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デザインにできないこと シルビオ・ロルッソ(著/文) - ビー・エヌ・エヌ
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デザインにできないこと (デザインニデキナイコト)

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A5変型判
352ページ
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-8025-1247-3   COPY
ISBN 13
9784802512473   COPY
ISBN 10h
4-8025-1247-3   COPY
ISBN 10
4802512473   COPY
出版者記号
8025   COPY
Cコード
C3070  
3:専門 0:単行本 70:芸術総記
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2024年10月16日
最終更新日
2024年10月30日
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紹介

デザインに失望したと感じているなら、この本はあなたのためのものだ。
デザインに蔓延する〈幻想〉と〈幻滅〉を解きほぐす歴史的調査:デザインは「再発明」されたのか?──デザインスタディーズ界隈で大きな話題をさらった書、待望の邦訳。

デザインは壊れている。若いデザイナーも、それほど若くないデザイナーも、そのことをますます認識しつつある。多くのデザイナーたちは無力感を抱いている。デザインというツールで世界をより良い場所にできると思っていたのに、実際にはその世界に苦しめられている。誇大広告と大胆な主張という煙幕の向こう側には、自信喪失と燃え尽き症候群という不毛の地が広がっている──ミレニアル世代にとっては当たり前のことかもしれないが、こうした感覚はデザイン文化によって強められている。

本書では、デジタルによる半自動化によって引き起こされる専門技術の解体、美術館・博物館や教育機関を満足させるために作られた装飾的な政治の実例、デザインスクールにおける曖昧な約束といったテーマを掘り下げ、デザインへの幻滅の歴史を多様な専門家の言説を手がかりに紐解きながら、現代のミームやソーシャルメディアにあふれるデザインへの暴言にも向き合う。

「世界を変えられる」と大きな期待を寄せられたデザインという魔法は、本当に世界をより良く変えたのだろうか。デザインがみんなのものになったのだとしたら、デザイナーの立場や役割が変わったのだろうか。拡がり続けるデザイン分野を総覧し、デザイナーが抱えるフラストレーションを検証し、デザインの純粋な可能性を探る一冊。

目次

プロローグ:スターターパック

第 1 章|中間層

~ 第 1 部 期待 ~
第 2 章|すべてのものと人が一緒に(エブリシング・エブリワン・オール・アット・ワンス):デザイン・パニズム
第 3 章|統合と自律の複雑な関係
第 4 章|会議のテーブルをひっくり返す:権力と無力さについて

~ 第 2 部 現実 ~
第 5 章|形態はフォーマットに従う:セミオートメーションと文化的プロフェッショナリズム
第 6 章|新たな差異としての批評性:装飾としての政治とスキルとしてのアイデンティティ
第 7 章|現実世界としての学校:願望と妥協について

エピローグ:レイジクイット

著者プロフィール

シルビオ・ロルッソ  (シルビオロルッソ)  (著/文

シルビオ・ロルッソ(Silvio Lorusso)
ポルトガルのリスボンを拠点に活動する作家、アーティスト、デザイナー。ヴェネツィア建築大学でデザイン科学の博士号を取得。2018年に最初の著書(共著)『Entreprecariat: Everyone Is an Entrepreneur. Nobody Is Safe.(アントレプレカリアート:誰もが起業家、誰も安全ではない)』を刊行。リスボンにあるルゾフォナ大学の准教授兼センター・フォー・アザー・ワールズ共同ディレクターであり、アイントホーフェン・デザイン学校の情報デザイン科チューターでもある。

上記内容は本書刊行時のものです。