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出版者情報
超高齢社会のまちづくり
地域包括ケアと自己実現の居場所づくり
- 初版年月日
- 2023年4月15日
- 書店発売日
- 2023年4月13日
- 登録日
- 2023年2月18日
- 最終更新日
- 2024年1月24日
紹介
人生100年時代、そこそこのお金をもち、元気か、簡単な支援で自律できる高齢者が9割を占める。彼らの居場所は施設ではなくまちだ。不安を解消し、生活を楽しめるように支えるまちづくりが進めば、高齢社会=負担増という図式が変わる。出かけやすく、自身の居場所がつくれ、自己実現ができるまちは、日本が切り拓く世界の未来だ。
目次
はじめに
Ⅰ部 団塊世代が変える高齢者像
1章 超高齢社会とはどんな社会か
──在宅医療・在宅看取りが避けられなくなる
1 未曽有の経験
2 人生100年時代
3 ぴんぴんころりは、ごく少数
4 医療介護需要の急増と避けられない在宅化
5 次の20年で起きること
2章 高齢者はどんな人たちか
──経済的余裕はあるが、迷える高齢者が増える
1 中堅所得層の高齢化
2 高齢者のニーズ把握は難しい
3 施設と在宅、高齢者自身も本音がわからない
3章 高齢者の不安は何か
──自分らしく生きたいからこそ不安な時代
1 こんなに長く生きるつもりじゃなかった
2 不安の背景・時代の変化
3 自己実現と不安はコインの裏表
4章 不安を癒やす居場所
──自分語りの場は自身でつくるしかない
1 孤独は悪か
2 自分らしさと不安
3 自分の不安にこたえる居場所は自分語りの場
4 自分の居場所は自分でつくるしかない
5章 現代的なつながり方とコミュニティ活動
──「つながりたいけど、しばられたくない」にこたえられるか
1 現代的な個人の居場所のつくり方
2 現代的な個人のつながり方
3 現代的な地域コミュニティの形
4 まちづくりとして個人的な居場所を受けとめる
Ⅱ部 地域包括ケアシステムの理念と実際
6章 地域包括ケアシステムの理念
──立場により異なる捉え方
1 社会保障のパラダイム転換
2 立場で異なる地域包括ケアシステム──三つのイメージ
3 地域包括ケアシステムを取り巻く多様な視点
4 求められるのは理念の整理とまちづくりとしての対話
7章 地域包括ケアシステムを支える制度の実際
──施設から在宅へ、地域へ
1 病院医療の行方
2 在宅医療とは
3 地域密着型サービス
4 在宅医療を含む地域包括ケアシステム
5 地域包括支援センターと地域ケア会議
8章 進まぬ地域包括ケアシステム
──「やっぱり施設がいい」を超えるには
1 家族に頼りたいが……
2 家族は施設に預けて安心したい
3 悪循環を断ち切るには?
Ⅲ部 当事者とともに創り出す高齢社会のまちづくりモデル
9章 フレイル予防とまちづくりの接点
──歩くことと、人とつながることの効用
1 健康づくりと介護予防
2 フレイル予防と社会参加
3 健康づくりとまちづくりに関する興味深いエビデンス
4 要介護になりにくいまち?
10章 介護保険制度とまちづくりの接点
──少人数から柔軟な活用が可能
1 環境因子とまちづくり
2 自立支援型地域ケア会議
3 新しい介護予防・日常生活支援総合事業
4 生活支援体制整備事業
5 対象となる多様な現代的ニーズ
11章 地域で暮らすために必要なサービスと場所
──支援的(アシスティブ)な生活環境
1 みんなの自己実現を支える総合的まちづくり
2 家を売って老人ホームに入居するのは正しい戦略か
3 地域包括ケアと住まいの連携でできること
4 社会的交流・社会参加の場
5 シニアの働く場所
12章 歩けなくても愉しく暮らせるまちづくり
──拠点集中か地域分散か
1 コンパクトシティとニーズの乖離
2 社会的サービスへのアクセシビリティの確保
3 逍遥の拠点づくり
4 結果として浮かび上がるコンパクトシティ
終章 超高齢化を社会全体のチャンスに
1 総合的なまちづくりに踏み切れない理由
2 消費のアーバニズムから自己実現のアーバニズムへ
3 社会保障経済という考え方
4 エイジフレンドリーシティのモデルを目指して
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。