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ケア空間の設計手法 日本建築学会(編集) - 学芸出版社
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ケア空間の設計手法 (ケアクウカンノセッケイシュホウ) 地域にひらく 子ども・高齢者・障がい者福祉施設 (チイキニヒラクコドモコウレイシャショウガイシャフクシシセツ)

工業・工学
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発行:学芸出版社
B5変型判
192ページ
定価 3,600円+税
ISBN
978-4-7615-3292-5   COPY
ISBN 13
9784761532925   COPY
ISBN 10h
4-7615-3292-0   COPY
ISBN 10
4761532920   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年7月5日
書店発売日
登録日
2023年4月24日
最終更新日
2024年1月24日
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紹介

福祉施設へのニーズは多様化し、地域包括ケアの視点から地域拠点としての在り方も模索されている。設計者・事業者の手腕が一層求められる中、本書は利用者・支援者・訪問者の交流を促す事例、地域に開放する事例、福祉以外のプログラムと融合を計る事例など、居場所・拠点・交流を促すための計画論を21の実例とともに示す。

目次

■1章ケア空間の計画
1-1 ケア空間の変遷
1-2 人口動態と制度から読むこれからの時代
1-3 各種基準
1-4 福祉施設の計画プロセス
1-5 生活視点の計画
1-6 ケア視点の計画理論
1-7 利用者の特性に合わせたケア環境の整備
1-8 ケア施設の地域展開
1-9 ケア環境の災害・感染症対策(BCP)

〈コラム〉時代を拓いたケア空間(1) テクノ仮設本格型みんなの家──福祉施設を地域と育む・地域住民との協働

■2章ケア空間を行動場面から考える
2-1 行動場面の読み方
2-2 食べる
2-3 静かに過ごす
2-4 交流する
2-5 にぎやかに過ごす
2-6 社会的役割を持つ・働く
2-7 地域に出る

〈コラム〉時代を拓いたケア空間(2) ぐるんとびー駒寄──団地内住戸を地域医療福祉拠点に

■3章 ケア空間の設計事例
事例の読み方

◎3-1 住まいを開く
・リバービレッジ杉並──公園との繋がりを意図し、地域に開かれた総合福祉拠点
(健康設計+角倉剛建築設計事務所)
・アクラスタウン──街のにぎわいを敷地内に取り込んだ社会型有料老人ホーム
(大井幸次・町田寛之+大久手計画工房)
・わかたけの杜──高齢者が住み続けられる杜、地域包括ケアの拠点
(㈱ヨシダデザインワークショップ・健康設計・日本社会事業大学(企画監修))
・ほっこり家──多様な居場所とコミュニティを生みだす復興住宅
(大月敏雄(東京大学)+齋藤隆太郎(DOG・東北工業大学)+佐藤晴男(佐藤設計))

〈コラム〉時代を拓いたケア空間(3) 宅老所──認知症高齢者の介護を変えた実践
〈コラム〉時代を拓いたケア空間(4) 富山型デイサービス──共生ケアの原点

◎3-2 共同での暮らしを育む
・ケアホームはやぶさ──居室の独立性を高めた障がい者の自立生活支援の住処
(金城学院大学 加藤悠介研究室、atelier-fos 一級建築士事務所 青木一実・福井工業大学 藤田大輔研究室)
・レジデンスなさはらもとまち1番館・2番館──自閉症・強度行動障がいの人に落ち着いた生活を提供する
(㈱二井清治建築研究所)
・みずのき──集落のような暮らしの場へ
(竹原義二/無有建築工房)
・生駒学園──多様な居室構成で子どもの成長に対応する
(㈱二井清治建築研究所)
・マリア園──ほど良い距離感で気配を感じ出会える3つの拠点;自動園舎
(㈱二井清治建築研究所)

〈コラム〉時代を拓いたケア空間(5) こもれびの家──認知症高齢者の暮らしを支えるグループホームの先駆例
〈コラム〉時代を拓いたケア空間(6) やじろべえ──重度重複障がい者が地域の中で「普通」に暮らすグループホーム

◎3-3 地域のケア拠点になる
・ぺこぺこのはたけ──レストランと農園を中心に障がい者と地域住民がともに活動する拠点
(泉亭産業㈱)
・みんなのお家岐南──土間で緩やかに繋がれた高齢者と子どもの居場所
(大建met)
・笑和の里──ホームホスピスを中心とした地域の福祉拠点
(島村香子建築設計室)
・あたり前の暮らしサポートセンター──地域で暮らし続けることを支える中規模多機能的な福祉施設
(わくわくデザイン+ ケア・プロデュース RX 組)
・ゆいま~る厚沢部──まちの中心で地域に見守られて暮らす高齢者の住まい
(瀬戸健似・近藤創順/プラスニューオフィス)

〈コラム〉時代を拓いたケア空間(7) 至誠学園──地域での自立を目指した社会的養護の取り組み
〈コラム〉時代を拓いたケア空間(8) こどもの里──子どものニーズにその都度応えた複合支援拠点

◎3-4 異なる種別を掛け合わせる
・アンダンチ ─多世代交流複合施設─ ──地域コミュニティ形成を促す介護福祉施設の新しいかたち
(㈱TRANSIT)
・杉並たかいどいちご保育園・たかいどの里──お互いの距離を保ち気配を感じられる場
(藤木隆男建築研究所+井本佐保里)
・Open Village ノキシタ──震災後の新興地域で「つながり」を担う居場所
(積水ハウス㈱+㈱石森建築設計事務所)
・JOCA東北──地域に開かれた「ごちゃまぜ」の拠点施設
(㈱五井建築研究所)

