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不良録DEEP 石元太一(著) - 大洋図書
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不良録DEEP (フリョウロクディープ)

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発行:大洋図書
四六判
336ページ
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-8130-7626-1   COPY
ISBN 13
9784813076261   COPY
ISBN 10h
4-8130-7626-2   COPY
ISBN 10
4813076262   COPY
出版者記号
8130   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2024年6月20日
最終更新日
2024年9月4日
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紹介

90年代から00年初頭、チーマーやギャングが全盛期を迎えた新宿・渋谷といった盛り場にパンチパーマに特攻服を纏った不良少年たちがいた。少数精鋭のグループはやがて、暴力と芸能界や大企業との人脈を巧みに操り、東京の不良少年のトップに立ったーーベールに包まれた関東連合のタブーがここに明かされる!

【「まえがき」より】
 関東連合は、ずっとベールに包まれてきたグループだ。
 グループのそういった傾向から、『不良録』には関東連合について当たり障りのないことしか書くことが出来なかった。なので俺としても、また読者からしても、非常に消化不良な作品だったのは明らかだ。 
 関東連合は長い間都市伝説的に語られてきた集団だけに、メンバーのなかには秘密主義を徹底している人間も多い。その最たる人物が、“六本木クラブ襲撃事件”の主犯として国際指名手配されながら現在も海外逃亡を続ける見立真一だろう。国際手配のなかでも身柄拘束まで要求する「赤手配」を日本の警察がしているのは、日産元会長のカルロス・ゴーン、そして見立のふたりだけなのだが、見立は徹底した秘密主義の性格が功を奏してか足取りが今もまったくつかめず、警察も完全にお手上げ状態だという。
 国際指名手配にまでなっている人間を12年もの長期間、まるで神隠しにでもあったかのように逃がしきることが出来る関東連合というグループ。その秘密の根幹部分を、俺の生い立ちや不良化して成り上がっていく過程と共に改めて書き綴っていきたいと思う。巷に溢れている虚偽の噂を糺すためにも。
 本書にまとめた話は、部分部分を知っている関東連合のメンバーはいても、すべてを知るメンバーは誰ひとりとしていない。先輩や後輩はもちろんのこと、同期の人間であっても、だ。なので、この書を一番興味深く読むのは、もしかしたら関東連合のメンバーたちかもしれない……。

目次

まえがき
●1章● 石元会会長 石元正広
・浅草で産声を上げる
・重ねた懲役
・待ち遠しかった土曜日
・幼い頃に得た大切な“仲間”
・父の交友関係
・同じ愚連隊出身の兄弟分
・父の生き方
・父がヤクザの親分であったがために
・加減を知らない男
・父と犬
・石元家から破門となったオウム
・強制された習い事
・子どもの頃に抱いた夢
・初めての入院生活
・思い出のクリームパン
・ブタのブローチ
・幼馴染みが語った言葉
・忘れることの出来ない型破りな先生
・日本語の難しさ
・ファンキーな友人の母

●2章● 中学時代
・はじまる不良化
・母の決断
・今も輝きを失わない星
・毎日が楽しかった学校生活
・元ヤン疑惑の美術の先生
・不良としての転機
・深夜のゼロヨン会場
・愚行の代償
・突然の襲撃
・襲撃の真相
・宮前愚連隊
・柴田大輔という男の人心掌握術
・新しい世界
・ボンタンと俺と卒業式

●3章● 関東連合
・生者必滅会者定離
・亀裂
・決別
・初めて接した関東連合のOB
・社会問題にまでなった動員力
・関東連合に加入
・関東連合の決まり事
・目の当たりにした暴力性
・全日本狂走連盟との抗争事件
・国立で起きた大乱闘と逃走劇
・訪れた分岐点

●4章● 抗争
・現役活動の再開と宮前愚連隊との再合流
・昔の仲間の裏切り
・ATM18億円引き出し事件の主犯格の男
・友情がさせた行動
・グラチャンでのすれ違い
・もし出会いが違っていたら……
・抗争事件の終結
・拘置所の面会室での再会
・索敵、スプレー書き、ゲリラ戦
・タイマンか乱闘か
・ヒャックマンによるちゃぶ台返し
・東京でトップを目指して
・青天の霹靂
・新大久保で遭遇した四谷悪夢
・1枚の名刺から
・間違い電話の振り
・シャバで最後の夜
・出頭
・ある調査官の言葉
・水府学院
・少年院での生活を通じて得たこと
・恩師からの嬉しい言葉

●5章● 総長就任
・現役続行 or……
・関東連合一の運転技術と足の速さ
・我慢ならなかった関東連合のOB
・こんな奴のために俺は……
・新規加入のメンバーたち
・後輩たちとの誓い
・深夜のタイマン
・三鷹スペクターとの合流
・クリスマスの夜に……
・バックレという認定を受けた者のつらさ
・見立真一との出会い
・日本一用心深く、承認欲求のない男
・与えられた早朝のミッション
・シビアな金銭感覚
・唯一の安らげる場所
・某激安量販店に対する街宣活動
・ある男の不義理から立った波風
・川里の処世術
・篤の妥協ライン
・描き切った絵
・不良界を震撼させた自宅襲撃
・今日の友は明日の敵
・世田谷に潜んでいた隠れ全狂連
・げんなりした自分の甘さ
・悪そうな奴は大体先輩の友達
・見立からの賛辞
・容赦ないヤキ
・街の顔役
・武器マニアでサディスト
・仕掛けられた爆発物
・恐喝屋
・芽生えなくなった恐怖心
・まくられたリーダー
・関東連合が絶大な影響力を持てた理由
・2度と生まれることのない集団
・引退

あとがき

著者プロフィール

石元太一  (イシモトタイチ)  (

1981年、東京浅草生まれ、世田谷育ち。関東連合「千歳台ブラックエンペラー」16代目総長。俳優としてデビューを発表した直後の2012年9月に詐欺事件で逮捕。その後、六本木クラブ襲撃事件に関与したとして傷害致死の容疑で再逮捕された。2016年6月に懲役15年の実刑が確定。獄中から『反証 六本木クラブ襲撃事件 逮捕からの700日』(双葉社)、『特別少年院物語』、『続反証』、『恋愛録』(以上、大洋図書)を発表。現在も自らの無罪を訴え続けている。石元太一のブログ「反証 六本木クラブ襲撃事件~刑務所からの獄中手記~」(https://ameblo.jp/ishimototaichi/)、公式YouTube「日本の獄窓から」(https://www.youtube.com/@ishimoto-taichi)公開中

上記内容は本書刊行時のものです。