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射こまれた矢 能登恵美子遺稿集
増補
四六判
368ページ
上製
価格
1,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年4月15日
- 書店発売日
- 2021年4月15日
- 登録日
- 2021年3月15日
- 最終更新日
- 2022年7月22日
紹介
ハンセン病のことに打ちこむ人は、矢を射こまれたようにこのことに打ちこむ。能登さんは、そういう人の一人だ。この矢を抜いてくれと叫びたいときはあっただろう。しかし、矢を抜いてもらわない生涯を生きた。(鶴見俊輔 序文より)
能登恵美子は『ハンセン病文学全集』完結を目指し、全国の療養所を回って地道に作品を集めた。ハンセン病患者たち、全集の編者たちから絶大な信頼を受け、同全集を完結させた。
「わすれさせてなるものか」という決意の人生を歩んだ編集者の遺稿集。
目次
序文
能登恵美子さん 鶴見俊輔
はっきりとした目的を持った人 加賀乙彦
射こまれた矢
タイムカプセルに乗った書籍
隔離の園の子供たち ――ハンセン病患者児童の作品を読む
「生の証し」後世へ集大成 ――ハンセン病「もう一つの運動」文学全集刊行
雲の行方
編集日誌
句集 むくろじ
自選句
拾遺
追悼・能登恵美子
呼ばれるから、境界まで行きたがる人 アサノタカオ
能登さんへ……縁側からおじゃましてます 阿部正子
村松武司 日韓とハンセン病に命をかけた詩人 安野光雅
能登恵美子さんの思い出 榎本初子
一期一会 太田 明
『射こまれた矢』に寄せて 清原 工
「尻尾のない犬」─忘れられたハンセン病小説・その周辺─ より 倉田孝一
清里の一夜 栗原哲也
鷗の唄 黒川 洋
能登恵美子さんのおもかげ 斎藤真理子
言葉の重さ、生のあかし 8月から刊行「ハンセン病文学全集」 白石明彦
一命はきりあるものよいと愛しく─能登恵美子 渡辺雅哉
未来の能登恵美子 晴山生菜
あとがき 藤巻修一
上記内容は本書刊行時のものです。