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サンリオ出版大全
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2024年2月
- 書店発売日
- 2024年2月19日
- 登録日
- 2024年1月29日
- 最終更新日
- 2024年2月13日
書評掲載情報
2024-05-04 |
毎日新聞
朝刊 評者: 持田叙子(日本近代文学研究者) |
2024-03-17 |
産經新聞
朝刊 評者: 嵯峨景子(ライター・書評家) |
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紹介
サンリオ創業者の辻信太郎と、詩人のやなせたかしが出会い、抒情とヒューマニズムの夢をのせた出版事業が走り出す。「かわいい」キャラクター事業のかたわら、数々の出版物を世に送り出した新興企業は、他に類のない多彩な文化事業展開をみせ、多くのファンを獲得していった。
大量消費時代に先駆けた1960年代から1980年代までのサンリオ出版を、「女性文化」や出版史のなかに位置づける初めての試み。
★小手鞠るい氏、小池昌代氏、永田萠氏、元『いちご新聞』編集長・高桑秀樹氏の関係者説話も収録
★カラー口絵、図版多数
装画=やなせたかし
装丁=成原亜美
目次
序文 サンリオ出版の時代 小平麻衣子
第Ⅰ部 雑誌共同体と外部
1 〈……だったら〉の詩情──『詩とメルヘン』とジェンダー 小平麻衣子
2 詩はだれのものか?──『詩とメルヘン』におけるやなせたかしの抒情と編集方針 大島丈志
3 『詩とメルヘン』のマザー・グースとアリス──ポスト戦後詩のノンセンスの視座から 吉田恵理
4 感傷の在り処──『詩とメルヘン』と安房直子 尾崎名津子
★コラム サンリオとロマンス小説の季節 尾崎名津子
第Ⅱ部 女性詩のバリエーション
5 きのゆりと『詩とメルヘン』──詩の計量的分析から 米山大樹
6 〈少女〉から〈兄貴〉へ──『詩とメルヘン』をめぐる言説と誌面の変化 井原あや
7 言葉を送ること、受け取ること──『詩とメルヘン』における共鳴の方法 徳永夏子
★コラム サンリオの出版物──1970 年代の詩集を中心に 井原あや
第Ⅲ部 教養ある商品
8 ひたすら信じつづけること──辻信太郎におけるメルヘン 河田綾
9 『いちご新聞』の中の〈文学〉──ファンシーな教養主義 帆苅基生
10 マンガ雑誌『リリカ』の挑戦 村松まりあ
★コラム 『キタキツネ物語』の周辺 吉田司雄
第Ⅳ部 産業と科学とフェミニズム
11 サンリオの映画事業とその時代 木村智哉
12 サンリオSF 文庫の小説世界──山野浩一のSF評論とその実践 加藤優
13 サンリオSF 文庫とフェミニズムSFの地平 吉田司雄
第Ⅴ部 サンリオの記憶
14 風に折れないコスモス、あるいは草原の口笛 小手鞠るい
15 講演 ポエムと現代詩のあいだ 小池昌代
16 夢のはじまる場所──『詩とメルヘン』のイラストレーション 永田萠
17 サンリオが届ける〈ギフト〉 高桑秀樹
謝辞
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。