書店員向け情報 HELP
出版者情報
デジタルゲーム研究入門
レポート作成から論文執筆まで
- 初版年月日
- 2020年6月1日
- 書店発売日
- 2020年6月22日
- 登録日
- 2020年5月16日
- 最終更新日
- 2020年6月17日
紹介
日本ではじめてのデジタルゲーム研究の入門書ついに刊行!!
社会の課題解決を果たすゲーム研究の道標書――
『パックマン』制作者/日本デジタルゲーム学会フェロー 岩谷 徹氏推薦
なんと真面目なゲーム「研究」の攻略本です――
『ゼビウス』制作者/東京工芸大学芸術学部ゲーム学科教授 遠藤雅伸氏推薦
最先端のテクノロジーと文化が反映されるデジタルゲーム。現在、世界規模のeスポーツからスマホで気軽にできるものまで様々な形態がある。このデジタルゲームについて現在、大学等で研究する機運が高まっている。本書は、初学者が手軽に読める入門書として、研究の歴史や重要文献、調査の仕方や論文の書き方などを丁寧に解説していく。
目次
序 章 ゲーム研究への招待
1 本書の目的――日本語で読めるゲーム研究の入門書
2 本書の背景――近年のゲームへの関心の高まりとゲーム研究の活性化
3 本書の特徴――「ゲーム研究」本、「論文の書き方」本の中での位置づけ
4 本書の意義――実社会に出てからも使える学び
5 本書の構成――6章構成でゲーム研究の基本が学べる
第1章 ゲーム研究の歴史
1 ゲーム研究の範囲
2 国内のゲーム研究史
3 国外のゲーム研究史
第2章 研究の進め方・準備編
1 論文とは――必ず「問い」から始まる
2 対象――「ゲームのダイヤモンド」で整理する
3 問い――「トポイ」と「ビリヤード法」で問いを立てる
4 概念――難しいようだけど便利な「学術用語」
5 方法――自分に合った方法を選ぼう
6 論文作成の落とし穴――「知りすぎ」はかせにもなる
第3章 研究の進め方・執筆編
1 論文の構成
2 論文を書く手順
3 論文での文章作法
4 論文で使う表現例
5 卒業論文の書き進め方
第4章 ゲーム研究の方法
1 実 験
2 質問紙調査
3 テキストマイニング
4 資料分析
5 インタビュー調査
6 フィールドワーク
第5章 ゲーム研究の論文を読む
1 実験を用いた論文の例
2 質問紙調査を用いた論文の例①
3 質問紙調査を用いた論文の例②
4 テキストマイニングを用いた論文の例
5 資料分析を用いた論文の例
6 資料分析・インタビュー調査を用いた論文の例①
7 資料分析・インタビュー調査を用いた論文の例②
8 フィールドワークを用いた論文の例
第6章 ゲーム研究の多様なアプローチ
1 ゲーム研究で世界とつながる――星城大学 天野圭二
2 多層的な現象としてのゲーム――立命館大学 井上明人
3 批評と研究を架橋するゲーム史への取り組み――明治大学野生の科学研究所/PLANETS副編集長 中川大地
4 真白いキャンパスを自分なりの色で染めていく――立命館大学 中村彰憲
5 日本文化資源としてゲームを保存する――立命館大学 細井浩一
6 シリアスゲームデザイン――九州大学 松隈浩之
7 ゲームプレイ分析に基づくゲームデザインやシステムの拡張――東京工科大学 三上浩司
8 人工知能からゲームを紐解く――日本デジタルゲーム学会理事 三宅陽一郎
9 ゲームが「ゲーム」を超えていく――駒澤大学 山口 浩
10 デジタルゲーム固有の経験とはなにか――東京大学 吉田 寛
11 私のゲームスタディーズの道のり――タンペレ大学 フランス・マウラ
12 ゲーム産業をめぐる私的遍歴――ドバイ・デザイン・イノベーション大学 ミーッカ・レヘトネン
おわりに
付 録
ゲーム研究ブックガイド20
日本でゲーム研究を専攻できる大学院・大学リスト
索 引
〈コラム〉
因果の問いを探究するときの注意点
論文のスタイルと参考文献の取り扱い
知っておきたい論文のスタイル
ゲーム研究の教育に関する失敗談
上記内容は本書刊行時のものです。