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同じ月を見あげて
ハーモニーで出会った人たち
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年4月26日
- 書店発売日
- 2024年4月26日
- 登録日
- 2024年1月5日
- 最終更新日
- 2024年10月30日
書評掲載情報
2024-09-08 |
読売新聞
朝刊 評者: 瀬尾夏美(画家・作家) |
2024-09-08 |
読売新聞
朝刊 評者: 瀬尾夏美(画家・作家) |
2024-08-27 |
ケアマネージャー
2024年9月号 評者: NEW BOOKS(編集部) |
2024-07-26 |
おはよう21 介護専門職の総合情報誌
2024年9月号 評者: BOOK REVIEW(編集部) |
2024-06-27 |
精神看護
2024年7月号 評者: 「自著を語る」 |
2024-06-07 |
聖教新聞
朝刊 評者: 情報プラザ BOOK |
2024-05-26 |
北海道新聞
朝刊 29249 評者: 中村公美 |
2024-05-20 |
コトノネ
vol.50 評者: コトノネニュース「気になる新刊二冊」 |
2024-05-13 |
こここ
評者: ニュース&トピックス「支援者が語る「精神障害」の世界」 |
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紹介
「幻聴妄想かるた」で知られるハーモニーは、精神疾患を抱える人のための就労継続支援事業所。
東京 世田谷の地で、30年余り活動を続けてきました。
著者は、この事業所の立ち上げの時から、所長として、心病む人たちに寄り添ってきました。
町の中を「普通の」人と行き交いながら、口を固く閉ざし、まるで「居なかった人」のように扱われてきた精神障害者。
その実際の暮しと思いを、支援者の立場から、愛情を込めて語ります。
病と社会に苦しめられる痛みと落胆、その中で見つけた覚悟。穏やかに笑い合える時間…
生きることの切なさ、かけがえのなさが、行間からひしひしと伝わってきます。
当事者・家族、支援関係者だけでなく、多くの方に手にとって頂きたい本です。
■齋藤陽道「この本と、新澤さんのこと]
私たちは、いつ、どのように崩れるかわからない、やわらかくて繊細な弱さを含んだ砂の家なのだ。
砂の家をめぐって厳しい現実を見つめる新澤さん。崩れる砂をともに掬い集め、ともに直し、コツコツと関係を築いていく。
不意に訪れた悲しき日もごまかさず描く。それでも日常はやってくる。何気ない日常のかけがえなさを深く噛み締めた人にしか表せない描写によって、登場するみんながふしぎなほど近しくなる。そうして、自分自身の抱える弱さをも愛でたくなる。
■「あとがき」より
……わかるとか理解という言葉はどこか、相手を支配し、取り込むような気持ちの悪さがある。わかる/わからないを置いておいて、ただ、話を聞いたり一緒に居たりすることしかできない時間が私の日常のほとんどであって、この本のなかで書いてみたかったのは、そういう時間のことだったのだ。
■装画
ウルシマトモコ
■デザイン
高木達樹
目次
プロローグ――ハーモニーへ
Ⅰ はじまり
1 哲也さんのギター
2 香風荘
3 私の居る場所
Ⅱ 転機
4 幻聴妄想かるた
5 幻聴妄想かるた その二
Ⅲ ハーモニーの日々
6 余生とアップルパイ
7 良太さんと煙草屋の夫婦
8 Mr.チャーリー☆スター
9 水平の虹
10 失踪の心得
11 大きな地震のあとで
Ⅳ 家族の風景
12 進さんの乾電池
13 私のお墓のまえで
14 母の名前を書く
15 父たちと戦争
エピローグ――長島愛生園にて
版元から一言
弱さを抱えて生きる、とはどういうことか。
共に生きるとは、寄り添うとは、居場所とは?
極北の「障がい」を持つ人たちが、その生きざまを通して、私たちに教えてくれます。
上記内容は本書刊行時のものです。