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出版者情報
持続と変容の沖縄社会
沖縄的なるものの現在
- 書店発売日
- 2014年5月10日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
目次
はじめに
第1部 沖縄社会の基礎構造
第1章 沖縄的なるものを検証する(谷 富夫)
はじめに
1 過剰都市化の研究
2 仮説検証の試み
3 都市適応
4 沖縄的なるものの普遍性?――結論と課題
第2章 本土移住と沖縄再適応(野入直美)
はじめに
1 調査の対象と方法
2 調査結果――沖縄的生活様式の持続と変容
3 高度専門職の自力主義
4 野宿経験者の体験
おわりに――なぜ人びとは沖縄に帰ってくるのか
第3章 成人期への移行とUターン(安藤由美)
はじめに
1 本章の課題と方法
2 Uターン経験と成人期への移行
3 帰郷の状況と職業軌道の連続性
4 Uターンと成人期への移行の時代的変化
おわりに――沖縄の成人期への移行にとってUターンとは?
第4章 ウチナーンチュの生活世界(二階堂裕子)
はじめに
1 模合をめぐる近年の動向
2 沖縄の社会関係と模合
3 模合とウチナーンチュ・アイデンティティ
4 模合にみる現代沖縄社会
第5章 沖縄大卒者のローカル・トラック(上原健太郎)
はじめに
1 看過されてきた沖縄大卒者
2 ローカル・トラックの輪郭
3 沖縄大卒者の内的経験
4 沖縄大卒者のローカル・トラック
第2部 葛藤と生成の沖縄社会
第6章 沖縄的共同体の外部に生きる(打越正行)
――ヤンキー若者たちの生活世界
はじめに
1 調査概略
2 距離化・裏切り・「男の強さ」――〈シージャー〉たちの視点から
3 暴力と横取りの日常――〈ウットゥ〉の視点から
4 沖縄的共同体の外部
第7章 琉球華僑(八尾祥平)
――顔の見えないエスニック・マイノリティ
はじめに
1 日華断交まで
2 日華断交後
おわりに
第8章 本土出身者の移住をめぐる選択と葛藤(須藤直子)
はじめに
1 先行研究と課題
2 「沖縄移住」の社会的文脈
3 Aさん夫婦の移住ヒストリー
4 よそ者を自覚するということ
5 移住者の10年/沖縄と本土の10年
おわりに
第9章 沖縄ハンセン病者の排除と移動(中村文哉)
――療養所なき時代における沖縄のハンセン病問題の位相
はじめに
1 沖縄社会とハンセン病――沖縄のハンセン病に関する疫学的状況
2 ハンセン病罹患者のライフコースの軸としての移動性
3 浮浪の結末としての行路病死――源次郎さんの死
4 ハンセン病罹患者たちにとってのハンセン病問題
第3部 基地・都市・離島
第10章 名護市辺野古と米軍基地(熊本博之)
はじめに
1 シュワブ受け入れの経緯と建設後の辺野古社会
2 普天間基地移設問題の経緯と辺野古の応答
3 持続してきたもの,変容しつつあるもの
おわりに
第11章 軍民境界都市としてのコザ(山﨑孝史)
――暴動の記憶とアイデンティティ
はじめに
1 研究対象地域・資料
2 コザ暴動の背景とコザの現在
3 「記録する会」の証言分析
おわりに
第12章 戦後沖縄都市の形成と展開(波平勇夫)
――コザ市にみる植民地都市の軌道
はじめに――戦後沖縄の都市モデルとしてのコザ市
1 敗戦と米軍占領
2 米軍基地建設
3 戦後の都市化
4 都市空間
5 基地労働者
6 軍用地地主
7 「基地の町」再構築にむけて――発展史から見直す
第13章 西表島戦後開拓集落の地域形(成越智正樹)
――出身母村との親密関係
はじめに
1 調査地の概要
2 住吉現住開拓家系の親族関係,および行事等
3 在宮古島親族と現住2世との交流関係
4 入植祭における母村との関係
5 考 察
むすび
あとがき
人名索引/事項索引
上記内容は本書刊行時のものです。