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多様性との対話 岩渕 功一(編著) - 青弓社
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多様性との対話 (タヨウセイトノタイワ) ダイバーシティ推進が見えなくするもの (ダイバーシティスイシンガミエナクスルモノ)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ16mm
重さ 236g
240ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-7872-3483-4   COPY
ISBN 13
9784787234834   COPY
ISBN 10h
4-7872-3483-8   COPY
ISBN 10
4787234838   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年3月25日
書店発売日
登録日
2021年2月17日
最終更新日
2022年5月13日
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重版情報

5刷 出来予定日: 2023-05-19
4刷 出来予定日: 2022-05-20
3刷 出来予定日: 2021-07-28
2刷 出来予定日: 2021-05-21
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多様性/ダイバーシティを奨励する動きが、有用で受け入れやすい差異を選別化することで、あらたな包摂・排除を生み出している。そのなかで、様々な差異を平等に包含する方途を考え続けること、つまり、多様性と対話することが重要だ。このような問題意識に基づく本書が、おかげさまで5刷出来です。

紹介

LGBT、ジェンダー、移民、多文化共生、視覚障害者、貧困、生きづらさ、当事者研究、インターセクショナリティ、教育実践――様々な分野の多様性との対話を通して、それらが抱える問題点を批判的に検証し、差別構造の解消に向けた連帯と実践の可能性を探る。

目次

第1章 多様性との対話 岩渕功一
 1 BLMとD&Iの取り違え
 2 「多様性/ダイバーシティ推進」が見えなくするもの
 3 日本での多様性/ダイバーシティ推進
 4 多様性との対話
 5 誰もが生きやすい社会に向けた横断的連携
 6 インターセクショナリティと連帯の可能性
 7 学び(捨て)の実践

第2章 ダイバーシティ推進とLGBT/SOGIのゆくえ――市場化される社会運動 新ヶ江章友
 1 ダイバーシティ推進とは何か
 2 経営学におけるダイバーシティ・マネジメントとは何か
 3 ダイバーシティ・マーケティングとLGBT/SOGI
 4 LGBTマーケティングと人権問題への意識

論点1 多文化共生がヘイトを超えるために 塩原良和

第3章 移民・多様性・民主主義――誰による、誰にとっての多文化共生か 髙谷 幸
 1 多文化共生をめぐるこれまでの批判
 2 多文化共生をめぐる問い――「何」から「誰」へ
 3 誰にとっての多文化共生か
 4 移民にとっての多文化共生か、地域にとっての多文化共生か
 5 誰による多文化共生か

第4章 生活保護言説における「日本人」と「外国人」を架橋する 河合優子
 1 生活保護制度の歴史と現状
 2 生活保護言説と「日本人」
 3 生活保護言説と「外国人」

論点2 メディア研究における「ダイバーシティ」の現在 林 香里

第5章 「生きづらさからの当事者研究会」の事例にみる排除の多様性と連帯の可能性 貴戸理恵
 1 「個人化・リスク化した排除の苦しみ」としての生きづらさ
 2 当事者研究での個別性・多様性と共同性のつながり
 3 多様性に立脚したつながりとは何か

第6章 「同じ女性」ではないことの希望――フェミニズムとインターセクショナリティ 清水晶子
 1 「#トランス女性は女性です」
 2 インターセクショナリティ
 3 「交差」の誤解
 4 同じではないことの連帯

論点3 みえない「特権」を可視化するダイバーシティ教育とは? 出口真紀子

第7章 共生を学び捨てる――多様性の実践に向けて 小ヶ谷千穂
 1 「共生のフィールドワーク」という授業について
 2 体当たりの邂逅――「正しい共生」のプレッシャーからの解放?
 3 距離をとられる、という経験――自らのまなざしに気づく
 4 ミックス・ルーツの学生の経験――自分自身を問い直す

第8章 アート/ミュージアムが開く多様性への意識 村田麻里子
 1 多様性の砦としてのアート/ミュージアム
 2 多様性の奨励とその課題
 3 アート/ミュージアム実践が投げかける問い

論点4 批判にとどまらず具体的に実践すること 松中 権[インタビュー聞き手:岩渕功一]

あとがき 岩渕功一

版元から一言

多様性の時代だと言われる。多様な背景をもつ人材の活用が革新的な創造性を高めるとして、企業、政府、地方自治体、教育機関、NGO/NPO、市民団体で多様性/ダイバーシティを奨励する動きが活発化している。

多様性/ダイバーシティの推進は女性、LGBT、障害者などの社会的なマイノリティの存在に目を向ける一方で、有用で受け入れやすい差異を選別化することで、いまだ続く差別・不平等を見えなくするとともに、新たな包摂と排除を生み出してもいる。

多様性/ダイバーシティの推進により建設的に取り組むには、構造化・制度化された差別・不平等の複雑な作用を理解して、様々な差異を平等に包含する方途を考え続けること、つまり、多様性と対話することが必要不可欠である。

LGBT、ジェンダー、移民、多文化共生、視覚障害者、貧困、生きづらさ、当事者研究、インターセクショナリティ、教育実践――様々な分野の多様性との対話を通して、それらが抱える問題点を批判的に検証し、差別構造の解消に向けた連帯と実践の可能性を探る。

著者プロフィール

岩渕 功一  (イワブチ コウイチ)  (編著

関西学院大学社会学部教授。専攻はメディア・文化研究。著書にResilient Borders and Cultural Diversity(Lexington Books)、『トランスナショナル・ジャパン』(岩波書店)、編著書に『〈ハーフ〉とは誰か』(青弓社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。