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テキスト建築の20世紀 本田 昌昭(著/文) - 学芸出版社
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テキスト建築の20世紀 (テキストケンチクノニジュッセイキ)

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発行:学芸出版社
B5変型判
縦260mm
240ページ
定価 3,400円+税
ISBN
978-4-7615-3182-9   COPY
ISBN 13
9784761531829   COPY
ISBN 10h
4-7615-3182-7   COPY
ISBN 10
4761531827   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2009年12月
書店発売日
登録日
2016年10月15日
最終更新日
2016年10月15日
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紹介

産業革命、近代的材料の発明・利用、建築家の誕生、革新的な建築運動、建築理論の発展など、近代の建築史は、大きくその意味を変えながら、現代に繋がってきている。現在を理解し、未来を考える上で、20世紀の建築を理解する重要性は増しているといえるだろう。モダニズムの歴史と理論を1冊にまとめた、大学生向けテキスト。

目次

第1部 プレ・モダニズム
第1章 近代化への布石 近代建築の萌芽
1 技術者の貢献:近代建築の礎を築いた工学
2 労働者の環境改善:理想社会モデルの提案
3 様式の選択と折衷:国民的様式としてのゴシック
4 理想的建築:ゴシックの合理的解釈

第2章 近代建築の曙光 伝統性と近代性の相克
1 アーツ・アンド・クラフツ運動:中世を理想としたものづくり
2 グラスゴー・スタイル:新たな時代の様式を求めて
3 郊外住宅地:田園生活の理想
4 『明日の田園都市』:近代都市計画の聖典

第3章 近代への多様な道のり 世紀末ヨーロッパの建築
1 アール・ヌーヴォー:モダンデザインの胎動
2 モデルニスモ:カタルーニャの近代化
3 ユーゲントシュティール:モダンデザインへの傾斜
4 オットー・ワーグナー:表層の自立
5 アドルフ・ロースのモダニティ:装飾と犯罪
6 新素材による建築と都市像:鉄筋コンクリートという近代性

第2部 モダニズム
第4章 切断される「過去」 建築のアヴァンギャルド
1 キュビスムと建築
2 イタリア未来派
3 ロシア構成主義
4 デ・ステイル

第5章 大量生産社会の建築へ 近代建築の実験場としてのドイツ
1 ドイツ工作連盟:芸術と産業との結合
2 表現主義建築:解き放たれた造形意欲
3 バウハウス:モダンデザインのゆりかご
4 大規模ジードルンク建設の時代:「すべてのひとに住宅を!」

第6章 摩天楼と郊外住宅 アメリカにおける近代建築の形成
1 メトロポリスの摩天楼
2 メトロポリスの表象:アメリカにおける古典主義
3 アンチ・メトロポリスの住宅Ⅰ:ライトのプレーリー・ハウス
4 アンチ・メトロポリスの住宅Ⅱ:ライトのユーソニアン・ハウス
5 アンチ・メトロポリスの住宅Ⅲ:フロンティアの前衛

第7章 ル・コルビュジエ 遍在する身体
1 時代の交差点としてのル・コルビュジエ
2 「白」の意味:1920年代の住宅
3 素材・身体・空間:サヴォワ邸以降
4 世界と身体との重合:二つの宗教建築
5 等身大のル・コルビュジエ

第8章 ミース・ファン・デル・ローエ ユートピアなきモダニズム
1 アヴァンギャルドへの道:1921-1925
2 巨匠への道:1926‐1937
3 新たなスタイルの確立へ向けて:1938‐1942
4 頂点と終焉:1944‐1968
5 ミースの影響とその功罪

第9章 教義としての近代建築 近代建築の成立と成熟
1 合理と機能:建築における規格化
2 機能的都市の確立:分節化する機能
3 「スタイル」としての近代建築
4 様式から空間へ

第10章 合理性と固有性 近代建築のひろがりと変容
1 経済と建築:新天地アメリカでの展開
2 規格化と構造の表現
3 近代建築の一つの帰結:SOMの建築
4 風土のなかの建築
5 イデオロギーと建築

