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形容詞・形容動詞の短歌 コレクション1000 日本短歌総研(著/文 | 編集) - 飯塚書店
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形容詞・形容動詞の短歌 コレクション1000 (ケイヨウシケイヨウドウシノタンカ コレクションセン)

文芸
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発行:飯塚書店
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ14mm
重さ 230g
216ページ
並製
価格 1,300円+税
ISBN
978-4-7522-1052-8   COPY
ISBN 13
9784752210528   COPY
ISBN 10h
4-7522-1052-5   COPY
ISBN 10
4752210525   COPY
出版者記号
7522   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年8月20日
発売予定日
登録日
2024年7月2日
最終更新日
2024年7月2日
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前書きなど

はじめに

スタンダードとアドベンチャー――形容詞・形容動詞の魅力

わが国には実に多くの形容詞・形容動詞があります。その割には、これらの品詞は、文法書以外ではこれまで正面切って取り上げられておりません。形容詞・形容動詞というと硬い感じがしますが、じつのところ、歌人がいちばん言いたいところに具体的にフォーカスするときに頼るのがこの二つの品詞だということは明らかな事実です。しばしば一首中の「花」というべき役割を担っています。本著に太字で表した部分が、それぞれの歌の中核となっていることは、明快に読み取れるところです。
一方で、歌人が歌を作る時に心がける方向を思い切りよく摘出すれば「スタンダード」と「アドベンチャー」の両方向になります。本著ではこのふたつの品詞を活かした、古今の秀歌(スタンダード)と意欲作(アドベンチャー)の双方を紹介しています。
ときに、風光の精緻をとらえ、人の世の機微を掘り下げるさまに、まさに「なるほどね」とうなずく、所を得た表現の確認と同時に、「そんな言い回しができるのか」という新発見の確認とをふたつながら提示しました。「正」と「奇」の競演です。
形容動詞については専門家の間でも説が分かれ、極端なものとして、独立の品詞と見做さない説さえあります。ですから、当然の現象として国語辞典の扱いも辞書によって許容にばらつきがあります。本書は歌人のアドベンチャーを支持する立場から、外国語も含めて許容範囲を広く捉えています。伝統のみやび、外国語の斬新、今日現在の話しことば、俗語や方言にひそむ絶妙のニュアンスはこの両品詞の自在さを語ってくれます。
なお、本著ではかなり幅広く斬新な表現を取り込んでいますが、辞書の裏付けのない語は一語たりとも収めておりません。
また、形容詞・形容動詞の語幹には助詞をともなう特殊用法や名詞・副詞に隣接するケースもありますので、鑑賞や実作に資する範囲で「コラム」として紹介しています。
一首一首をよくよく味わってみれば、先人がなぜ形容詞 形容動詞という品詞を尊重してきたかがあらためて明確にわかると思います。これらの品詞の存在意義とは何か、本領は何か、機能効果はどのようなものか、百聞は一見に如かず、早速ご覧いただきたい。
どうか、座右に置かれまして、折々形容詞・形容動詞の魅力・底力をご堪能ください。

著者プロフィール

日本短歌総研  (ニッポンタンカソウケン)  (著/文 | 編集

梓 志乃 (あずさ しの)1942年 愛知県生まれ
1965年 現代詩から一行詩を目指し現代語自由律短歌をこころざす。現在「藝術と自由」編集発行人。現代歌人協会、日本文藝家協会、日本ペンクラブ会員。日本短歌総研に参加。歌集『美しい錯覚』(多摩書房)『阿修羅幻想』(短歌公論社)『遠い男たち』(北羊館)『幻影の街に』(ながらみ書房)他。

石川 幸雄 (いしかわ ゆきお)1964年 東京都生まれ
詩歌探究社「蓮」代表。2007年短歌同人誌「開放区」に参加、2018年日本短歌総研設立に参画。現在、十月会会員、板橋歌話会役員、野蒜短歌会講師、現代歌人協会会員。歌集『解体心書』(ながらみ書房)『百年猶予』(ミューズコーポレーション)他、評論「田島邦彦研究〈一輪車〉」(ロータス企画室)他。

川田 茂( かわた しげる)1951年 栃木県生まれ 画家・歌人
東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業。齣展会員。全国にて展覧会多数。少年画集『トロポポーズの唄』刊行。日本現代詩歌文学館企画『天体と詩歌』に参加。歌集『隕石』『硬度計』『粒子と地球』他。中部短歌会編集委員、神奈川県歌人会役員、現代歌人協会会員。

水門 房子 (すいもん ふさこ)1964年 神奈川県生まれ
短歌グループ「環」同人、「現代短歌舟の会」編集委員。現代歌人協会、日本歌人クラブ、千葉県歌人クラブ、千葉歌人グループ「椿」、「十月会」、「金星/VENUS」会員。歌集『いつも恋して』(北冬舎)『ホロヘハトニイ』(ながらみ書房)。

武田 素晴 (たけだも とはる)1952年 福岡県生まれ
「開放区」「えとる」を経て、2020年「余呂伎」短歌会。日本短歌総研会員。歌集『影の存在』『風に向く』(ながらみ書房)共著『この歌集この一首』(ながらみ書房)。

依田 仁美 (よだ よしはる)1946年 茨城県生まれ
「現代短歌舟の会」代表、「短歌人」同人、「金星/VENUS」主将。現代歌人協会員、日本短歌総研主幹。歌集『骨一式』(沖積舎)、『乱髪 Rum-Parts』(ながらみ書房)『悪戯翼』(雁書館)。作品集『正十七角形な長城のわたくし』『あいつの面影』『依田仁美の本』(以上北冬舎)他。

上記内容は本書刊行時のものです。