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イランの歴史
イラン・イスラーム共和国高校歴史教科書
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年4月
- 書店発売日
- 2018年4月10日
- 登録日
- 2018年3月29日
- 最終更新日
- 2018年4月11日
紹介
イランの中等教育課程の歴史教科書。現代のイランの国民国家がいかに形成されてきたのか、その歴史を古代からイラン・イスラーム革命をへて20世紀末まで、各時代の指導者の系譜、政権の交代、社会・経済・文化状況などに関連して詳述する。
目次
第一巻
第一部 歴史とその始まり
第1章 歴史とは何か、歴史家とはどのような人か
第二部 古代の世界
第2章 アーリア人到来以前のイランの地と人々
第3章 定住に向けて――アーリア人が移動し、国家を建てるまで
第4章 アケメネス朝
第5章 アルサケス朝
第6章 サーサーン朝
第三部 イスラームの出現――歴史における新たな胎動
第7章 イスラームの黎明
第8章 メディナ時代のイスラーム
第9章 初期カリフ時代
第10章 ウマイヤ朝カリフ時代(661~750年/41~132年H.Q.)
第11章 アッバース朝カリフ時代(750~1258年/132~656年H.Q.)
第四部 イスラームの到来からサファヴィー朝までのイラン
第12章 イランへのイスラームの到来
第13章 自立へと向かうイラン――イラン人政権の形成
第14章 ガズナ朝からモンゴル人〈政権〉に至るイラン
第15章 モンゴル人〈政権〉からサファヴィー朝までのイラン
第16章 イラン=イスラーム的文化・文明――イスラームの到来からサファヴィー朝の創建まで
第17章 イランの社会・経済状況――イスラームの到来からサファヴィー朝期まで
第二巻
第1章 サファヴィー朝期のイラン
第2章 サファヴィー朝の崩壊からザンド朝の終焉まで
第3章 ガージャール朝期イランの政治と行政
第4章 ガージャール朝期イランの対外関係(ナーセロッディーン・シャー期)
第5章 ガージャール朝期イランの社会・経済・文化――草創期から立憲革命期まで
第6章 イラン立憲革命の背景
第7章 イラン立憲革命
第8章 ロシア、イギリスのイランへの介入――立憲革命から1921年のクーデタまで
第9章 レジャー・シャー統治期のイラン
第10章 イランの状況――連合軍による占領からモルダード月28日/1953年8月19日のクーデタまで
第11章 イマーム・ホメイニー師の指導によるイスラーム運動
第12章 パフラヴィー体制との引き続く闘い
第13章 イラン・イスラーム革命
第14章 イスラーム共和国期のイラン
第15章 8年間にわたる聖防衛戦争
訳者解説
索引
前書きなど
訳者解説
本訳書の底本は、イランの中等教育課程(ほぼ日本の高等学校に相当)で使用されている歴史教科書『イランと世界の歴史』(全二巻で、第一巻目はラフリー版〈イランにおける書籍の判型で35×22cmが標準サイズ〉で235頁、第二巻目はログイー版〈同じくイランにおける書籍の判型で、22×14cmが標準サイズ〉で256頁)の2015年(1394年Sh.)度版である。まず、その構成と内容を簡単に紹介しておこう。
(…中略…)
さて、イラン・イスラーム共和国における初等・中等教育課程で用いられている教科書は基本的に全て国定教科書であり、従って、イランの全国津々浦々で同一の教科書が使用されている。歴史教科書も例外ではない。しかも、高等学校課程における歴史関係の教科は、日本と違い、日本史と世界史に分けられているわけではなく、歴史教育の基本はあくまでも国民国家イランの歴史であり、その他の地域の歴史は、イラン史との比較において、換言すれば、イラン史の展開過程との関わりにおいて学習されるのが一般的であり、本訳書の底本でも、執筆陣の狙いとして、そのことが明言されている。
(…後略…)
上記内容は本書刊行時のものです。