..
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
出版者情報
古文書が語る近世農村社会
発行: 吉川弘文館
A5判
296ページ
定価
3,500円+税
- 初版年月日
- 2024年12月1日
- 書店発売日
- 2024年11月19日
- 登録日
- 2024年9月7日
- 最終更新日
- 2024年11月16日
紹介
江戸時代の農村の生活や労働の実態はどのようなものだったのか。百姓村落の構成、年貢を増やしたい旗本と抗う農民、越後出稼ぎの杜氏ネットワーク、働きづめの農事の実態など、さまざまな村と多様な農民の存在を、古文書や日記から分析。彼らの心性をとらえ、その行動原理を明らかにする。農村史の分野から揺れ動く近世史研究の現状に一石を投じる。
目次
はしがき
序章 近世地域社会の幕開け
第一節 『新編武蔵風土記稿』をよむ
第二節 慶安期花井庄右衛門の知行地
第一章 近世農業経営の確立―「肥料資源」をめぐる争論―
第一節 慶安・寛文期における「肥料資源」の争奪―武蔵国比企郡赤沼原をめぐって―
第二節 入会芝野刈草権争論の展開過程
第二章 貢租をめぐる旗本と農民の抗争
はじめに
第一節 旗本内藤家知行と修験宮本坊の対立―武蔵国比企郡須江村―
第二節 旗本日比野家知行と御勝手方賄い―武蔵国比企郡今宿村―
おわりに
第三章 近世地域社会における産業形成のネットワーク
第一節 近世後期における小規模酒造業の展開―越後杜氏の経営主体形成への模索―
第二節 〔補論〕江戸近郊における茶業稼ぎの展開
第四章 「日記」に見る農民生活―作業をめぐる地域史―
第五章 近世地域社会をみつめる人々
第一節 近世社会における人々の鬱屈―近世人の行動原理―
第二節 幕末・明治期における淘宮の展開―自助論的人格淘冶の修行―
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。