〈コラム〉時代を拓いたケア空間➈ EPO──ソーシャルファームの取り組み

◎3-5 まちづくりから福祉を考える
・伝泊+まーぐん広場・赤木名──観光客も受け入れる集落住民のための温かな空間
(山下保博 x(アトリエ・天工人+奄美設計集団))
・ソーネおおぞね──子ども・高齢者・障がい者が集う地域交流拠点
(野田明宏/住まい・まちづくりデザインワークス)
・春日台センターセンター──土間で繋がる高齢者・障がい者・地域住民の住まう・学ぶ・集う場所
(t e c o)

〈コラム〉時代を拓いたケア空間(10) 三草二木西圓寺──福祉施設が地域コミュニティの拠点になる

著者プロフィール

松原 茂樹  (マツバラ シゲキ)  (著/文 | 編集

大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻准教授
1976年生まれ。2003年大阪大学大学院工学研究科建築工学専攻博士後期課程修了、博士(工学)。専門は建築計画。著書に『福祉転用による建築・地域のリノベーション』

山口 健太郎  (ヤマグチ ケンタロウ)  (著/文 | 編集

近畿大学建築学部教授
1977年生まれ。博士(工学)。株式会社メトスなどを経て現職。専門は高齢者施設の計画。著書に『小規模多機能ホーム読本』など

藤田 大輔  (フジタ ダイスケ)  (著/文

福井工業大学環境学部デザイン学科准教授
専門はこども環境・就学前施設の建築計画・設計。東海大学大学院修了。博士(工学)。著書に『設計に活かす建築計画』、『幼稚園・保育園・こども園の設計手法』など

宮崎 崇文  (ミヤザキ タカフミ)  (著/文

愛知工業大学工学部建築学科講師
1986年生まれ。2016年大阪市立大学大学院生活科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。呉工業高等専門学校建築学科助教を経て現職。専門は福祉住環境・建築計画

石井 敏  (イシイ サトシ)  (著/文

東北工業大学建築学部建築学科教授
1969年生まれ。1997年~2000年ヘルシンキ工科大学(現アアルト大学)大学院留学、2001年東京大学大学院修了。専門は福祉施設や認知症のための環境づくりの計画と研究

石垣 文  (イシガキ アヤ)  (著/文

広島大学大学院先進理工系科学研究科助教
2008年東北大学工学研究科建築学専攻博士課程後期修了、早稲田大学人間科学学術院助手を経て現職。専門は社会的養護における生活環境。著書に『子どもの暮らす施設の環境』

糸山 剛  (イトヤマ タケシ)  (著/文

㈱竹中工務店 医療福祉・教育本部 専門役
1958年生まれ。1981年横浜国立大学工学部建築学科卒業、同年㈱竹中工務店入社を経て現職。専門は医療福祉施設の計画。著書に『医療福祉施設 計画・設計のための法令ハンドブック』ほか

今枝 秀二郞  (イマエダ シュウジロウ)  (著/文

日建設計総合研究所研究員
1991年生まれ。2020年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。同専攻で学術支援専門職員を経て現職。専門は住宅や地域における転倒予防対策、地域公共交通の支援等

加藤 悠介  (カトウ ユウスケ)  (著/文

金城学院大学生活環境学部環境デザイン学科教授
2007年大阪市立大学大学院博士課程単位取得退学、豊田工業高等専門学校助教などを経て2021年より現職。専門は建築計画、福祉環境学。著書に『空き家・空きビルの福祉転用』

古賀 政好  (コガ マサヨシ)  (著/文

㈱竹中工務店医療福祉・教育本部専任課長/東京電機大学未来科学部建築学科非常勤講師
1985年生まれ。2013年東京電機大学大学院先端科学技術研究科修了、国立保健医療科学院客員研究員を経て現職。専門は建築計画。著書に『こどもの環境づくり事典』

佐藤 哲  (サトウ サトシ)  (著/文

熊本県立大学環境共生学部居住環境学専攻准教授
1977年生まれ。2007年横浜国立大学大学院博士課程後期修了。2015年より現職。専門は空き家,高齢者の居住環境

佃 悠  (ツクダ ハルカ)  (著/文

東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻准教授
1981年生まれ。2012年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了、東北大学大学院助教を経て現職。専門は高齢者の居住環境、災害復興。著書に『復興を実装する─東日本大震災からの建築・地域再生』

西本 雅人  (ニシモト マサト)  (著/文

福井大学工学部建築・都市環境工学科准教授
1980年生まれ。2008年三重大学大学院修了、日比野設計、石川工業高等専門学校を経て現職。専門は保育施設の建築計画。著書に『保育園・幼稚園・こども園の設計手法』

林 瑞紀  (ハヤシ ミズキ)  (著/文

宮城学院女子大学生活科学部生活文化デザイン学科非常勤講師
東北工業大学工学部建築学科卒業、2020年同大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了、2020年より東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程在籍、2023年より現職

松田 雄二  (マツダ ユウジ)  (著/文

東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授
1977年生まれ。2008年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。お茶の水女子大学等を経て現職。専門は障害者の居住環境、ユニバーサルデザイン。著書に『空き家・空きビルの福祉転用』など

三浦 研  (ミウラ ケン)  (著/文

京都大学大学院工学研究科建築学専攻教授
1970年生まれ。1993年京都大学工学部建築学科卒業、大阪市立大学教授を経て現職。専門は高齢期の居住環境整備。著書に『小規模多機能ホーム読本』

上記内容は本書刊行時のものです。