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ケアする人の対話スキルABCD 堀越 勝(著/文) - 日本看護協会出版会
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ケアする人の対話スキルABCD (ケアスルヒトノタイワスキルエービーシーデー)

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A5判
縦210mm
200ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-8180-1869-3   COPY
ISBN 13
9784818018693   COPY
ISBN 10h
4-8180-1869-4   COPY
ISBN 10
4818018694   COPY
出版者記号
8180   COPY
Cコード
C3047  
3:専門 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2015年3月
書店発売日
登録日
2016年9月12日
最終更新日
2024年10月23日
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紹介

すべてのケア従事者のための対話スキルの実践書。対話力が上がれば、ケアの質も変わります。

クリニカルサイコロジストとして豊富な臨床経験をもつ著者が、A(Assessment)、B(Be with the Patient)、C(Clinical Questioning)、D(Direction & Decision) の4ステップからなるケアの対話の「型」をわかりやすく解説します。

豊富な練習課題で対話スキルを磨きましょう。

目次

はじめに 対話で、ケアが変わる 


1章 ケアの対話とは

[1] 対話スキルがなぜ必要なのか  
 ケアの対話は宝探し  
 ケアの対話と雑談のちがい  
 効率よくケアの目的をかなえるために  

[2] 対話全体を俯瞰する  
 ピンポン・ラリーになっていないか  
 対話のリズムに「ため」をつくる  

[3] 自分の対話スタイルを知ろう  
 対話のなかの落とし穴に備える  
 1.「はい」「いいえ」「わからない」を聞けているか  
 2.あいさつでスタートしているか  
 3.声や表情に意識を向けているか  
 4.相手の話を最後まで聞いているか  
 5.相手のコミュニケーションのレベルに合わせているか  
 6.沈黙をうまく扱えているか  
 7.腹話術話法のわなにはまっていないか  
 8.相手からフィードバックをもらっているか  
 9.相手の感情をとらえているか  
 10. 自分自身をケアできているか  


2章 型を覚えよう

[1]ケアの対話には「型」がある
 達人も最初は「型」から
 型を知れば、対話はケアになる
 失敗からも学ぶ実験的な態度で
 ケアの目的を意識した対話を
 対話をケアにするには
 対話の順序がケアをつくる

[2] ケアをつくるABCDの流れ  
 ケアの対話の大きな流れ  
 うまくいかないときは1つ前のステップに戻る  

[3] ステップA(Assessment)――「どうしましたか?」の質問でケアをスタートする  
 まずは「聞く」に徹する  
 相手の返答からアセスメントする  

[4] ステップB(Be with the Patient)――相手を支え、関係をONにする  
 ケアの質は対話で決まる  
 ケアの対話に必要な関係づくり  
 ケアしやすい関係をつくる  
 制限のなかでケアを実行する  
 相手を押せば、押し返されるか、逃げられる  
 関係のONとOFF  
 関係をONにする2つのレベルと3つの方法  
 共感で安全な場所を提供する  
 支持しながら問題に焦点を当てていく  
 ラポートづくりにスキルは有効  
 どうしてもONにならないときは、「両価性」「葛藤」を疑う  
 予想どおりにいかないときもあると割り切る  

[5] ステップC(Clinical Questioning)――質問で目的地を一緒に探す  
 質問で何ができるのか  
 質問で縦・横に焦点を動かす  
 閉ざされた質問・開かれた質問・ソクラテス式質問  
 質問のタイプ別の特徴  
 ソクラテス式質問のつかい方  

[6] ステップD( Direction & Decision)――行動か認知に動かす  
 どのルートで、どこに動かすか
 問題をどう理解すればケアになるか  


3章 スキルを身につけよう

[1] 対話の土台をつくるスキル  
 対話の場をつくるスキル  
 最後まで聞く【練習1~4】  
 対話に「ため」をつくる足踏みスキル  
  ①うなずきを変える【練習5~8】  
  ②ハ行で返す――ハ行の返答で相手に理解を示す【練習9・10】 
  ③繰り返してもらう【練習11・12】  
  ④ひとり言を言う【練習13・14】  
  ⑤話をまとめてもらう【練習15】  
  ⑥図をつかって外面化する【練習16】  
  ⑦フィードバックをもらう【練習17】  

[2] 関係をONにするステイ・スキル
 関係をONにするステイ・スキル  
  ①共感――状況に合う感情を返す【練習18~21】  
  ②アクセント返し――単語を強調して返す【練習22~25】  
  ③オウム返し――文をそのまま返して強調する【練習26~28】  
  ④つまり返し(言い換え)――相手の話を言い換える【練習29~31】
  ⑤まとめ返し――相手の話の要点を整理する【練習32・33】  
 感情エクササイズ①  
 感情エクササイズ②  
 アクセント返しエクササイズ  
 つまり返しエクササイズ  

[3] 相手と目的地を探すムーブ・スキル――ソクラテス式質問 
 ソクラテス式質問の概要  
 ソクラテス式質問の8方略  
  ①「す」:数値化する【練習34・35】
  ②「ぐ」:具体化する【練習36・37】
  ③「し」:証拠を探す  
  ④「か」:感情を追う  
  ⑤「く」:口癖を拾う  
  ⑥「か」:慣用句に着目する 
  ⑦「く」:比べる  
  ⑧「ほ」:ほかの考えを引き出す  
 ソクラテス式質問練習課題【練習38・39】  

[4] 行動か認知に動かす方向づけのスキル  
 行動に動かす  
 認知に動かす  
 どのルートで、どこに動かすか  
 行動か認知に動かす練習課題【練習40~47】  

[5]対話スキルの総合課題に挑戦しよう 
 対話スキルの総合課題 【練習48~50】  


あとがき  

Column
 聞くスピードと話すスピード  
 相手のことばの真意
「気持ち」って?
 受け入れことばと拒みことば
 2つの「支持」と「指示」のジレンマ
 共感ことばの3種の神器
 録音や録画で自分を客観的に眺めてみよう

上記内容は本書刊行時のものです。