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出版者情報
公共交通が人とまちを元気にする
数字で読みとく!富山市のコンパクトシティ戦略
- 初版年月日
- 2021年6月15日
- 書店発売日
- 2021年6月9日
- 登録日
- 2021年4月27日
- 最終更新日
- 2021年5月26日
書評掲載情報
2022-10-22 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
富山市・京都大学等が高齢者を対象とし、GPS端末を使って歩数・来街頻度・歩行範囲・滞在時間・消費金額を総合的に捉えた「高齢者交通行動調査」の結果をもとに、「公共交通は健康によく、中心市街地の活性化に貢献する」ことを初めて客観的・定量的に実証。都市政策・保健政策に関係する行政・都市政策関係者に科学的な根拠と政策立案へのヒントを与える1冊。
目次
はじめに
1章 「公共交通は健康にいい」は本当か?
1.1 なぜ公共交通が人とまちを元気にするのか?
1.2 富山市におけるコンパクトなまちづくり
2章 高齢者健康増進端末機「おでかけっち」の開発
2.1 開発の背景と経緯
2.2 端末の機能・システム
2.3 端末のデザイン
2.4 おでかけっちを活用した調査
2.5 おでかけっちを活用してわかったこと
2.6 データの利活用に向けて
3章 公共交通を使うと高齢者はたくさん歩くのか?
3.1 高齢者の歩数と外出行動データを用いたおでかけ定期券の効果分析
3.2 おでかけ定期券を持っている高齢者の歩数は1日平均約300歩多い
3.3 おでかけ定期券を利用している高齢者の歩数は1日平均約770歩多い
3.4 おでかけ定期券を持っている高齢者の中心市街地での滞在時間は1ヶ月当たり約85分長い
コラム1 統計的検定とは(有意水準)
コラム2 母比率の検定
コラム3 母平均の検定
4章 公共交通を使うと高齢者の医療費は抑制されるのか?
4.1 高齢者の歩数・医療保険データを用いたおでかけ定期券の医療費抑制効果の分析
4.2 高齢者の歩数は2年の間にどのように変化したのか?
4.3 実際の医療保険データとはどのようなものなのか?
4.4 おでかけ定期券事業により医療費は年間約8億円抑制されている!
5章 公共交通は中心市街地に賑わいをもたらすのか?
5.1 中心市街地におけるGPSデータを用いた回遊行動調査
5.2 自家用車利用者と公共交通利用者の滞在時間・歩数・訪問箇所数の比較
5.3 高齢者を対象とした公共交通利用者と自動車利用者の滞在時間・歩数・訪問箇所数の比較
5.4 公共交通利用者と自家用車利用者の消費金額の差は1人・月あたり3250円~2039円
コラム4 ウィルコクソンの順位和検定
5.5 公共交通による来街が高齢者の回遊性を高めている
おわりに 公共交通の利用促進は医療費を抑制し、中心市街地を活性化する
上記内容は本書刊行時のものです。