第3部 ポスト・モダニズム
第11章 経験の多様性へ向けて 近代建築への懐疑と超克
1 CIAMの終焉とチーム10の誕生
2 都市の再発見:多様な経験の舞台として
3 場所の力:世界と出会う経験
4 多様性の先にあるもの

第12章 建築のポスト・モダン 領域の拡張
1 モダニズムの相対化:建築の多元的解釈
2 ポスト・モダン建築の多義性:言語化していく建築
3 都市のコンテクストと建築
4 テクノロジーへの視点:表層化していく建築
5 ポスト・モダニズムへの懐疑
6 建築のディス・プログラミング

第13章 テーマ化するモダニティ 21世紀へ
1 レム・コールハース:モダニティの受容とモダニズム解体
2 ヘルツォーク・アンド・ド・ムロン:アート化する建築
3 フランク・O・ゲーリー:アートとコンピューターとスペクタクル/ハリウッド化する建築
4 妹島和世,西沢立衛(SANAA):新たなモダニティの空間

著者プロフィール

本田 昌昭  (ホンダ マサアキ)  (著/文

大阪工業大学工学部建築学科准教授
1963年生まれ.京都工芸繊維大学工芸学部住環境学科卒業,京都工芸繊維大学大学院修了.大阪府立工業高等専門学校助教授、京都工芸繊維大学研究員等を経て現職.博士(学術),一級建築士.共著に『作家たちのモダニズム』(学芸出版社)等

末包 伸吾  (スエカネ シンゴ)  (著/文

関西大学環境都市工学部建築学科教授
1963年生まれ.神戸大学工学部建築学科卒業,ワシントン大学大学院および神戸大学大学院修了.鹿島建設建築設計本部,神戸大学准教授を経て,現職.博士(工学),一級建築士.編共著に『テキスト建築意匠』(学芸出版社)等.

岩田 章吾  (イワタ ショウゴ)  (著/文

岩田章吾建築設計事務所代表.神戸大学,関西大学,神戸芸術工科大学非常勤講師
1964年生まれ.大阪大学工学部建築工学科卒業,大阪大学大学院修了.竹中工務店設計部を経て,コロンビア大学建築計画大学院修了.コロンビア大学客員研究員,神戸大学大学院(修了)などを経て現職.博士(工学),一級建築士.渡辺節賞,芦原義信賞奨励賞など受賞多数.

加嶋 章博  (カシマ アキヒロ)  (著/文

摂南大学理工学部建築学科准教授
1969年生まれ.京都工芸繊維大学工芸学部造形工学科卒業,カタルーニャ工科大学大学院留学,京都工芸繊維大学大学院修了.渡辺豊和建築工房,聖母女学院短期大学講師を経て現職.博士(学術),一級建築士.共著に『近代日本の作家たち』(学芸出版社)等.

朽木 順綱  (クツキ ヨシツナ)  (著/文

朽木順綱(くつき・よしつな)
京都大学大学院工学研究科建築学専攻助教
1975年生まれ,京都大学工学部建築学科卒業,京都大学大学院修了.株式会社昭和設計,京都大学大学院助手を経て現職.
博士(工学),一級建築士.共著に『建築論事典』(彰国社).

小林 正子  (コバヤシ マサコ)  (著/文

京都造形芸術大学,成安造形大学非常勤講師
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科博士後期課程修了.
博士(学術),一級建築士.共著に『図説 建築の歴史』(学芸出版社)等.

中江 研  (ナカエ ケン)  (著/文

神戸大学大学院工学研究科建築学専攻助教
1968年生まれ,神戸大学工学部建築学科卒業,神戸大学大学院修了.株式会社武田設計,神戸大学工学部助手を経て現職.
博士(工学),一級建築士.共著に『社宅街 企業が育んだ住宅地』(学芸出版社).

上記内容は本書刊行時のものです。