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出版者情報
ニューヨークのパブリックスペース・ムーブメント
公共空間からの都市改革
- 初版年月日
- 2024年1月1日
- 書店発売日
- 2023年12月25日
- 登録日
- 2023年7月26日
- 最終更新日
- 2023年12月8日
紹介
資本主義、民主主義の希望や危機が都市のあり方を問うている。その最前線であるニューヨークは、なぜ、公共空間にこれほどのエネルギーを注ぐのか?公園・水辺・ストリート・公開空地の再編から、多様なプレイヤーが共創する制度・組織の設計まで、公共空間から人と都市の関係を再構築する、エキサイティングな都市改革。
目次
はじめに
1章 都市改革とパブリックスペース・ムーブメントの展開
2人の先駆者とそのレガシー
1980~90年代の公共空間創成のマイルストーン
ブルームバーグ市政による都市改革とパブリックスペース・ムーブメント
2000年以降の公共空間創成のマイルストーン
分断された都市で公平性を取り戻すための公共空間
2章 まちなかの公園・広場のリデザインと創出
2-1 まちなかの居場所の創出と再生
2-2 ブライアントパーク:麻薬取引の場からアーバンオアシスへ
2-3 ハイライン:鉄道廃線跡地から高架の線状公園へ
2-4 ユニオンスクエア:集会やマーケットで日常利用される公園広場
2-5 境界なき公園事業:管轄主体が連携し、公園と街路をシームレスにつなぐ
3章 ウォーターフロントのコンバージョン
3-1 ウォーターフロントを産業空間から公共空間へ
3-2 ブルックリンブリッジパーク:多様なアクティビティを可能にする場の創出
3-3 ダンボ地区:放置された沿岸倉庫群をヒップスター界隈に
3-4 ハンターズポイントサウス:沿岸再編の契機となったオリンピックX計画
3-5 イーストリバー・ウォーターフロント・エスプラナード:街の喧騒から解放される水辺
3-6 ハドソンリバーパーク:マンハッタン最大規模のグリーンウェイ
3-7 リビルド・バイ・デザイン:都市を水害から守るレジリエントなインフラ戦略
4章 街路の広場化
4-1 70年に及ぶ街路の歩行者空間化
4-2 都市改革の最前線としての交通局
4-3 タイムズスクエアの広場化:自治的に運営される世界水準の街路
4-4 NYCプラザプログラム:社会のレジリエンスを高める街路の広場化
4-5 サマーストリートとウィークエンドウォーク:一時的に車を締め出した街路で楽しむ祭り
5章 ゾーニングボーナスと公共空間
5-1 民間不動産開発が生み出す公共空間
5-2 規制緩和の対価として創出された公共空間
5-3 ハドソンヤード:民間資金を活用した公有公共空間の整備
5-4 ミッドタウンイースト:民間提案による公有公共空間の再生
5-5 ロウアーマンハッタン:BIDが主導する既存不適格の民有公共空間の再生
6章 デザインガイドラインとプログラム
6-1 野心的な公共空間再編を実現する制度
6-2 ストリートデザインマニュアル:人が主役の街路に変える
6-3 デザイン・建設エクセレンスプログラム:公共施設の質を向上する発注システム
6-4 アクティブデザインガイドライン:健康を増進する都市デザイン
6-5 カルチュラルディストリクト:文化施設の主導で公共空間を豊かにする
7章 ムーブメントを支える人材と組織
7-1 専門家を育て活かす中間組織
7-2 BID:公共空間の質を向上して街の価値を高める
7-3 専門家組織:公共空間のマネジメント指針を提示する
7-4 プレイスメイキング専門家養成プログラム:公共空間のプログラミング、マネジメントを学ぶ大学院
7-5 オープンデータポータル:公共空間の利用と改善を促進するウェブサイト
8章 パブリックスペース・ムーブメントの先駆者に聞く
8-1 コロナ禍を経て公共空間はどう変わったか
――クレア・ワイズ(WXY建築都市デザイン、デザイントラスト・フォー・パブリックスペース創設者)
8-2 世界で加速するパブリックスペース・ムーブメント
――アンディ・ウィリー=シュワルツ(ブルームバーグ・アソシエイツ、元ニューヨーク市交通局局長補佐(公共空間担当))
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。