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復興? 絆?
福島の今
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年3月
- 書店発売日
- 2018年4月3日
- 登録日
- 2018年3月15日
- 最終更新日
- 2018年3月27日
紹介
福島県双葉、大熊町には事故を起こした原発があり、高濃度に汚染されています。東電職員の真新しい宿舎や食堂が建設され、町役場が新築されようとしています。復興とは?絆とは?汚染の現実と住民の思いから考えてみませんか?
目次
はじめに
―福島から私たちを考える―
第一部
―住めない大地があるという事実― 大沼淳一
人が住むべきでない放射能汚染地域
この国には故郷を棄てさせられた人々の刻んだ歴史がある
正確な土壌汚染を測ろうとしない政府
数字で分断される住民
被曝限度・年間20mSvをめぐって
ICRPのLNT(しきい値なしの直線)仮説
因果律(原因と結果を結ぶ糸)が見えない
個体差は3ケタ以上と考えるべき
忘れられた予防原則
100mSv 以下のエビデンス(証拠となる事実)
国際原子力ロビーの陰謀
国連人権委員会の報告を無視する日本政府
無視された子ども被災者支援法
チェルノブイリ法による汚染区分と天地の差がある日本の区分
市民放射能測定所による17都県土壌放射能汚染調査
住民の多くは戻らない
では、どうすればよいのか
引用文献
―大熊町民の声を集めるという営み― 吉原直樹
研究者ではなく一人の生活者として、聞き取りを
大熊町民と向き合ってきました
権力との「対話」と「対峙」の中で
「放射能まみれの町に帰れ」と言う政府と町
上からの帰還政策を問う
まず東電存続ありき
避難者を貶めるわたしたちの社会
復興のお金を得るために自治体を残す
廃炉? 無理だという声が聞こえてくる
コミュニティはあったのか
絆で見えなくなる現実
これまでの自治会 そしてサロンというあり方
孤立化する被災者
多様な絆づくりが大切
第二部
【対談】福島原発被爆地の現状と未来 大沼淳一×吉原直樹
―放射性物質は集中管理が原則―
放射能汚染したあらゆるものが燃やされている
8000Bq超は申請したら指定廃棄物
自治体を残すことが大前提
このごみをどうするか
聞く耳を持たない政府
自治体を残すもう一つの選択肢
すでに6年、戻るしかないのか
石棺しかない
無能な政治の責任
被災地はビジネスの対象?
大熊町民にとって3・11とは何だったのか
原発労働者を作り出す構造
まだみんなで新しい町を作れるはず
現状をどうとらえるか、どう明日を語るのか
―福島県民と向き合い続ける―それが脱原発への道―
女性が声を挙げ始めた
被災者が胸を張れる社会を
原発という受益構造に組み込まれた福島
自治体とは住民が主人公のはず
共同体意識の再考を
わたしたちが福島県民を追い込んでいないか
原発が今の福島を作った
大沼さんから見て帰っちゃいけない地域は双葉、大熊、浪江など……
おわりに
科学技術は人のため― 大沼淳一
「大文字の復興」から「小文字の復興」へ― 吉原直樹
上記内容は本書刊行時のものです。