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叛乱の時代を生きた私たちを読む 岡部 隆志(著) - 皓星社
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叛乱の時代を生きた私たちを読む (ハンランノジダイヲイキタワタクシタチヲヨム) 自己史としての短歌評 (ジコシトシテノタンカヒョウ)

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発行:皓星社
四六判
262ページ
上製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-7744-0749-4   COPY
ISBN 13
9784774407494   COPY
ISBN 10h
4-7744-0749-6   COPY
ISBN 10
4774407496   COPY
出版者記号
7744   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年9月10日
書店発売日
登録日
2021年7月12日
最終更新日
2022年7月22日
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紹介

1960年代後半から70年代、自らの体験した政治闘争の時代を短歌に詠まざるを得ない、その切実さの理由はどこにあるのか。
研究者、評論家、元活動家という立ち位置を明らかにし、自身のライフヒストリーをもとに論評する。

目次

第一章 叛乱の時代を生きた私たち
学生運動と抒情 『もっと電車よ、まじめに走れ 福島泰樹わが短歌史』/私のバリケード体験 福島泰樹歌集『バリケード・一九六六年二月』/我が闘争 川俣水雪歌集『シアンクレール今はなく』/国家からほうっておかれる選択/凍結されたこころざし 佐久間章孔歌集『洲崎パラダイス・他』  ほか
第二章 母のことなど
死者たちの物語 福島泰樹『下谷風煙録』 /満州からの引揚 冨尾捷二歌集『満洲残影』
第三章 鎮まらざる歌人たち
狂気という宿命 賀村順治歌集『狼の歌』/坪野哲久の老い 坪野哲久歌集『碧巖』 ほか
第四章 敗北し孤立するものの系譜
山川登美子の相聞歌/言葉の孤独な身体 江田浩司歌集『逝きし者のやうに』 ほか
第五章 松平修文歌集『トゥオネラ』の世界
ジョバンニに似ている/この不思議な既視感に満ちた異世界
第六章 慰霊と情
「風の電話」に想う/慰霊の心性 ─喚起される情─
第七章 短歌論
喩の解放性/短歌の読み方/短歌の虚構性と「歌物語」/短歌の「わかる」「わからない」ということ ほか
第八章 ライフヒストリー わが家族の物語

著者プロフィール

岡部 隆志  (オカベ タカシ)  (

1949年、栃木県に生まれる。宇都宮商業高校を卒業後上京。一浪して明治学院大学に入学。全共闘運動に参加。大学を中退(除籍)。社学同叛旗派の活動家となり同派の三里塚現闘小屋に住む。1971年一・五次闘争(農民放送塔の戦い)で地下壕に立て籠もり逮捕される。同年二次代執行阻止闘争での東峰十字路の戦いで逮捕され、東峰十字路被告団の一人として裁判闘争を続ける。保釈後、宇都宮の実家で問屋の配送の仕事などをしながら裁判を続ける。四年後、東京での仕事を紹介され上京、明治大学二部に入学。28歳の時である。卒業後、仕事を辞め明治大学大学院に入学。修士取得後塾や予備校で働きながら裁判を続ける。30代後半に裁判の結審。求刑は六年であったが、判決は執行猶予がつく40代に入り、駿台予備校の講師、共立女子短大の専任講師となる。専門は日本古代文学だが、近現代文学、民俗学も論じる。中国雲南省少数民族の歌垣文化調査も行う。一方、歌人福島泰樹主宰の短歌結社「月光の会」に参加し、短歌誌『月光』に短歌評論を書き続ける。現在まで、3冊の短歌評論集を刊行している。2020年3月、共立短大を定年退職。コロナ禍の中現在に至る。

上記内容は本書刊行時のものです。