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頭の中の昏い唄 生島 治郎(著) - 竹書房
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頭の中の昏い唄 (アタマノナカノクライウタ)

文庫
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発行:竹書房
文庫判
縦148mm 横105mm 厚さ275mm
重さ 275g
528ページ
定価 1,300円+税
ISBN
978-4-8019-2454-3   COPY
ISBN 13
9784801924543   COPY
ISBN 10h
4-8019-2454-9   COPY
ISBN 10
4801924549   COPY
出版者記号
8019   COPY
Cコード
C0193  
0:一般 1:文庫 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年11月23日
書店発売日
登録日
2020年9月10日
最終更新日
2020年11月7日
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書評掲載情報

2020-12-12 朝日新聞  朝刊
評者: 杉江松恋(書評家)
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紹介

狂気のパルクール
悪夢から悪夢へと跳躍する、直木賞作家の奇妙な味の短篇集

どうにもならない。どうにもならない。ドウニモナラナイ……。

男の未来は暗い。仕事仕事の毎日は彼を狂わせる。
単調な日々に倦んだ男が、ある夜団地の屋上で、耳ざわりな童謡を歌っている少女と出逢い、人生が変わる表題作「頭の中の昏い唄」。
香港に赴任した男が食と色の欲に溺れていく、胃袋と脳味噌を刺激する美食譚「香肉(シャンロウ)」。
老人たちによってこき使われ搾取される若い世代が、ある日肩に現れた緑色の小人によって一致団結してゆく「世代革命」。
スランプにおちいった作家に“やつ”がささやき、人格を乗っ取ろうとする「誰……?」など、必ずやあなたに悪夢をお贈りする、クールで鋭利な奇妙の味の短篇集。


星新一、筒井康隆、大沢在昌の各氏は、書き手としてだけでなく、読み手としても一流だと思うが、そうした作家たちがそろって手放しに称賛する生島治郎の異色短篇は、質・量ともにハードボイルド作家の余技というレベルを超えている。
翻訳ミステリ雑誌の編集長という立場で、海外の最良の作品を数多く紹介してきたために、目標とする水準も自然と高くなっていったのだろう。生島治郎の異色作家としての顔を知らなかった読者の方にも、この一冊は必ずや満足していただけるものと確信している。名手の手になるスマートな奇譚の数々を、どうぞじっくりとお楽しみください。
――日下三蔵「編者解説」より

上記内容は本書刊行時のものです。