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イランの歴史 八尾師 誠(訳) - 明石書店
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イランの歴史 (イランノレキシ) イラン・イスラーム共和国高校歴史教科書 (イランイスラームキョウワコクコウコウレキシキョウカショ)

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発行:明石書店
A5判
484ページ
並製
価格 5,000円+税
ISBN
978-4-7503-4664-9   COPY
ISBN 13
9784750346649   COPY
ISBN 10h
4-7503-4664-0   COPY
ISBN 10
4750346640   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0322  
0:一般 3:全集・双書 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年4月
書店発売日
登録日
2018年3月29日
最終更新日
2018年4月11日
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紹介

イランの中等教育課程の歴史教科書。現代のイランの国民国家がいかに形成されてきたのか、その歴史を古代からイラン・イスラーム革命をへて20世紀末まで、各時代の指導者の系譜、政権の交代、社会・経済・文化状況などに関連して詳述する。

目次

第一巻

第一部 歴史とその始まり

第1章 歴史とは何か、歴史家とはどのような人か

第二部 古代の世界

第2章 アーリア人到来以前のイランの地と人々
第3章 定住に向けて――アーリア人が移動し、国家を建てるまで
第4章 アケメネス朝
第5章 アルサケス朝
第6章 サーサーン朝

第三部 イスラームの出現――歴史における新たな胎動

第7章 イスラームの黎明
第8章 メディナ時代のイスラーム
第9章 初期カリフ時代
第10章 ウマイヤ朝カリフ時代(661~750年/41~132年H.Q.)
第11章 アッバース朝カリフ時代(750~1258年/132~656年H.Q.)

第四部 イスラームの到来からサファヴィー朝までのイラン

第12章 イランへのイスラームの到来
第13章 自立へと向かうイラン――イラン人政権の形成
第14章 ガズナ朝からモンゴル人〈政権〉に至るイラン
第15章 モンゴル人〈政権〉からサファヴィー朝までのイラン
第16章 イラン=イスラーム的文化・文明――イスラームの到来からサファヴィー朝の創建まで
第17章 イランの社会・経済状況――イスラームの到来からサファヴィー朝期まで


第二巻

第1章 サファヴィー朝期のイラン
第2章 サファヴィー朝の崩壊からザンド朝の終焉まで
第3章 ガージャール朝期イランの政治と行政
第4章 ガージャール朝期イランの対外関係(ナーセロッディーン・シャー期)
第5章 ガージャール朝期イランの社会・経済・文化――草創期から立憲革命期まで
第6章 イラン立憲革命の背景
第7章 イラン立憲革命
第8章 ロシア、イギリスのイランへの介入――立憲革命から1921年のクーデタまで
第9章 レジャー・シャー統治期のイラン
第10章 イランの状況――連合軍による占領からモルダード月28日/1953年8月19日のクーデタまで
第11章 イマーム・ホメイニー師の指導によるイスラーム運動
第12章 パフラヴィー体制との引き続く闘い
第13章 イラン・イスラーム革命
第14章 イスラーム共和国期のイラン
第15章 8年間にわたる聖防衛戦争


 訳者解説
 索引

前書きなど

訳者解説

 本訳書の底本は、イランの中等教育課程(ほぼ日本の高等学校に相当)で使用されている歴史教科書『イランと世界の歴史』(全二巻で、第一巻目はラフリー版〈イランにおける書籍の判型で35×22cmが標準サイズ〉で235頁、第二巻目はログイー版〈同じくイランにおける書籍の判型で、22×14cmが標準サイズ〉で256頁)の2015年(1394年Sh.)度版である。まず、その構成と内容を簡単に紹介しておこう。

 (…中略…)

 さて、イラン・イスラーム共和国における初等・中等教育課程で用いられている教科書は基本的に全て国定教科書であり、従って、イランの全国津々浦々で同一の教科書が使用されている。歴史教科書も例外ではない。しかも、高等学校課程における歴史関係の教科は、日本と違い、日本史と世界史に分けられているわけではなく、歴史教育の基本はあくまでも国民国家イランの歴史であり、その他の地域の歴史は、イラン史との比較において、換言すれば、イラン史の展開過程との関わりにおいて学習されるのが一般的であり、本訳書の底本でも、執筆陣の狙いとして、そのことが明言されている。

 (…後略…)

著者プロフィール

八尾師 誠  (ハチオシ マコト)  (

1950年札幌生まれ。北海道大学大学院博士課程修了。専門は、イラン地域研究、イラン近現代史、現代イスラーム論。
東京外国語大学名誉教授。現在、イラン・イスラーム共和国イスラーム自由大学大学院校人文社会系歴史部門のアカデミックスタッフとして、イラン近現代史を担当。
【主な訳書・著書】
『全訳イラン・エジプト・トルコ議会内規』(共編)2014年、東洋文庫、『西アジア史Ⅱ』(世界各国史)(共著)山川出版社、2002年、『イラン近代の原像――英雄サッタール・ハーンの革命――』東京大学出版会、1998年、『イスラム社会のヤクザ――歴史を生きる任侠と無頼――』(共著)第三書館、1994年、『銭湯へ行こう・イスラム編』(編著)TOTO出版、1993年。
【主な論文】
「写真に見るホメイニー師表象の変化とイラン・イスラーム革命」八尾師誠ほか編『画像史料論――世界史の読み方―― 』東京外国語大学出版会、2014年、pp.182-198、「ホメイニー師から見たイラン・イスラーム革命」中東調査会『中東研究』509号、2010年、pp.20-27、‘Political Culture in the First National Assembly of Iran,’ Development of Parliamentarism in the Modern Islamic World, Toyo-Bunko, 2009、pp.118-133 (in English)

上記内容は本書刊行時のものです。