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出版者情報
まちを変える都市型農園 コミュニティを育む空き地活用
- 初版年月日
- 2022年9月15日
- 書店発売日
- 2022年9月12日
- 登録日
- 2022年6月16日
- 最終更新日
- 2022年8月31日
紹介
郊外の耕作放棄地、都市公園の一角、商業施設の屋上、団地の敷地――。まちに点在する未活用空間に、都市住民の手による農園が増えている。空き地の利活用、コミュニティの再生、都市緑化、環境教育や食育といった地域課題解決に貢献する都市型農園について、国内外の先進事例や実践者への取材を交え、最新の知見を整理する。
目次
■Prologue:いま都市型農園に注目する理由
1:都市における農
2:農地・空き地活用に向けた可能性
3:コミュニティ拠点としての役割
■Chapter 1:まちのスキマを活かす戦略
CASE.1:大規模な公有の空き地を有効利用する――プリンツェシンネンガルテン(ドイツ・ベルリン市)
CASE.2:公民連携で条件不利な公園を再生する――平野コープ農園(兵庫県・神戸市)
CASE.3:まちの隙間をゲリラ的に使う――レンゲンフェルトガルテン(オーストリア・ウィーン市)
CASE.4:未利用の民有地を民間主導で活用する――ラファイエット・グリーンズ(米国・デトロイト市)
CASE.5:住宅地内の農地を住民の居場所に変える――せせらぎ農園(東京都・日野市)
CASE.6:再開発と保全のバランスを設定する――クラインガルテン発展計画(ドイツ・ベルリン市)
CASE.7:都市緑地計画に位置付けて環境保全・農業振興と両立させる――クラウトガルテンとグリーンベルト計画(ドイツ・ミュンヘン市)
■Chapter 2:コミュニティの課題に向けたアプローチ
CASE.8:都市計画助成プログラムを活用して地区内の生活環境を改善する――フローベンガルテン(ドイツ・ベルリン市)
CASE.9:アートとガーデンの融合で多様な住民同士の交流を活性化する――グーツガルテン(ドイツ・ベルリン市)
CASE.10:居住可能な不動産への転用で若年世代の定住を促進する――クラインガルテン(オーストリア・ウィーン市)
CASE.11:被災後に日常性を取り戻す生活復興の場として計画する――ニューブライトン・コミュニティガーデンズ(ニュージーランド・クライストチャーチ市)
CASE.12:住民主導でマイノリティの居場所をつくる――シュペッサートガルテン/
シュタイガーヴァルトガルテン(ドイツ・ハノーファー市)
CASE.13:外国人住民が慣れ親しんだ食を得るために耕す――ベトナム人住民が創る農園(兵庫県・姫路市)
CASE.14:地域における多文化共生のハブとして運営する――ワールド・スマイル・ガーデン一ツ木(愛知県・刈谷市)
CASE.15:利用者の自己実現を支えながら農の後継者育成につなげる――ブラック・クリーク・コミュニティファーム(カナダ・トロント市)
CASE.16:農を通じて学び合える生涯教育プログラムを提供する――カルティベイティング・コミュニティ/ボックスヒル・コミュニティガーデン(オーストラリア・メルボルン市、ホワイトホース市)
CASE.17:団地に暮らす高齢者のアクティビティを誘発する――金町駅前団地コミュニティガーデン(東京都・葛飾区)
CASE.18:過密な住宅地での地域活性化と防災・減災に貢献する――たもんじ交流農園(東京都・墨田区)
■Chapter 3:都市に農を取り入れるためのポイント
1. 土地を確保する――農園? 公園? 空き地?
2. 担い手・協力者を探す――無理なく仲間を集めよう
3. 財源を確保する――目指せ自走化
4. 現場をつくり運営する――実現したい目的を意識する
5. 実践者に聞くノウハウ
6. 中間支援組織に求められること
コラム コーディネーターとしての心得
■Epilogue:持続可能なまちづくりと農
1. 農は持続可能なまちの要素――SDGsの実現に向けて
2. 新しい豊かなライフスタイルへ
上記内容は本書刊行時のものです。