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ヴィゴツキーとルリヤが語る人間心理の歴史性 佐藤 公治(著/文) - 福村出版
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ヴィゴツキーとルリヤが語る人間心理の歴史性 (ヴィゴツキートルリヤガカタルニンゲンシンリノレキシセイ) フロイト、パブロフを超えたロシアにおける新しい心理学の創造 (フロイトパブロフヲコエタロシアニオケルアタラシイシンリガクノソウゾウ)

哲学・宗教
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発行:福村出版
A5判
218ページ
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-571-23071-4   COPY
ISBN 13
9784571230714   COPY
ISBN 10h
4-571-23071-0   COPY
ISBN 10
4571230710   COPY
出版者記号
571   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年11月
書店発売日
登録日
2024年10月12日
最終更新日
2024年11月20日
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紹介

フロイト心理学への賛否、パブロフ、ピアジェ理論への批判、トロツキーからの思想的影響、そしてフィールド研究・言語研究を通じて、二人が構築しようとした新しい心理学とは。

目次

第1章 フロイトを読むヴィゴツキーとルリヤ――二人の心理学研究前夜
 1 ロシアにおけるフロイト精神分析学の受容とその広がり
 2 ヴィゴツキーとルリヤの精神分析に対する姿勢
 3 ヴィゴツキーとルリヤのフロイト『快原理の彼岸』への序文
 4 ロシアにおける精神分析研究の凋落

第2章 新しい心理学の出発――ヴィゴツキーの「心理学の危機の歴史的意味」
 1 一般科学の構築を目指して
 2 フロイト精神分析に代表される「過剰な一般化」の問題
 3 ヴィゴツキーのロシア・精神分析とパブロフ条件反射学への批判
 4 ヴィゴツキーが目指す心理学:実践とその歴史・文化の創造

第3章 ヴィゴツキー・ルリヤの歴史的存在としての人間精神
 1 ヴィゴツキーの歴史主義心理学
 2 人間の心理世界にある水平的次元と垂直的次元、その往還
 3 ヴィゴツキーとルリヤ『人間行動の発達過程』にみる人間の自然
 4 アルセーニエフが語る自然人・デルス・ウザーラの心的世界
 5 具体の世界から抽象の世界へ、そして抽象に豊かさを与える具体

第4章 ルリヤとヴィゴツキー『認識の史的発達』のメッセージ
 1 ルリヤとヴィゴツキーのウズベキスタンにおけるフィールド研究:人間心理の歴史性
 2 文化的発達論の拡張
 3 歴史的存在としての文化的道具と新しい意味づけ

第5章 『思考と言語』にみるヴィゴツキーのピアジェ発達論批判
 1 ピアジェ「自生的発達論」へのヴィゴツキーの批判
 2 本来の主体的発達論を目指して:『思考と言語』第6章にみるヴィゴツキー発達論
 3 発達と教授の間の相互連関

第6章 ヴィゴツキー理論の継承――ルリヤの研究にある人間心理の歴史性
 1 ルリヤの個性記述的研究へのこだわりとその背景にあるもの
 2 ルリヤの個性記述の発想による二つの研究
 3 ルリヤの失語症研究と神経心理学
 4 ルリヤ、人間精神の機能的連関と「体系的力動的局在論」
 5 本章のまとめとして、ルリヤの神経心理学研究とヴィゴツキー理論の継承

補 章 ソビエト・ロシアのフロイト精神分析研究のその後
 1 ソビエト・ロシアにおける無意識についての新しい研究
 2 ウズナーゼの「構え」と無意識の研究
 3 もう一人のヴィゴツキー・ルリヤ派:バッシンの意識・無意識研究と主体の行為制御論

著者プロフィール

佐藤 公治  (サトウ キミハル)  (著/文

※初版刊行時のものです
佐藤公治(さとう・きみはる)
北海道大学大学院教育学研究科修了。博士(教育学、北海道大学)。北海道大学大学院教育学研究院教授を経て、現在北海道大学名誉教授。
専門:発達心理学・教育心理学
著書として、『ヴィゴツキーの思想世界――その形成と研究の交流』、『ヴィゴツキーからドゥルーズを読む――人間精神の生成論』(共著)、『ヴィゴツキー小事典――思想・理論・研究の構想』(以上、新曜社)、『「日常言語」のリハビリテーションのために――失語症と人間の言語をめぐる基礎知識』(協同医書出版社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。