目を向けるために
 2 3人の作品とインタビュー調査から
 3 ジェンダー・バイアスを問い直す入り口に

第3章 中学生はDVをどのように綴ったか
 1 DVが子どもに与える影響とエンパワーメント
 2 集団の場におけるエンパワーメント
 3 「向き合うべきこと」を選び綴る教育実践の流れ
 4 作品にみる子どもの状況
 5 DVについて綴った作品の分析方法
 6 子どもが綴った暴力
 7 看過できない経済的暴力

第4章 綴ることとエンパワーメント
 1 当時DVについて綴った子どもへのインタビュー
 2 DVによる子どもへの影響
 3 エンパワーメントの過程を追う
 4 学校だからこそできること

第5章 「綴る」教育実践とジェンダー平等
 1 アンペイドワークも労働だと知ることで起こる変化
 2 労働とDVはひと続きの問題
 3 学校におけるジェンダー平等教育の可能性

巻末参考資料 中学生の作品掲載

前書きなど

本書は、第1章では、子どもが労働について綴った文章の中から
ジェンダーに関する課題を探った。
第2章では、第1章で取り上げた子どもの中で記述の仕方が
典型的と考えられる3人にたいして成人後にインタビューを行い、
子どもの立場から教育実践が持つ意味を明らかにすることを試みた。
第3章では、DVについて綴った文章から
子どもが認識している問題点や困難を明らかにした。
そして第4章では、現在安全な状況でくらしていることができた
3人に対して成人後にインタビューを行い、
それぞれのエンパワーメントの過程を追った。
これらの教育実践は、人権教育で「集団づくり」と呼んでいる
実践のひとつの事例でもある。
第4章の実践は「進路公開」と呼ぶこともある。

著者プロフィール

久木田絹代  (クキタキヌヨ)  (著/文

1957年鳥取県生まれ。1980年より公立小・中学校で勤務。2018年3月退職。2022年3月大阪大学大学院人間科学研究科修士課程修了。現在、デートDV防止教育ファシリテーターなどの活動を行う。

上記内容は本書刊行時のものです。