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装いの心理学
整え飾るこころと行動
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年3月31日
- 書店発売日
- 2020年4月13日
- 登録日
- 2020年2月13日
- 最終更新日
- 2020年4月10日
書評掲載情報
2020-10-03 |
図書新聞
3466号(2020年10月10日) 評者: 阿部恒之 氏(東北大学大学院文学研究科教授) |
2020-09-25 |
週刊読書人
2020年9月25日号(3358号) 評者: 髙田祐子 氏(ライブラリー・アカデミー) |
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重版情報
2刷 | 出来予定日: 2023-09-13 |
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なぜ,私たちは今日も〈装い〉つづけるのか? 化粧,衣服,ピアス,いれずみ,美容整形…… 「装う」人間の「心」を科学する。 |
紹介
何のために,私たちは今日も装いつづけるのか?
多岐にわたる装いの各特徴や意義をバランスよく解説。装い研究の広さ,深さ,おもしろさがわかる入門書。
第1部では,化粧,衣服,ピアッシング,いれずみ,美容整形,痩身,毛髪,しぐさなどを取り上げ,その装いがどのような意味・意義を有するのかについて,心理学の研究成果をバランスよく解説する。第2部は,コスプレや化粧療法など,装いに関連するホットなテーマを紹介する。
【主な目次】
序章 装い探訪
●第1部 装いの種類
第1章 メイクアップ
第2章 スキンケア
第3章 衣服(アウター)
第4章 衣服(インナー)
第5章 ピアッシング
第6章 イレズミ:彫り物・タトゥーイング
第7章 美容整形
第8章 体型:痩身
第9章 ヘアスタイリング・脱毛
第10章 しぐさ・歩容
第11章 言葉
●第2部 装いの関連テーマ
第12章 コスプレ
第13章 化粧療法
第14章 装い起因障害
第15章 装いの低年齢化
第16章 装いの文化差
終章 装い再訪
目次
序章 装い探訪
1 装いとは
2 装いの種類
3 装いの機能
4 本書の方向性および各章の内容
コラム1 非言語コミュニケーションにおける装(粧)い
コラム2 本書で頻出する統計用語
第1部 装いの種類
第1章 メイクアップ
1 メイクアップとは
2 化粧の対他と対自の心理的効用
3 化粧と顔の科学
4 まとめ
コラム3 男性のメイクアップ化粧品の使用実態と化粧意識
コラム4 まつ毛エクステンション
第2章 スキンケア
1 日本人のスキンケアに対する意識の変遷:化粧下からスキンケアへ
2 スキンケアの使用
3 スキンケアの生理心理的作用:ストレス・リラクゼーション・感情
4 まとめ
コラム5 化粧やおしゃれの教育
コラム6 男性の「身だしなみ」意識と清潔志向
第3章 衣服(アウター)
1 装いとしての衣服の機能
2 服装の意味の規定要因
3 なぜその衣服を着るのか:服装選択の発達
4 まとめ
コラム7 双子コーデ
コラム8 ファストファッション時代をとらえるための新しい被服心理学の必要性
第4章 衣服(インナー)
1 ファッションとしての下着
2 下着の心理的効用
3 見せる下着
4 下着から考える「装い」の機能
5 まとめ
コラム9 下着のパーツ
第5章 ピアッシング
1 ピアッシングの日本における歴史および経験の実態
2 ピアッシングへのイメージと許容
3 ピアッシングに期待される効用と動機
4 ピアッシングと自傷行為
5 若者文化としてのピアス
6 まとめ
コラム10 母親役割によるピアスへの意味づけの変化
第6章 イレズミ:彫り物・タトゥーイング
1 イレズミの定義と歴史
2 イレズミ経験の実態とイレズミに対する態度
3 イレズミ実施者の心理
4 まとめ
コラム11 身体変工古今未来
第7章 美容整形
1 美容整形とは:美容外科と形成外科の違い
2 美容外科領域における美容整形施術の現状
3 美容整形の背景要因としての心理社会的要因
4 美容整形がもたらす心理的効果
5 まとめ
コラム12 美容整形の歴史
第8章 体型:痩身
1 痩身とは
2 痩身をめぐる歴史的背景と動向
3 痩身を求める心理
4 痩身と美, 健康
5 まとめ
コラム13 ウエイトトレーニング実践者の心理
第9章 ヘアスタイリング・脱毛
1 ヘアスタイリング
2 脱毛
3 まとめ
コラム14 ヘアスタイリングによる自分らしさの表現
コラム15 薄毛
第10章 しぐさ・歩容
1 しぐさ
2 歩容
3 まとめ
コラム16 しぐさと欺瞞
コラム17 歩いている自分のうしろ姿を見ることができるアプリが欲しい!
