書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
オリエントへの旅
巻次:Ⅱ
建築と美術と文学と
原書: I viaggi dell’erudito II, VIAGGIO IN ORIENTE: Architettura, Arte e Letteratura
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年8月10日
- 書店発売日
- 2023年8月1日
- 登録日
- 2023年7月7日
- 最終更新日
- 2023年7月31日
紹介
プラーツが生涯考察し続けた新古典主義とロマン主義は、ヨーロッパが「オリエント」を改めて発見した時代の産物であった。したがって、ロマン主義者の作家や画家たちがそこでなにを見て、なにを感じたのかを解き明かそうとするならばおそらく、ほかのどこよりもオリエントに心を惹かれたのは必然である。プラーツはまず、一九二〇年代にアラビア文化の色濃く残るイベリア半島を巡り、一九三一年にはギリシアを旅し、それぞれの風景や建築をつぶさに見ている。そののち、第二次世界大戦の破壊と戦後の混乱を経て、西欧の支配から独立してまもないオリエントの国々に赴いた。プラーツは紛れもない「旅する人」であった。あたかも時を遡るかのように、レヴァント地方とエジプトの各地を巡り、建築と美術と文学の迷宮に自らやわらかく陥入し、時空を超えたテクストと記憶の織りなす、人類文化の始原へとわれわれを誘う。珠玉のエッセイ集!
目次
プロローグ ロマン主義者たちのオリエント 新保淳乃
オリエントへの旅 金山弘昌
パルミラ 金山弘昌
バールベック巡礼 金山弘昌
騎士の城 金山弘昌
ダマスカス 新保淳乃
一九世紀のレヴァント 新保淳乃
エジプトの空 新保淳乃
カイロのモスク 伊藤博明
刺青を入れた神殿 伊藤博明
偉大な者たちと卑小な者たちの痕跡 伊藤博明
ピラミッドの内と外 伊藤博明
エピローグ オリエントのマリオ・プラーツ 新保淳乃
註
人名・作品名 索引
前書きなど
プラーツが生涯考察し続けた新古典主義とロマン主義は、ヨーロッパが「オリエント」を改めて発見した時代の産物であった。したがって、ロマン主義者の作家や画家たちがそこでなにを見て、なにを感じたのかを解き明かそうとするならばおそらく、ほかのどこよりもオリエントに心を惹かれたのは必然である。プラーツはまず、一九二〇年代にアラビア文化の色濃く残るイベリア半島を巡り、一九三一年にはギリシアを旅し、それぞれの風景や建築をつぶさに見ている。そののち、第二次世界大戦の破壊と戦後の混乱を経て、西欧の支配から独立してまもないオリエントの国々に赴いた。プラーツは紛れもない「旅する人」であった。あたかも時を遡るかのように、レヴァント地方とエジプトの各地を巡り、建築と美術と文学の迷宮に自らやわらかく陥入し、時空を超えたテクストと記憶の織りなす、人類文化の始原へとわれわれを誘う。珠玉のエッセイ集!
版元から一言
20世紀きっての碩学マリオ・プラーツの旅をテーマにした、記憶とイメージのあわいの、建築と美術と文学の渾然とした迷宮世界!
上記内容は本書刊行時のものです。