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深刻な問題にこそ遊び心を! 子どもと家族と一緒に取り組むプレイフル・アプローチ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年10月20日
- 書店発売日
- 2024年10月4日
- 登録日
- 2024年7月26日
- 最終更新日
- 2024年12月6日
紹介
セラピーの「大人びた話」は子どもの気持ちをしばしば逆なでしてしまう。子ども独自の言語,物語,世界観を尊重するアプローチはいかに可能か。本書は表現アートや遊戯を取り入れたユーモアあふれる事例を豊富に紹介。ナラティヴ・セラピーの言語的・非言語的な協働のなかで,問題の外在化に新たな可能性をもたらす。
■ 主な目次
●第I部 遊び心のあるコミュニケーション
第1章 家族療法における遊び心のあるコミュニケーション
第2章 問題から切り離して,その子のことを知ろう
第3章 希望のストーリー
第4章 子どもが参加する家族療法における親について
第5章 問題のプロットを薄くし,対抗プロットを厚くする
第6章 手紙を通じてナラティヴをつくりあげる
第7章 ニュースを広める
●第II部 遊び心があることの意味
第8章 審美的で文学的価値のあるセラピー
第9章 無免許の協働セラピスト
第10章 型破りで特別な能力
第11章 ファミリー・ポリティクスの実際
第12章 自分自身のイマジネーション
●III部 遊び心のあるストーリー
第13章 ジョナサン:「だいぶ乗り越えたから,もう後戻りしないよ」
第14章 トニー:「ソウルボーイ(魂の子)なので大丈夫です」
第15章 ジェイソン:「今は自分でランタンに明かりを灯しているよ」
第16章 ソフィア:「私の心の中に居場所はあげないけど,肌の上に居場所をつくってあげる」
第17章 テリー「長い間恐怖の中で生きてきたけど,ぼくは今,再び平和の中で生きています」
目次
献辞
謝辞
目次
はじめに
なぜナラティヴ・セラピーなのか?
なぜ遊び心(プレイフル)のあるナラティヴ・アプローチなのか?
本書の文脈
使用する言葉遣いについて
本書の概要
第Ⅰ部 遊び心のあるコミュニケーション
第1章 家族療法における遊び心のあるコミュニケーション
子どもと大人の想像力が重なるとき
「問題が問題である」ということの問題
信念を維持する
◆事例◆ アンドレのスパイポーチ
◆事例◆ アーロンの1日
◆事例◆ アンチ反算数クラブ:算数好き,どちらかといえば
体験を生み出す質問を利用する
◆事例◆ ベンの「子犬‐少年トーク」
まとめ
第2章 問題から切り離して,その子のことを知ろう
問題から切り離して子どもと面談する
問題が子どもとの面談を妨げる場合
能力の発見
◆事例◆ レオンのゲーム
◆事例◆ ワンダーボーイ
子どもの成長と問題の退化
厄介な面談の始まり:深刻になるように迫られる
◆事例◆ エリーと泳ぐ
第3章 希望のストーリー
どのようにナラティヴが形成されるのか
問題のしみ込んだストーリー/制約としての問題のあるストーリー/オルタナティヴ・ストーリー
ナラティヴの社会文化的文脈
◆事例◆ スーパーママのマーサ
悪を聞かず,悪を語らず,悪にならない
セラピストの責任
外在化の言語
言葉はどのように人を形作るのか?/人と問題のメタファーをつくる/相互作用のメタファー/二重の外在化/関係性のメタファー
まとめ
第4章 子どもが参加する家族療法における親について
プレイフル・アプローチへの親の参加
絶望感は伝染する
◆事例◆ ライルとシェーン
家族療法の場面で子どもが親に与える影響
親に対する社会的な期待
バイパス作戦:子どもに食べさせる問題に対するアプローチ
