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日本の人種主義 河合 優子(著) - 青弓社
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日本の人種主義 (ニホンノジンシュシュギ) トランスナショナルな視点からの入門書 (トランスナショナルナシテンカラノニュウモンショ)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ17mm
重さ 246g
256ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7872-3519-0   COPY
ISBN 13
9784787235190   COPY
ISBN 10h
4-7872-3519-2   COPY
ISBN 10
4787235192   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年4月26日
書店発売日
登録日
2023年3月9日
最終更新日
2023年6月5日
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重版情報

2刷 出来予定日: 2024-07-30
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人種主義の歴史的・社会的な背景や基本知識を押さえ、私たちの日常的な意識や振る舞いに潜む人種主義を明らかにする入門書。ご好評いただき2刷出来です。

紹介

欧米と日本の人種主義の歴史的・社会的な背景、基本的な知識を押さえたうえで、差別、偏見とステレオタイプ、アイデンティティなどの視点から、私たちの日常的な意識や振る舞いに潜む人種主義を浮き彫りにする。日本の人種主義を考える視点を提供する入門書。

目次

はじめに

第1章 欧米の人種概念
 1 人種の概念化
 2 人種と科学
 3 人種からエスニシティへ
 4 人種、エスニシティ、ネイション

第2章 日本の人種概念
 1 人種の登場
 2 民族とフォルク
 3 人種から民族へ
 4 民族から「日本人」へ――単一民族神話の定着
 5 一九九〇年代以降の「日本人」

第3章 人種混淆
 1 二十世紀初頭までの欧米の議論
 2 中南米の人種混淆
 3 二十世紀以降の欧米の議論
 4 戦前日本の議論
 5 戦後日本の議論
 6 一九六〇年代以降の日本の議論

第4章 多様な人種主義
 1 生物的・科学的人種主義から文化的人種主義へ
 2 制度的人種主義と人種なき人種主義
 3 戦前日本の人種主義
 4 戦後日本の人種主義――イデオロギー的側面
 5 戦後日本の人種主義――構造的側面

第5章 差別
 1 差別とは
 2 日常の人種主義、マイクロアグレッション、人種主義の否認
 3 交差(インターセクショナリティ)

第6章 偏見とステレオタイプ
 1 偏見の捉え方の変遷
 2 偏見としての人種主義
 3 ステレオタイプの二つの特徴
 4 イデオロギーとしてのステレオタイプ

第7章 アイデンティティ
 1 自己と他者
 2 マイノリティとアイデンティティ
 3 アイデンティティと言説
 4 マジョリティ性

人種主義に関する用語一覧

おわりに

版元から一言

アメリカでの黒人への暴力事件と抗議運動、ヨーロッパでの移民排斥、コロナ禍におけるアジア人への差別などがクローズアップされ、海外の問題と思われがちな人種主義や人種差別だが、日本でも歴史的に、そして現在でも深刻な問題であり続けている。

欧米の人種概念と人種主義の歴史的・社会的な背景、基本的な知識を押さえたうえで、日本の人種概念を捉え直し、近代から現代まで、日本で人種主義が展開してきた足跡をたどりながら、トランスナショナルな視点から日本の人種主義の特徴を整理する。そして、アジア地域の植民地支配をはじめとする日本の歴史的背景や「日本人とは誰か」という問いと結び付きながら、日本社会に意識的・無意識的に根づいている人種主義の現状を具体的な事例をもとに明らかにする。差別、偏見とステレオタイプ、アイデンティティなどの視点から、個人の日常的な意識や振る舞いに人種主義が否応なく結び付いていることも浮き彫りにする。

国際的・領域横断的に蓄積されてきた人種主義に関する議論をまとめ、「私たちの問題」として日本の人種主義を考える視点を提供する入門書。

著者プロフィール

河合 優子  (カワイ ユウコ)  (

立教大学異文化コミュニケーション学部教授。専攻は異文化コミュニケーション研究。著書にA Transnational Critique of Japaneseness: Cultural Nationalism, Racism, and Multiculturalism in Japan(Lexington Books)、編著に『交錯する多文化社会――異文化コミュニケーションを捉え直す』(ナカニシヤ出版)、共著に『多様性との対話――ダイバーシティ推進が見えなくするもの』(青弓社)、『グローバル社会における異文化コミュニケーション――身近な「異」から考える』(三修社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。