第11章 言葉
1 言語内容
2 文体・話し方のスタイル
3 視覚的装飾
4 まとめ
コラム18 オノマトペ
コラム19 音楽の好みを装う?
第2部 装いの関連テーマ
第12章 コスプレ
1 コスプレとコスプレイヤー
2 「コスプレ」の動機と心理的効用
3 コスプレと仮装の共通点と相違点
4 まとめ
コラム20 マンガ・アニメにおける登場人物の衣装が果たす役割
第13章 化粧療法
1 医療・介護の現場における化粧療法とその実施環境
2 化粧療法がQOLとADLに及ぼす影響
3 外見ケアとして求められるもの
4 まとめ
コラム21 がん臨床の現場から:外見が変化する苦痛
第14章 装い起因障害
1 装いがもたらす問題
2 装い起因障害の心理学的理解
3 まとめ
コラム22 子どもにおける装い起因障害
第15章 装いの低年齢化
1 子どものおしゃれの広がり
2 低年齢化したおしゃれ
3 子どもの装いに影響を及ぼす要因
4 子どもの装いについての啓蒙
5 まとめ
コラム23 子どもの痩身志向への母親の影響
第16章 装いの文化差
1 さまざまな文化とさまざまな装い
2 グローバリゼーションと装いの変化
3 メディアによる美の基準や理想像と装いへの影響
4 多国籍化による美の基準や理想像と装いの変化
5 まとめ
コラム24 首長族カヤンの女性の首輪飾り
コラム25 海外の研究者からみた日本人の「装い」行動
終章 装い再訪
1 「装い」という用語
2 分類の再確認
3 心理的機能
4 おわりに
コラム26 生活科学からみた装いの心理学
文献
事項索引
人名索引
あとがき
前書きなど
【編者略歴】
鈴木公啓(すずき・ともひろ)
1976年 岩手県に生まれる
2008年 東洋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了 博士(社会学)
現在 東京未来大学こども心理学部准教授
主著・論文
鈴木公啓・荒川歩・太幡直也・友野隆成(2018). パーソナリティ心理学入門―ストーリーとトピックで学ぶ心の個性― ナカニシヤ出版
鈴木公啓(2017). 痩せという身体の装い ナカニシヤ出版
【執筆者一覧】*執筆順,所属等は書籍発刊時のもの
●鈴木 公啓(編著者):序章,第6章,第9章2・3節,第12章,第15章,終章,あとがき コラム2,コラム11,コラム15,コラム18,コラム22,コラム23
●大坊 郁夫(北星学園大学 学長):コラム1
●九島 紀子(一般社団法人 日本 顔・印象コンサルティング協会 代表理事):第1章,第9章1節,コラム3,コラム4
●木戸 彩恵(関西大学文学部准教授):第2章,第3章, コラム5,コラム6,コラム8
●市村 美帆(和洋女子大学人文学部助教):コラム7
●菅原 健介(聖心女子大学現代教養学部教授):第4章,第10章2節,コラム9
●大久保 智生(香川大学教育学部准教授):第5章,第12章
●三木 芽衣:コラム10
●田中 勝則(北海学園大学経営学部 准教授):第7章,コラム12
●矢澤 美香子(武蔵野大学人間科学部 准教授):第8章,第14章,コラム22
●涌井 佐和子(順天堂大学スポーツ健康科学部 先任准教授):コラム13
●岡本 悦美(株式会社ビューティ岡本 代表取締役):コラム14
●荒川 歩(武蔵野美術大学造形構想学部 教授):第10章1・3節,第11章
●太幡 直也(愛知学院大学総合政策学部 准教授):コラム16
●島本 健太郎:コラム17
●牟田 季純(早稲田大学文学学術院 次席研究員):コラム19
●浅沼 季沙:第12章
●家島 明彦(大阪大学キャリアセンター 准教授):コラム20
●池山 和幸(株式会社資生堂社会価値創造本部 マネージャー):第13章
●野澤 桂子(国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター長):コラム21
●山宮 裕子(テンプル大学ジャパン大学学部課程心理研究学科 非常勤講師):第16章,コラム24,コラム25
●ヴィーレン・スワーミ(アングリアラスキン大学,パーダナ大学 教授):コラム24,コラム25
●牛田 好美(京都ノートルダム女子大学現代人間学部 教授):コラム26
上記内容は本書刊行時のものです。