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東京の創発的アーバニズム ホルヘ・アルマザン+Studiolab(著/文) - 学芸出版社
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東京の創発的アーバニズム (トウキョウノソウハツテキアーバニズム) 横丁・雑居ビル・高架下建築・暗渠ストリート・低層密集地域 (ヨコチョウザッキョビルコウカシタケンチクアンキョストリートテイソウミッシュウチイキ)

工業・工学
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発行:学芸出版社
A5判
224ページ
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-7615-2830-0   COPY
ISBN 13
9784761528300   COPY
ISBN 10h
4-7615-2830-3   COPY
ISBN 10
4761528303   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年10月9日
書店発売日
登録日
2022年9月14日
最終更新日
2022年9月16日
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書評掲載情報

2022-12-17 毎日新聞  朝刊
評者: 松原隆一郎(放送大学教授・社会経済学)
2022-11-26 毎日新聞  朝刊
評者: 松原隆一郎(放送大学教授・社会経済学)
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紹介

街を強くするという拡大志向の開発が、実際には
塚本由晴氏(建築家・東京工業大学教授)推薦!
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東京を硬く脆くしているのではないかと、
この本に集められた柔らかい東京は問いかける。
東京の「成長なき繁栄」は
ここから始めるしかない。
---

世界のどこにもない東京の最大の魅力は、再開発ラッシュで危機に晒されるヒューマンスケールの商いや居住の集積にある。横丁、雑居ビル、高架下、暗渠等で営まれるパブリックライフを現地調査とデータ解析により図解。大企業主導の再開発から、ボトムアップでレジリエント=創発的な都市設計へのシフトを説く画期的都市論。

目次

1 東京に探る都市設計の創発的アプローチ
1.1 東京の魅力を構成する五つの都市パターン
1.2 企業主導アーバニズムが招いた危機
1.3 戦後の歴史から東京の未来を探る
1.4 東京を六つの地域モデルに分解する
1.5 ダイナミックで親密な都市構造はいかに発生するか
1.6 都市を設計する創発的アプローチ

2 横丁
2.1 ディープな東京を発見する横丁
2.2 横丁とは?
2.3 闇に隠れた始まり、不透明な未来
2.4 スタートアップを支える現代の横丁
2.5 新宿・ゴールデン街:世界一密集した飲み屋街
2.6 渋谷・のんべい横丁:再開発を免れた極小の飲み屋街
2.7 西荻窪・柳小路:多国籍感あふれるローカルな飲み屋街
2.8 横丁から学ぶこと
Case01 新宿・ゴールデン街
Case02 渋谷・のんべい横丁
Case03 西荻窪・柳小路

3 雑居ビル
3.1 誰も語らない、東京を象徴する建築
3.2 雑居ビルとは?
3.3 建物はどのようにして雑居ビルになるのか?
3.4 新宿・靖国通り:多様な業種が集積した歓楽街
3.5 神楽坂通り:規制緩和と闘う江戸情緒漂う商店街
3.6 新橋・烏森地区:駅前広場の喧騒を逃れた裏路地の小さな賑わい
3.7 雑居ビルから学ぶこと
Case04 新宿・靖国通り
Case05 神楽坂通り
Case06 新橋・烏森地区

4 高架下建築
4.1 高架下に広がる都市空間
4.2 高架下建築の100年の変遷
4.3 アメ横:400店がひしめく高架下商店街
4.4 高円寺:気さくでオープンな都心周縁の商店街
4.5 銀座コリドー街:高速道路下の出会いの聖地
4.6 高架下建築から学ぶこと
Case07 アメ横
Case08 高円寺
Case09 銀座コリドー街

5 暗渠ストリート
5.1 東京を流れる川のようなストリート
5.2 日本のストリートライフを退屈にする政策
5.3 暗渠ストリートの歴史
5.4 原宿・モーツァルト通り~ブラームスの小径:商業地の喧騒を癒すオアシス
5.5 代々木の裏通り:住宅街のプライベートとパブリックの狭間
5.6 九品仏川緑道:緑地に変えて実現した豊かなパブリックライフ
5.7 暗渠ストリートから学ぶこと
Case10 原宿・モーツァルト通り~ブラームスの小径
Case11 代々木の裏通り
Case12 九品仏川緑道

6 低層密集地域
6.1 都市を埋め尽くす膨大な住宅
6.2 低層密集地域とは?
6.3 低層密集地域の魅力
6.4 政策や経済の複合的要因で変質した住宅地
6.5 東中延:都心周縁に広がる典型的な生活空間の集積
6.6 月島:人工島のグリッドの街区が育んだ公共性
6.7 北白金:都心に残された再開発の緩衝地帯
6.8 低層密集地域から学ぶこと
Case13 東中延
Case14 月島
Case15 北白金

7 新しい東京学を目指して
7.1 東京学の六つのアプローチ
7.2 自己オリエンタリズム:東京学の「日本人論」
7.3 東京を批評する新しいアプローチ

8 企業主導アーバニズムから、創発的アーバニズムへ
8.1 東京で拡大する企業主導アーバニズム
8.2 企業主導アーバニズムの失敗の要因
8.3 均質化の口実としての安全
8.4 創発的アーバニズムvs.企業主導アーバニズム
8.5 創発的な都市づくりを実現するため

著者プロフィール

ホルヘ・アルマザン+Studiolab  (ホルヘアルマザンスタディオラボ)  (著/文

建築家、慶應義塾大学准教授。博士(工学)。1977年生まれ。マドリード工科大学修士課程修了。東京工業大学博士課程修了。2009年より慶應義塾大学にて教鞭をとる。2011年から建築設計研究室「Studiolab」を主宰。ホルヘ・アルマザン・アーキテクツ代表。環境に配慮したインクルーシブな空間づくりに取り組む。地域再生のためのリノベーション設計で2018年度日本建築家協会優秀建築選、2019年度太田市景観賞大賞受賞。ソウル都市建築ビエンナーレ(2017、2019)にて東京に関する研究を展示発表。著書に『Emergent Tokyo: Designing the Spontaneous City』(ORO Editions、2021)。その他東京に関する研究論文を多数執筆。

上記内容は本書刊行時のものです。