罪の一時停止/孤立と社会的脆弱性に対する挑戦/子どもの内面の強さを名付ける/バイパス作戦の導入/バイパス作戦/事例の紹介
◆事例◆ フレッド
◆事例◆ ニック
まとめ
第5章 問題のプロットを薄くし,対抗プロットを厚くする
問題のプロット
オルタナティヴ・ストーリーという対抗プロット
問題のプロットと対抗プロット
◆事例◆「オマエが臭いの!弟は臭くない!」
敵役と主人公
説得力のあるストーリー
◆事例◆ ジャニスの不満
まとめ
第6章 手紙を通じてナラティヴをつくりあげる
手紙の価値
手紙の書き方のコツ
◆事例◆ ジェラルド:12歳の誕生日前に,家族の中に11歳のスペースを手にした少年
◆事例◆ 自分の秘密を自分自身にも秘密にしないで
第7章 ニュースを広める
君がコンサルタントになり意見を述べる
ニュースを嗅ぎつける嗅覚
ニュースの収集
ニュースの共同編集
聴衆の識別
クラブ,ネットワーク,リーグ,そしてプロジェクト
ニュースの裏付け
ニュースの媒体
いろいろな活用方法ができるハンドブック
卒業,宣誓,そしてお祝い
◆事例◆ ジミーの正直者のスピーチ
まとめ
第II部 遊び心があることの意味
第8章 審美的で文学的価値のあるセラピー
心身の一体化と表現アート
表現アート
意味の遂行
審美的な長所
◆事例◆ ジェンナと人生の神殿
フォローアップ
子どもたちをプレイセラピーと表現アートセラピーに招く
◆事例◆ エマの決断
人と問題の相対的な影響を探求するための遊び心のある方法
箱庭
◆事例◆ ゾーイはビクビクを捨てる
動作と身体意識
◆事例◆ ダン,ジュリア,そして「問題の重み」
あらゆるコミュニケーションが不可能に近いと思われる場合
第9章 無免許の協働セラピスト
◆事例◆ リスニング・ラビット
◆事例◆ ケビンの初仕事
第10章 型破りで特別な能力
型破りな能力の尊重
現実検討能力
型破りな能力をめぐるアイデアの系譜
型破りで特別な能力に関する非公式の研究
◆事例◆ ロバートの読心術
◆事例◆ 多くの想像上の友人:マーティンとディルク
第11章 ファミリー・ポリティクスの実際
家族における戦争と平和
◆事例◆ エヴァン,争わないために立ち上がる
◆事例◆ トランスフォーマーのサイモン
ピース・ファミリー・プロジェクト
◆事例◆ かんしゃく調教師のアンドリュー
まとめ
第12章 自分自身の想像力
◆事例◆ ジンジャーとドリーム・スクリーン
◆事例◆ ブルーベリーパンケーキか,何もなしか!
◆事例◆ ティミーと銀色大魔王
◆事例◆ ザックとブレイド
第Ⅲ部 遊び心のあるストーリー
第13章 ジョナサン:「だいぶ乗り越えたから,もう後戻りしないよ」
初回セッション
2回目のセッション
成功の真価を認める
問題からの反撃防止
第14章 トニー:「ソウルボーイ(魂の子)なので大丈夫です」
初回セッション
トラブルからの転換
ゴッドファーザーたち
手紙「ソウルボーイ(魂の子)なので大丈夫です」
夏休みの成果
ゴッドファーザーへの情報提供
フォローアップ
第15章 ジェイソン:「今は自分でランタンに明かりを灯しているよ」
初回セッション
2回目のセッション
3回目のセッション
4回目のセッション
5回目のセッション
6回目のセッション
第16章 ソフィア:「心の中に居場所はあげないけど,肌の上に居場所をつくってあげる」
セッション
問題の手管を知る
「君がかゆみになり,私が君になる」
問題とのもう1つの関係
フォローアップ
第17章 テリー:「長い間恐怖の中で生きてきたけど,ぼくは今また,平和の中で生きています」
初回セッション
罪悪感より賢く
正気じゃないよね
2回目のセッション
ついに解放されたよ
3回目のセッション
4回目のセッション
最後のセッション
フォローアップ
おわりに
原注
参考文献
翻訳者あとがき
索引
奥付
上記内容は本書刊行時のものです。