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出版者情報
教育社会学
- 書店発売日
- 2018年9月23日
- 登録日
- 2018年9月2日
- 最終更新日
- 2018年9月19日
紹介
人間の「社会化」の場として学校教育を見つめ直すことの重要性は、今日の学校教育を考える上で高まっている。本書は教育社会学におけるものの見方や考え方を解説し、学校を取り巻く社会の諸相を具体的に提示する。それによって、教職を目指す学生に、学校教育を中心とする教育の実際を社会学的に捉えることの興味深さと重要性を伝えることを目的とした最新のテキスト。
目次
監修者のことば
はじめに
第1章 教育社会学のアプローチ
1 アプローチの特徴と対象
2 教育社会学の歴史――日本における「方法の学問」としての確立と成熟
3 教育社会学のパースペクティブ
第2章 教師・児童生徒・カリキュラム
1 教師という役割,児童生徒という役割
2 社会学的視点から見たカリキュラム
3 変わるカリキュラム,変わる教師―児童生徒関係
第3章 教育機会と進路選択
1 教育機会と法・制度
2 高等教育機会とその意義
3 教育機会・進路選択に影響をおよぼす要因
4 高等教育のユニバーサル化に向けて
第4章 高等教育
1 現代社会における高等教育
2 高等教育の量的拡大と質的変容
3 高等教育機会の保障
4 高等教育の費用負担
5 研究・教育の自由と大学の自治
第5章 学業世界と職業世界
1 学業世界と職業世界をつなぐ原理
2 日本における学業世界から職業世界への移行
3 「能力」による対処とその限界
4 移行に困難を抱える「若者」を把握する
5 子ども・若者の移行を支える教育的営為を構想する
第6章 市民社会と学校教育の課題
1 学校教育と「国民形成」
2 国民社会から市民社会への移行期における学校教育
3 日本の学校教育の課題とそれに対応するための資源
第7章 マイノリティから見た学校空間
1 マイノリティの子どもたち
2 学校教育を通じたマイノリティの排除と無力化
3 学校教育に対する新たな社会的要請
4 包摂の時代の学校教育と教師
第8章 ジェンダーと学校教育
1 ジェンダーとは何か
2 近代学校教育とジェンダーの生成――戦前期の学校教育
3 戦後教育における脱ジェンダー化・再ジェンダー化のせめぎ合い
4 教育実践とジェンダー・トラック
5 多様な性の理解の可能性に向けて――2015年文部科学省通知
第9章 子どもの問題の現在
1 「子どもの問題」の増減と社会問題化
2 「子どもの問題」の背景・要因と防止・解決策
3 「子どもの問題」への向き合い方を問い直す
第10章 学校という空間と社会
1 教育社会学はどのように学校を研究してきたのか
2 教育社会学から考える「スクールカースト」
3 教育社会学から考える「アクティブラーニング」
第11章 家族のあり方と学校制度のかかわり
1 子どもの社会化の場――個人・家族と国家・社会
2 家族・学校の成立と「家庭教育」の誕生――近世~明治期
3 「近代家族」の成立と汎化――大正期~高度経済成長期
4 多様化する家族と学校とのかかわり――1980年代以降
5 子どもの社会化における「家族」の役割――国家の家族への介入
第12章 子どものメディア利用とその行方
1 子どもとメディアの関係
2 情報等を伝えるメディア
3 人をつなぐメディア
4 子どもとメディアの行方
第13章 教育社会学の課題と展望
1 共生を志向する社会としての現代日本
2 社会の変化に対応する学校教育
3 教育社会学が捉えるべきもの
付 録 (教育基本法/学校教育法/学校教育法施行規則/中学校学習指導要領前文)
索 引
上記内容は本書刊行時のものです。